【衒学シリーズ】 超長文タイピング2

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投稿者投稿者アスダフいいね0お気に入り登録
プレイ回数168順位494位  難易度(3.9) 2077打 長文 長文モードのみ
原初の自覚赤子の哲学的覚醒
赤ちゃんは生まれてすぐ、光や音、触れるものに驚きます。
「これはなんだろう?」「自分って何?」と、
感じたことすべてが不思議でいっぱいです。
自分と世界の違いや、生きている意味を、
言葉ではなく、感覚で少しずつ知っていきます。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 アスダフ 7607 7.7 97.7% 266.3 2073 47 50 2024/12/17
2 BAR 5188 B+ 5.3 97.2% 384.1 2050 57 50 2024/12/17
3 もっちゃん先生 5037 B+ 5.3 94.7% 389.1 2075 115 50 2024/12/17
4 りーちょ 4809 B 5.0 96.2% 416.3 2084 82 50 2024/12/17
5 みみ 4804 B 4.9 96.5% 418.6 2085 74 50 2024/12/17

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問題文

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(わたしがそんざいをいしきしたさいしょのしゅんかん、)

私が存在を意識した最初の瞬間、

(そのかんかくはめいじょうしがたいものであった。)

その感覚は名状しがたいものであった。

(めにうつるひかり、はだにふれるかんしょくが、)

目に映る光、肌に触れる感触が、

(わたしをこんとんのなかへとひきこんでいく。)

私を混沌の中へと引き込んでいく。

(このせかいははたしてなんなのだろうか?)

この世界は果たして何なのだろうか?

(わたしというそんざいは、このかんかくのなかで、)

私という存在は、この感覚の中で、

(どのようにていぎされうるのだろうか?)

どのように定義され得るのだろうか?

(わたしはめをとじ、ただそのしげきをかんじる。)

私は目を閉じ、ただその刺激を感じる。

(がいぶからのむすうのしんごうが、わたしのないぶで、)

外部からの無数の信号が、私の内部で、

(むちつじょなかたちをなし、ひびきわたっている。)

無秩序な形を成し、響き渡っている。

(このじょうたいは、じことたしゃがわかたれた、)

この状態は、自己と他者が分かたれた、

(にげんてきなそんざいにとうたつするいぜんのものだ。)

二元的な存在に到達する以前のものだ。

(「わたしはそんざいする」というかくしんが、いまだ、)

「私は存在する」という確信が、未だ、

(ぼんやりとしたかたちでしかそんざいしない。)

ぼんやりとした形でしか存在しない。

(めのまえには、りんかくをあいまいにゆらめかせた、)

目の前には、輪郭を曖昧に揺らめかせた、

(きょだいななにかがうごき、おとをはっしている。)

巨大な何かが動き、音を発している。

(それはわたしにかたりかけるようだが、わたしは、)

それは私に語りかけるようだが、私は、

(そのいみをかいするにはいたらないのだ。)

その意味を解するには至らないのだ。

(おとはかんかくのひとつとしてわたしのなかにながれ、)

音は感覚の一つとして私の中に流れ、

(それがげんごであることすらわたしはしらない。)

それが言語であることすら私は知らない。

など

(わたしのししはうごきをこころみるが、はたして、)

私の四肢は動きを試みるが、果たして、

(そのどうさがわたしじしんのいしによるものか、)

その動作が私自身の意思によるものか、

(それともむいしきのさようであるのかは、)

それとも無意識の作用であるのかは、

(いまだにめいかくにくべつできていないのだ。)

未だに明確に区別できていないのだ。

(しんたいとこころ、それはひとつのとうごうたいなのか、)

身体と心、それは一つの統合体なのか、

(あるいはべつべつのそんざいであるのか)

あるいは別々の存在であるのか

(そのといにたいするこたえはみつからない。)

その問いに対する答えは見つからない。

(そして、わたしがみるけしきはつねにへんかし、)

そして、私が見る景色は常に変化し、

(あんていすることをしらない。ひかりとかげが、)

安定することを知らない。光と影が、

(たえずこうさくし、わたしをつつみこんでいく。)

絶えず交錯し、私を包み込んでいく。

(「へんかこそがそんざいのほんしつなのかもしれない」)

「変化こそが存在の本質なのかもしれない」

(このかせつがわたしのなかでかすかにめばえる。)

この仮説が私の中でかすかに芽生える。

(ときおり、やわらかなかんしょくがわたしのひふにふれる。)

時折、柔らかな感触が私の皮膚に触れる。

(それはあたたかく、どこかしんみつなものである。)

それは温かく、どこか親密なものである。

(そのしょっかんをつうじてわたしはじこをしる。)

その触感を通じて私は自己を知る。

(たしゃのそんざいをかいしてじこがせいりつする)

他者の存在を介して自己が成立する

(このむじゅんめいたこうぞうに、わたしはきょうたんする。)

この矛盾めいた構造に、私は驚嘆する。

(やがてわたしのないぶにはひとつのよっきゅうがめばえる。)

やがて私の内部には一つの欲求が芽生える。

(それはげんごかされないげんしょてきなかんかくである。)

それは言語化されない原初的な感覚である。

(そのよっきゅうがみたされると、わたしはあんどし、)

その欲求が満たされると、私は安堵し、

(みたされないときにはふあんにさいなまれるのだ。)

満たされない時には不安に苛まれるのだ。

(このかんじょうのゆらぎがわたしのなかではじめて、)

この感情の揺らぎが私の中で初めて、

(せかいとのつながりをかんじさせるものである。)

世界とのつながりを感じさせるものである。

(わたしのせかいはいまだだんぺんてきであり、かんぜんではない。)

私の世界は未だ断片的であり、完全ではない。

(しかし、そのだんぺんのなかにひそむちつじょが、)

しかし、その断片の中に潜む秩序が、

(じょじょにわたしのいしきをかたちづくりはじめている。)

徐々に私の意識を形作り始めている。

(「わたしとはなにか?」というといはいぜんとして、)

「私とは何か?」という問いは依然として、

(わたしのなかでこたえのみえないなぞのままだ。)

私の中で答えの見えない謎のままだ。

(だが、わたしがいまここにそんざいするというじじつが、)

だが、私が今ここに存在するという事実が、

(そのこたえへのみちすじをしめしているようにもおもえる。)

その答えへの道筋を示しているようにも思える。

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