タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話36
『蛍編』
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の続きで、
タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話-36
『小さな友達編』です。
タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話-37
『カフェ編』はこちらです。
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問題文
(あるひのごご、ともやはゆうじんたちといっしょにまちをさんぽしていた。)
ある日の午後、智也は友人たちと一緒に街を散歩していた。
(かれらはちかくのこうえんできゅうけいし、ひざしをあびながらりらっくすしていた。)
彼らは近くの公園で休憩し、日差しを浴びながらリラックスしていた。
(「きょうはいいてんきだね」とともやがいうと、みんなもうなずいた。)
「今日はいい天気だね」と智也が言うと、みんなもうなずいた。
(そこで、かれらはこうえんのいけのほとりにすわり、)
そこで、彼らは公園の池のほとりに座り、
(のんびりとじかんをすごしていた。)
のんびりと時間を過ごしていた。
(すると、ふとこうえんのおくのほうからわらいごえがきこえてきた。)
すると、ふと公園の奥の方から笑い声が聞こえてきた。
(ちかづくと、)
近づくと、
(そこにはちいさなこどもたちがぼーるあそびをしているのがみえた。)
そこには小さな子どもたちがボール遊びをしているのが見えた。
(かれらはげんきにはしりまわりながら、たのしそうにわらいあっていた。)
彼らは元気に走り回りながら、楽しそうに笑い合っていた。
(「かわいいね」とあやかがほほえみながらいうと、ともやもえがおでうなずいた。)
「かわいいね」とアヤカが微笑みながら言うと、智也も笑顔で頷いた。
(「ほんとうに、こどもってのんびりしていていいよね」)
「本当に、子どもってのんびりしていていいよね」
(すると、そのこどもたちのなかにひとりだけ、)
すると、その子どもたちの中に一人だけ、
(ちょっとほかのこたちとはちがうふんいきをもつおとこのこがいた。)
ちょっと他の子たちとは違う雰囲気を持つ男の子がいた。
(かれはひとりでこかげにすわって、なにかをよんでいるようだった。)
彼はひとりで木陰に座って、なにかを読んでいるようだった。
(「あれは・・・」とひとさしゆびがささやくと、)
「あれは…」と人差し指がささやくと、
(おやゆびが「あのこ、いつもひとりでほんをよんでるんだよね」とおしえた。)
親指が「あの子、いつも一人で本を読んでるんだよね」と教えた。
(「そう、かれはよくこのこうえんにきてはほんをよんでるんだ」)
「そう、彼はよくこの公園に来ては本を読んでるんだ」
(ともやたちはそのおとこのこにきょうみをもち、)
智也たちはその男の子に興味を持ち、
(かれのところにちかづいてみることにした。)
彼のところに近づいてみることにした。
(おとこのこはほんをてにしていたが、すこしさびしそうなひょうじょうをしていた。)
男の子は本を手にしていたが、少し寂しそうな表情をしていた。
(「こんにちは、いっしょにあそばないか？」とともやがこえをかけると、)
「こんにちは、一緒に遊ばないか？」と智也が声をかけると、
(おとこのこはおどろいたようにかれらをみあげた。)
男の子は驚いたように彼らを見上げた。
(「え、ほんとうですか？」)
「え、本当ですか？」
(「うん、みんなであそぼうよ」とえがおでさそった。)
「うん、みんなで遊ぼうよ」と笑顔で誘った。
(おとこのこはすこしとまどいながらも、そのさそいをうけいれた。)
男の子は少し戸惑いながらも、その誘いを受け入れた。
(こうして、ともやとゆうじんたち、)
こうして、智也と友人たち、
(そしておとこのこはいっしょにこうえんであそびはじめた。)
そして男の子は一緒に公園で遊び始めた。
(ぼーるあそびやぶらんこ、すべりだいなど、)
ボール遊びやブランコ、滑り台など、
(こどもたちがだいすきなゆうぐでたのしいじかんをすごした。)
子どもたちが大好きな遊具で楽しい時間を過ごした。
(おとこのこもさいしょはきんちょうしていたが、)
男の子も最初は緊張していたが、
(みんなのえがおにふれるうちにしだいにうちとけていった。)
みんなの笑顔に触れるうちに次第に打ち解けていった。
(「ありがとう、たのしかった」)
「ありがとう、楽しかった」
(とおとこのこがいうと、ともやたちもえがおでこたえた。)
と男の子が言うと、智也たちも笑顔で応えた。
(そのひのこうえんでのであいがきっかけで、)
その日の公園での出会いがきっかけで、
(かれらはあたらしいともだちをえたことによろこびをかんじた。)
彼らは新しい友達を得たことに喜びを感じた。
(ゆうがたになり、みんなはかえるじゅんびをはじめた。)
夕方になり、みんなは帰る準備を始めた。
(「またきてね」とともやがおとこのこにてをふると、)
「また来てね」と智也が男の子に手を振ると、
(おとこのこもにっこりとえがおでこたえた。)
男の子もにっこりと笑顔で応えた。
(かれはほんをかかえて、すこしげんきなあしどりでいえじについた。)
彼は本を抱えて、少し元気な足取りで家路についた。
(ともやとゆうじんたちはこうえんをあとにし、そのひのおもいでをむねにきたくした。)
智也と友人たちは公園を後にし、その日の思い出を胸に帰宅した。
(あたらしいともだちとのであいが、)
新しい友達との出会いが、
(かれらのにちじょうにほんのすこしのしげきとしあわせをあたえてくれたのだった。)
彼らの日常にほんの少しの刺激と幸せを与えてくれたのだった。