さよならも言えずに

(はるをまてずはなびらがかぜにふかれてゆれていた)

春を待てず花びらが風に吹かれて揺れていた

(ふたりであうときがほんのすこしちがっただけなのに)

ふたり出逢う季節が ほんの少し違っただけなのに

(むじゃきすぎておさなくてぼくらはこいにむちゅうだった)

無邪気すぎて幼くて ぼくらは恋に夢中だった

(いちずなきみのことらくになろうとつきはなした)

一途な君のこと楽になろうと突き放した

(るすでんがともるたびきみのこえさがしている)

留守電が灯るたび きみの声さがしている

(じゆうだけてにいれてだいじなものうしなった)

自由だけ手に入れて大事なもの失った

(さよならもいえずにぼくたちはわかれた)

さよならも言えずに ぼくたちは別れた

(もうにどとあえないこときづかずにいた)

もう二度と逢えないこと気づかずにいた

(このほしにうまれてすれちがいわかれた)

この地球に生まれて すれ違い別れた

(なつかしいいたみだけがぼくをはしらせる)

懐かしい痛みだけが ぼくを走らせる

(びでおをみっつかりてきてにほんめのとちゅうでなけてきた)

ビデオを３つ借りてきて２本目の途中で泣けてきた

(べっどのすみっこでねるくせはいまもぬけないよ)

ベッドの隅っこで寝る癖は今も抜けないよ

(くだらないことだったきみとわかれたわけは)

くだらないことだった　きみと別れたわけは

(すすみだすぼくはもうふりかえりはしないよ)

進みだす　ぼくはもう振り返りはしないよ

(がむしゃらにいきたいそらのしたぼくらは)

がむしゃらに生きたい空の下ぼくらは

(べつべつのだれかにあいあるきはじめる)

別々の誰かに逢い歩き始める

(めぐりくるきせつにきみのすべてあいした)

巡り来る季節に　きみのすべて愛した

(たいせつなおもいだけはきっとわすれない)

大切な思いだけは　きっと忘れない

(さよならもいえずにぼくたちはわかれた)

さよならも言えずにぼくたちは別れた

(もうにどとあえないこときづかずにいた)

もう二度と逢えないこと気づかずにいた

(めぐりくるきせつにきみのすべてあいした)

巡り来る季節にきみのすべて愛した

(たいせつなおもいだけはきっとわすれない)

大切な思いだけはきっと忘れない

(はるをまてずはなびらがかぜにふかれてゆれていた)

春を待てず花びらが風に吹かれて揺れていた

(みるくのからばこにきみがそだてたはなのような)

ミルクの空箱にきみが育てた花のような