大豆物語 12巻
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問題文
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(かんぷうがこうえんをふきぬけるなか、ほーむれすのだいずはこどくなよるをむかえていた。)
寒風が公園を吹き抜ける中、ホームレスの大豆は孤独な夜を迎えていた。
(みをよせるものもなくただだんぼーるのうえで)
身を寄せるものもなくただ段ボールの上で
(かぜにふるえながらすごすかれのたのしみは)
風に震えながら過ごす彼の楽しみは
(ときおりみかけるじはんきのあかりだった。)
時折見かける自販機の明かりだった。
(あるひ、だいずはじはんきのまえでこぜにをみつけた。)
ある日、大豆は自販機の前で小銭を見つけた。
(どうやらだれかがとりわすれたようだ。)
どうやら誰かが取り忘れたようだ。
(かれはてをのばしそのこぜにをてにとる。)
彼は手を伸ばしその小銭を手に取る。
(たったすこしのこぜにだったがかれにとってはそれがおおきなざいさんだった。)
たった少しの小銭だったが彼にとってはそれが大きな財産だった。
(まようことなくだいずはそのこぜにをじはんきにとうにゅうした。)
迷うことなく大豆はその小銭を自販機に投入した。
(こーんぽたーじゅのぼたんをおすときかいのなかでうごきだすおとがきこえた。)
コーンポタージュのボタンを押すと機械の中で動き出す音が聞こえた。
(だいずはてにとりそのぬくもりをかんじながらひとくちずつのんでいった。)
大豆は手に取りその温もりを感じながら一口ずつ飲んでいった。
(くちのなかにひろがるあたたかさがかれのこころまであたためるようだった。)
口の中に広がる温かさが彼の心まで温めるようだった。
