タイピングで小指と薬指が言うことを聞かない話41

(きぎのあいだからくらいかげがつぎつぎとあらわれ、かれらをとりかこんでいく。)

木々の間から暗い影が次々と現れ、彼らを取り囲んでいく。

(じゃあくなせいぶつたちはぶきみなうなりごえをあげながら、)

邪悪な生物たちは不気味な唸り声を上げながら、

(するどいきばをむきだしにしてともやたちにせまってきた。)

鋭い牙を剥き出しにして智也たちに迫ってきた。

(「ぜったいにまけないぞ！」とゆうじんのひとり、あきらがさけびながら、)

「絶対に負けないぞ！」と友人の一人、アキラが叫びながら、

(てにもったきのぼうをふりかざした。)

手に持った木の棒を振りかざした。

(かれのはいごにはようせいがまいあがり、そのちいさなてからかがやくひかりがはなたれ、)

彼の背後には妖精が舞い上がり、その小さな手から輝く光が放たれ、

(あきらのぼうにちからをあたえた。)

アキラの棒に力を与えた。

(ぼうはいっしゅんにしてひかりかがやき、まるでまほうのつえのようにへんかした。)

棒は一瞬にして光り輝き、まるで魔法の杖のように変化した。

(「これでいける！」とあきらがちからづよくいい、)

「これでいける！」とアキラが力強く言い、

(じゃあくなせいぶつたちにむかってとっしんした。)

邪悪な生物たちに向かって突進した。

(かれのいちげきがめいちゅうするたびに、やみのせいぶつたちはひめいをあげてきえていった。)

彼の一撃が命中するたびに、闇の生物たちは悲鳴を上げて消えていった。

(ともやもまた、ようせいのたすけをかりてみずからのちからをひきだしていた。)

智也もまた、妖精の助けを借りて自らの力を引き出していた。

(かれはこころをおちつかせ、ようせいがおしえてくれたこきゅうほうをじっせんした。)

彼は心を落ち着かせ、妖精が教えてくれた呼吸法を実践した。

(すると、からだのうちがわからちからがわきあがり、こぶしにしゅうちゅうしていった。)

すると、体の内側から力が湧き上がり、拳に集中していった。

(「おれのこぶしをうけてみろ！」とともやがさけびながら、)

「俺の拳を受けてみろ！」と智也が叫びながら、

(いっぴきのじゃあくなせいぶつにむかってこぶしをふりおろした。)

一匹の邪悪な生物に向かって拳を振り下ろした。

(こぶしがめいちゅうしたしゅんかん、やみのせいぶつはこなごなにくだけちり、きえていった。)

拳が命中した瞬間、闇の生物は粉々に砕け散り、消えていった。

(ほかのゆうじんたちもそれぞれのほうほうでたたかっていた。)

他の友人たちもそれぞれの方法で戦っていた。

(けんはじゅうどうのわざをくししててきをなげとばし、)

ケンは柔道の技を駆使して敵を投げ飛ばし、

(まりはびんしょうなうごきでてきのこうげきをかわしながらはんげきをくりだしていた。)

マリは敏捷な動きで敵の攻撃をかわしながら反撃を繰り出していた。

(ようせいはかれらぜんいんにちからをわけあたえ、さぽーとしていた。)

妖精は彼ら全員に力を分け与え、サポートしていた。

(「みんな、ちからをあわせて！」とようせいがさけび、)

「みんな、力を合わせて！」と妖精が叫び、

(なかまたちはさらにけっそくをかためた。)

仲間たちはさらに結束を固めた。

(ともやたちはいちがんとなってたたかい、しだいにてきのかずをへらしていった。)

智也たちは一丸となって戦い、次第に敵の数を減らしていった。

(「もうすこしだ！」とけんがさけび、)

「もう少しだ！」とケンが叫び、

(さいごのいっぴきのじゃあくなせいぶつにむかってぜんりょくでとっしんした。)

最後の一匹の邪悪な生物に向かって全力で突進した。

(かれのこうげきがめいちゅうすると、そのせいぶつはひめいをあげてきえさり、)

彼の攻撃が命中すると、その生物は悲鳴を上げて消え去り、

(しゅういのやみがいっきにはれていった。)

周囲の闇が一気に晴れていった。

(「やった！せいこうだ！」とまりがよろこびのこえをあげ、)

「やった！成功だ！」とマリが喜びの声を上げ、

(ゆうじんたちはかんせいをあげてしょうりをいわった。)

友人たちは歓声を上げて勝利を祝った。

(ともやもふかいいきをついて、)

智也も深い息をついて、

(「みんな、ほんとうにがんばったね」といい、なかまたちとはいたっちをかわした。)

「みんな、本当に頑張ったね」と言い、仲間たちとハイタッチを交わした。

(ようせいもまんぞくげにほほえみながら、)

妖精も満足げに微笑みながら、

(「あなたたちのゆうきとちからで、このききをのりこえられたわ。)

「あなたたちの勇気と力で、この危機を乗り越えられたわ。

(ほんとうにありがとう」)

本当にありがとう」

(とかんしゃのいをつたえた。)

と感謝の意を伝えた。

(たたかいのつかれをかんじながらも、ともやたちはふたたびすすむべきみちをみつめ、)

戦いの疲れを感じながらも、智也たちは再び進むべき道を見つめ、

(あらたなぼうけんにむけていきごんでいた。)

新たな冒険に向けて意気込んでいた。