Q これが幽霊にみえますか -13-

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投稿者投稿者紅はるかいいね0お気に入り登録
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カンテサンス
カンテサンス文章1

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問題文

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(かのじょいわく、cさんはあの「きもだめし」にいってから、)

彼女曰く、Cさんはあの「肝試し」に行ってから、

(どことなくようすがおかしくなったのだそうです。)

どことなく様子がおかしくなったのだそうです。

(めずらしくほんやしんぶんをよんでいるのかとおもったら、どこかいちかしょのもじだけを)

珍しく本や新聞を読んでいるのかと思ったら、どこか一箇所の文字だけを

(ただじっとみつめて、なんじゅっぷんもぼうっとしていたり。)

ただじっと見つめて、何十分もぼうっとしていたり。

(それまではあまりけいとうしていなかったおんがくかんしょうにこりだしたようで、)

それまではあまり傾倒していなかった音楽鑑賞に凝りだしたようで、

(ちゅうやとわずじしつでらじかせをとりだし、ばあいによってはなんじかんも)

昼夜問わず自室でラジカセを取り出し、場合によっては何時間も

(いやほんをみみにつけてめをとじていたり。)

イヤホンを耳に着けて目を閉じていたり。

(かのじょはそのらじかせを、かれがにゅうよくしているすきにいろいろと)

彼女はそのラジカセを、彼が入浴している隙に色々と

(そうさしてみたことがありました。)

操作してみたことがありました。

(かれがよくもちいていたのはかせっとてーぷのさいせいきのうであり、)

彼がよく用いていたのはカセットテープの再生機能であり、

(そのときもてーぷがなかにはいったままになっていたため、)

その時もテープが中に入ったままになっていたため、

(でんげんをつけていやほんをそうちゃくし、ちょっきんでさいせいされていたぶぶんから)

電源を点けてイヤホンを装着し、直近で再生されていた部分から

(さいせいぼたんをおしました。)

再生ボタンを押しました。

(そこでいやほんからきこえてきたのは、)

そこでイヤホンから聞こえてきたのは、

(しらないだんせいのこえではなされる「あのできごと」のおんせいでした。)

知らない男性の声で話される「あの出来事」の音声でした。

(かのじょがこれまで、cさんからきいていたものといちごんいっくまるきりおなじ)

彼女がこれまで、Cさんから聞いていたものと一言一句まるきり同じ

(かたりくちとことばづかいの、「cさんがたいけんしたできごと」のおんせいが)

語り口と言葉遣いの、「Cさんが体験した出来事」の音声が

(そこからながれつづけていて。)

そこから流れ続けていて。

(これはなにだとさいせいをとめ、かせっとてーぷをとりだすと、)

これは何だと再生を止め、カセットテープを取り出すと、

(てーぷのたいとるらんには「かんてさんすおんせい3-5」という)

テープのタイトル欄には「カンテサンス音声3-5」という

など

(てがきのたいとるがふされていたそうで。)

手書きのタイトルが附されていたそうで。

(かのじょからそのはなしをきいたゆうじんたちはそこでようやく、)

彼女からその話を聞いた友人たちはそこで漸く、

(これはうまくせつめいできないがなにかとてもだめなのではないかと、)

これは上手く説明できないが何かとても駄目なのではないかと、

(そうおもったのでした。)

そう思ったのでした。

(けつろんからはなすと、あのひからしばらくおんしんふつうになったさんにんはぜんいん、)

結論から話すと、あの日から暫く音信不通になった三人は全員、

(しゅっしょふめいのかせっとてーぷをなんまいもしょじしていました。)

出所不明のカセットテープを何枚も所持していました。

(aさんは「かんてさんすおんせい1-1」から「1-6」。)

Aさんは「カンテサンス音声1-1」から「1-6」。

(bさんは「かんてさんすおんせい2-2」から「2-6」。)

Bさんは「カンテサンス音声2-2」から「2-6」。

(cさんは「かんてさんすおんせい3-1」から「3-6」。)

Cさんは「カンテサンス音声3-1」から「3-6」。

(それについてしょうさいをきこうとするとはぐらかされ、わたしたちがそれをさいせい)

それについて詳細を聞こうとするとはぐらかされ、私たちがそれを再生

(あるいはふくせいしようとするともうれつないきおいできょひされたため、)

或いは複製しようとすると猛烈な勢いで拒否されたため、

(かれらぜんいんとあえなくなったいまとなってはあのてーぷがどういったいとでつくられ、)

彼ら全員と会えなくなった今となってはあのテープがどういった意図で作られ、

(かれらのもとにわたったのか、しるよしもありません。)

彼らのもとに渡ったのか、知る由もありません。

(しかし、あるゆうじんがすきをみて「かんてさんすおんせい1-1」のとちゅうまでを)

しかし、ある友人が隙を見て「カンテサンス音声1-1」の途中までを

(べつのてーぷにふくせいしたことがあり、それをみなできいたことがありました。)

別のテープに複製したことがあり、それを皆で聞いたことがありました。

(そこにしゅうろくされていたのは、いまでいうところのnlpやみるとんもでるに)

そこに収録されていたのは、今でいうところのNLPやミルトンモデルに

(そうとうするのでしょうか、いわばにんげんのひあんじせいにはたらきかけしちょうしゃを)

相当するのでしょうか、いわば人間の被暗示性に働きかけ視聴者を

(へんせいいしきじょうたいにゆうどうすることば、そのどうにゅうとなるおんせいでーたでした。)

変性意識状態に誘導する言葉、その導入となる音声データでした。

(もちろん、わたしたちもとうじそれをきいたじてんで、くだんのおんせいがそういったものを)

勿論、私たちも当時それを聞いた時点で、件の音声がそういったものを

(きとしているとすぐにはんだんがついたわけではありません。)

企図しているとすぐに判断がついたわけではありません。

(そのためいまのじてんでなにをいっているのかわからないというかたも)

そのため今の時点で何を言っているのか分からないという方も

(いらっしゃるかとおもいますが、おそらくはよんでいけばなんとなくわかります。)

いらっしゃるかと思いますが、恐らくは読んでいけば何となく分かります。

(いまでもみるとんもでるなどはびじねすろんやじこけいはつのぎょうかいで)

今でもミルトンモデルなどはビジネス論や自己啓発の業界で

(「しんりがくにうらうちされたゆうどうてくにっく」「だれでもできるかいわじゅつ」)

「心理学に裏打ちされた誘導テクニック」「誰でもできる会話術」

(といっただいもくによってせんでんりようされていますが、このおんせいも)

といった題目によって宣伝・利用されていますが、この音声も

(それにるいするなにかがけいふにあったのかもしれません。)

それに類する何かが系譜にあったのかもしれません。

(じっさい、どこかできいたことのあるいいまわしや、しんりてすとしんれいれいかんなどの)

実際、どこかで聞いたことのある言い回しや、心理テスト・心霊・霊感などの

(よくある「すぴりちゅあるてきな」ようそをごちゃまぜにしたことばづかいは、)

よくある「スピリチュアル的な」要素をごちゃ混ぜにした言葉遣いは、

(そのてーぷのおんせいにおいてもどうようにもちいられていました。)

そのテープの音声においても同様に用いられていました。

(ひとによれば、そこできいたおんせいのだんぺんもいっしょうにふしたかもしれません。)

人によれば、そこで聞いた音声の断片も一笑に付したかもしれません。

(しかし。)

しかし。

(わたしたちはそれをきいたじてんで、これいじょうかれらにふみこむのはやめにしようと、)

私たちはそれを聞いた時点で、これ以上彼らに踏み込むのはやめにしようと、

(だれがいいだしたわけでもなく、そうおもっていました。)

誰が言い出したわけでもなく、そう思っていました。

(これからしめすのは、そのとうじにゆうじんがろくおんしたおんせいのぶんしょうかでーたになります。)

これから示すのは、その当時に友人が録音した音声の文章化データになります。

(あなたはいまむいしきに「かんてさんすはこわいだんたいだ」というぜんていを)

あなたはいま無意識に「カンテサンスは怖い団体だ」という前提を

(すりこまれていることにきづいていますか?)

刷り込まれていることに気付いていますか?

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