崩れゆく世界にさよならを言う僕は

(ばっどえんどはとんねるのむこうから)

バッドエンドはトンネルの向こうから

(こっちへおいでとぼくにてまねきする)

こっちへおいでと僕に手招きする

(かたわらにいたちいさなまじゅつしに)

傍らにいた小さな魔術師に

(いかないの？といわれて)

行かないの？と言われて

(がたのきていたせかいはかたむいた)

がたの来ていた世界は傾いた

(ながいながいせんろじょうにひとりきり)

長い長い線路上にひとりきり

(さっきまであったひとかげどこへやら)

さっきまで在った人影何処へやら

(てんめつするふみきりははやくいけとぼくをせかす)

点滅する踏切は早く行けと僕を急かす

(いやはや)

いやはや

(すすんでうつくしいけしきが)

進んで美しい景色が

(まっていたならいいのにね)

待っていたなら良いのにね

(きれいきらい)

綺麗 嫌い

(きれいなんだかきらいなんだか)

綺麗なんだか 嫌いなんだか

(きれいなんだかわからなくなちゃってさ)

綺麗なんだか 判らなくなちゃってさ

(きらい)

嫌い

(きれいなんだかきらいなんだか)

綺麗なんだか 嫌いなんだか

(きれいなんだかきらいだか)

綺麗なんだか 嫌いだか

(さてはて)

さてはて

(しあわせだったおにわにそらからふしあわせとうかされ)

幸せだったお庭に空から不仕合せ投下され

(やさしかったあのはくいからきりはなされ)

優しかったあの白衣から切り離され

(まさにせいてんのへきれき)

正に青天の霹靂

(めいろうかったつなまじゅつしは)

明朗闊達な魔術師は

(かわりはてたすがたでもどってきちゃって)

変わり果てた姿で戻って来ちゃって

(にぎりしめたこのひだりては)

握り締めたこの左手は

(はなさぬとちかった)

離さぬと誓った

(こっけいでもふしぜんでも)

滑稽でも不自然でも

(わらえるならじたいはきゅうてんちょっか)

笑えるなら事態は急転直下

(すこしのぎせいもだしたくない)

少しの犠牲も出したくない

(ぼくのことばでみらいはにりつはいはん)

僕の言葉で未来は二律背反

(しかれたれーるにさきがあるのかと)

敷かれたレールに先があるのかと

(じっとまえにめをほそめたら)

じっと前に目を細めたら

(あしをつけていたせかいが)

足を着けていた世界が

(おとをたてた)

音を立てた

(きらいきれい)

嫌い 綺麗

(きらいなんだかきれいなんだか)

嫌いなんだか 綺麗なんだか

(きらいなんだかわからなくなっちゃってさ)

嫌いなんだか 判らなくなっちゃってさ

(きれい)

綺麗

(きらいなんだかきれいなんだか)

嫌いなんだか 綺麗なんだか

(きらいなんだかきれいだか)

嫌いなんだか 綺麗だか

(さてはてさ)

さてはてさ

(ひとり)

一人

(あたたかかったそのこきゅうをとりもどすため)

温かったその呼吸を取り戻す為

(せんろからとびだしてさ)

線路から飛び出してさ

(ひとり)

一人

(くずれてゆくせかいのなかで)

崩れてゆく世界の中で

(いつまでもぼくのまま)

いつまでも僕のまま

(たっているよ)

立っているよ

(ねぇ、)

ねぇ、

(たすけて)

助けて

(あぷりこっとてぃ)

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