左手小指と左手薬指の特訓【八重桜と鰆】
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問題文
(さんぽかしらあなたはあさはやすぎさまだよあけまえやえざくらみたいからさわらとでかけたまま)
散歩かしらあなたは朝早すぎさまだ夜明け前八重桜見たいから鰆と出かけたまま
(かたがわいっしゃせんわかやまでみたけしきせきせつはなかったけれどたしかまわりにはさわらがいたのさ)
片側一車線和歌山で見た景色積雪はなかったけれどたしか周りには鰆がいたのさ
(それはあなたとのであいだったさんりんしゃのばあさんさったわだちおいかけさわらとはしったあさ)
それはあなたとの出会いだった三輪車のばあさん去った轍追いかけ鰆と走った朝
(すねのあざわかさかんじられないかさかさおはだのさわらとあわせてながめてたわたしはうたった)
脛のあざ若さ感じられないカサカサお肌の鰆と合わせて眺めてたわたしは歌った
(あかさたなさわらはまやらわさわらさしすせそさわらさけかけしおかけしょうゆしょうしょうとわさびきかせて)
あかさたな鰆はまやらわ鰆さしすせそ鰆酒かけ塩かけ醤油少々とわさびきかせて
(たんしゃでつなわたりさかなへんにあおとかいてさばさかなへんにはるとかいてさわらとさけべばぜんぜん)
単車で綱渡りさかなへんに青と書いて鯖さかなへんに春と書いて鰆と叫べば全然
(かみさまどうかみかたになってくださいなさわらにはかなわないのさがそりんがあとわずか)
神様どうか味方になってくださいな鰆にはかなわないのさガソリンがあとわずか
(すこしまきばでやすんでいこうげんざいちはわからないそのさきはみらいはやっぱりさわらまかせさ)
少し牧場で休んでいこう現在地はわからないその先は未来はやっぱり鰆まかせさ
(かけがえのないわだいはないおしゃれなみせはないただかぜがはこんでくるなつかしさとさわら)
かけがえのない話題は無いおしゃれな店は無いただ風が運んでくる懐かしさと鰆
(はらっぱのむらさきがかったくさのかおりおもいだせばとまらないわたしはさわらだいてかけだした)
原っぱの紫がかった草の香り思い出せば止まらないわたしは鰆抱いて駆け出した
(さわらさんいまはげんざいちがわかってますだからさみだれくるまえにそっとうたっていいですか)
鰆さん今は現在地がわかってますだから五月雨来る前にそっと歌っていいですか
(どこからやってくるまだらもようさごしがささやくあわたておどりだすさかのてっぺんめがけ)
どこからやって来るまだら模様さごしがささやく泡たて踊りだす坂の天辺めがけ
(あかさたなさわらはまやらわさわらさしすせそさわらわさびきかせてあなたのたいせつなさけかけて)
あかさたな鰆はまやらわ鰆さしすせそ鰆わさびきかせてあなたの大切な酒かけて
(まろやかにしあがるさあまやかさないでかまわないでだいじょうぶわれわれはさざめくなみまに)
まろやかに仕上がるさ甘やかさないでかまわないで大丈夫我々はさざめく波間に
(ざんしんなかっこうでかたまったままたんしゃのわきやえざくらはいけいにしゃしんとりながらあなたさわらみた)
斬新な格好でかたまったまま単車の脇八重桜背景に写真撮りながらあなた鰆みた
(めがさめなかったわたしまきばのうしさんたちがつけてたはなわみたいなまるさでさわらさわり)
目が覚めなかったわたし牧場の牛さんたちがつけてた鼻輪みたいな丸さで鰆触り
(たまたまなのかかぜがさわやかすぎてはかなさはながされたにしかぜかしらさわらはしってたさ)
たまたまなのか風が爽やか過ぎてはかなさは流された西風かしら鰆は知ってたさ
(ややこしさはせいかつにつれられたままぶらさがってはなれなかったしあわせのかえでみたいに)
ややこしさは生活に連れられたままぶら下がって離れなかった幸せの楓みたいに
(さあかえってあさごはんたべようああそれでよかったぱんにばたーをさわらこわきにかかえて)
さあ帰って朝ごはんたべようああそれでよかったパンにバターを鰆小脇に抱えて
(やみのなかさくらにてらされたすがたをみとどけさわらはつかったあなたのあたらしいさけとわさびのなかへ)
闇の中桜に照らされた姿を見届け鰆は浸かったあなたの新しい酒とわさびの中へ