13分で廻るサンホラメドレー part2

(ろうばのこういにむしょうのこういにあまえたふたりはたべつづけた)

老婆の好意に 無償の行為に 甘えた兄妹は 食べ続けた

(しょうじょはあるひまるまるふとったしょうねんをみてこわくなった)

少女はある日 丸々太った 少年を見て 怖くなった

(とんとんとんとんとびらをとんとん とんとんとんとんとびらをとんとん)

とんとん とんとん 扉をとんとん とんとん とんとん 扉をとんとん

(とんとんとんとんとびらをとんとん おどるよくろいぶらんこ)

とんとん とんとん 扉をとんとん 踊るよ黒いぶらんこ

(ああろうばはまじょでふたりをたべちゃうつもりなんだわ)

「嗚呼、老婆は魔女で、二人を食べちゃう心算なんだわ！」

(ましょうのはだはしろくこくようのかみはくろく ほのおのようにあかいくちびる)

魔性の肌は白く 黒曜の髪は黒く 焔のように赤い唇

(やられるまえにやらなきゃやばい せなかをどんとけとばせ)

殺られる前に 殺らなきゃ ヤ・バ・イ！ 背中を ドン！ と 蹴飛ばせ！

(やいたのがおまえのつみなら やけたくつでしぬまでおどれ)

妬いたのが お前の罪なら 灼けた靴で 死ぬ迄踊れ！

(これからはあなたもひっしにがんばってみなよ)

これからは貴女も 必死に頑張ってみなよ！

(ずぃーぷとしゅーるとけだかきおうじょをのろうなんて ずぃーぷとしゅーるとごうまんなのはおまえのほうよ)

【七の罪科】気高き王女を呪うなんて 【七の罪科】傲慢なのはお前の方よ！

(あいよくにむせぶらふれんつぇじゅんけつのはなをちらして)

愛欲に咽ぶラフレンツェ　純潔の花を散らして

(あいぞうもしらぬらふれんつぇしっこくのほのおをだいて)

愛憎も知らぬラフレンツェ　漆黒の焔を抱いて

(かなしみはにくしみじゃけしていやせないわ よいやみにうたがひびくだけ)

哀しみは 憎しみじゃ 決して癒せないわ 宵闇に唄が 響くだけ

(あなたのきげきをいまおわりにしよう)

貴方の喜劇を今 終わりにしよう！

(くらやみのときにうまれてままきみとであい)

暗闇の時代に生まれて 儘 君と出逢い

(ひかれあうそのおもいしせるのちもとめられずに)

惹かれ合う 其の想い 死せる後も 止められずに

(よいやみのうたをあつめてこのぼひにささぐ)

宵闇の唄を集めて 此の墓碑に捧ぐ

(ふくしゅうはたがためにもりもいどもななのえぴたふと)

復讐は誰が為に モリも イドも 七の墓碑銘と

(どこからきてどこへゆくのすべてはだれのゆめ)

何処から来て　何処へ逝くの　全ては誰の幻想？

(さしだされたてにきづかないままにおちてゆく)

差し出された手に　気づかないままに堕ちてゆく…

(えるはうまれえるはいたみえるはのぞみのはて)

エルは倦まれ　エルは悼み　エルは望みの涯

(やすらぎのねむりをもとめえがおでおちてゆく)

安らぎの眠りを求め　笑顔で堕ちてゆく…

(それでもおゆきなさいこらよ)

其れでも、お征きなさい仔等よ

(きみはすべてをゆるしすべてをあいせるだろうか)

キミは全てを赦し...全てを愛せるだろうか？

(きみはこのせかいをこのせかいをのぞむだろうか)

キミはこの世界を...この世界を望むだろうか？

(さあはやくでておいでこわがらなくていいんだよ)

さぁ早くでておいで...恐がらなくていいんだよ

(ぼくはこのせかいをぼくはきみをあいしてるから)

ボクはこの世界を...ボクはキミを愛してるから…

(あなたがいまいきているそれがわたしがいきたろまん)

アナタが今生きているそれが『私が生きた物語の証』

(このせかいあいしてくれるならそれがわたしのぼぬーる)

この地平線愛してくれるならそれが『私の幸福(ボヌール)』

(それがわたしのろまん)

それが『私の 物語の意味(ロマン)』

(ふぉんヴぇってぃんでもふぉんざくせんでもないわ わたしはえりーざべと)

《門閥貴族の令嬢》でも 《七選帝侯の息女》でもないわ 私は《一人の女》

(ただきみだけをあいした)

唯 君だけを愛した

(ただのえりーざべと)

唯の【Elisabeth】