スピカ/Rig

(だれもかなしまないようにひかりたい)

誰も悲しまないように光りたい

(はじめからないようにまいたいです)

初めから無いように舞いたいです

(わかってるつれていってくれよ)

分かってる　連れて行ってくれよ

(ほしのよるすがった)

星の夜　縋った

(はなさないで)

「離さないで」

(くるしくないようにしずみたい)

苦しくないように沈みたい

(いたみのないようにとびたいです)

痛みの無いように飛びたいです

(わかってるわかってるから)

分かってる　解ってるから

(そんなめでみないでおてんとうさま)

そんな目で見ないで　お天道様

(あいされたそれだけでよかった)

愛された　それだけで良かった

(しあわせだそれだけあるがゆえに)

幸せだ　それだけあるが故に

(よるをかざるすなはこぼれ)

夜を飾る砂は零れ

(さいていなぼくのつづきをてらして)

最低な僕の続きを照らして

(あおいきみのひとみでぼくをさらって)

蒼い君の瞳で僕を攫って

(よるにとけないか)

夜に溶けないか

(さよならがきかないこのほしに)

さよならが効かないこの星に

(さいたなみだがきれいというの？)

咲いた涙が綺麗と言うの？

(やさしいきみのひとみでぼくをつないで)

優しい君の瞳で僕を繋いで

(よるにいこうなんて)

夜に行こうなんて

(やまないあめにこわれたあいをさして)

やまない雨に　壊れた哀を刺して

(ねがうこのてに)

願うこの手に

(ゆるしはいらないから)

許しは要らないから

(ぼくをゆるさないで)

僕を許さないで

(ほしがすけるころぼくは)

星が透ける頃　僕は

(とんでもてんしにはなれない)

飛んでも天使にはなれない

(だれかのためになるのならなんて)

誰かの為になるのならなんて

(しろをかさねてふみにじる)

白を重ねて踏み躙る

(あいしてたそれだけでよかった)

愛してた　それだけで良かった

(しあわせだそれだけがよかった)

幸せだ　それだけが良かった

(「ほんとうは」とかみじめだな)

「本当は」とか惨めだな

(いきがさびついてひとりくるしい)

息が錆び付いて　独り　苦しい

(かなわない)

叶わない

(「ごめんね」ばっかのないふで)

「ごめんね」ばっかのナイフで

(さいていなぼくのつづきを)

最低な僕の続きを

(あおいきみのひとみでぼくをころして)

蒼い君の瞳で僕を殺して

(よるにとけないか)

夜に溶けないか

(さよならがきかないこのほしに)

さよならが効かないこの星に

(さいたなみだをきれいといって)

咲いた涙を綺麗と言って

(やさしいきみのひとみでぼくをつないで)

優しい君の瞳で僕を繋いで

(よるにいこうなんて)

夜に行こうなんて

(やまないあめにこわれたあいをさして)

やまない雨に　壊れた哀を刺して

(ほしになれたら)

星になれたら

(ゆるしはいらないから)

許しは要らないから

(「わすれないで」)

「忘れないで」