依頼 -4-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 7691 7.8 98.3% 427.2 3343 57 79 2025/04/02
2 はく 7384 7.6 96.0% 441.2 3396 138 79 2025/03/19
3 Jyo 5095 B+ 5.2 97.7% 641.6 3345 76 79 2025/04/03

関連タイピング

問題文

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(たんにかみのけのみだしなみのもんだいでない。)

単に髪の毛の身だしなみの問題でない。

(きづかないはずはないのに、よこがおにたれたかみのけをはりつけたまま)

気づかないはずはないのに、横顔に垂れた髪の毛を貼り付けたまま

(それをなおそうとしない、かのじょのしんりのていたいがもんだいなのだった。)

それを直そうとしない、彼女の心理の停滞が問題なのだった。

(ないしん、めんどくさそうなのがきやがったとおもっているにちがいないのに、)

内心、めんどくさそうなのが来やがったと思っているに違いないのに、

(それをまったくひょうじょうにださないおがわさんはさすがぷろだとへんなかんしんをしてしまう。)

それを全く表情に出さない小川さんはさすがプロだと変な感心をしてしまう。

(「これよ」)

「これよ」

(いらいにんはかばんからぬののようなものをとりだしててーぶるにおいた。)

依頼人は鞄から布のようなものを取り出してテーブルに置いた。

(べびーふくのようだった。)

ベビー服のようだった。

(「わたしのおつきあいしているだんせいのくるまに、これがあったのよ」)

「私のお付き合いしている男性の車に、これがあったのよ」

(「と、いいますと?」)

「と、言いますと?」

(「にぶいわね。どうしてわからないの」)

「鈍いわね。どうして分からないの」

(いらいにんはそういってつまると、かばんのくちをらんぼうにとじる。)

依頼人はそう言って詰ると、鞄の口を乱暴に閉じる。

(「あのひとは、わたしにはどくしんだ、みこんだなんていっておいて、)

「あの人は、私には独身だ、見込んだなんて言っておいて、

(こどもがいたってことよ。ゆるせることではないでしょ」)

子供がいたってことよ。許せることではないでしょ」

(「はあ。これはそのかたからかりたんですか」)

「はあ。これはその方から借りたんですか」

(「そんなわけないでしょ!」)

「そんなわけないでしょ!」

(だまってとってきたわけだ。)

黙って取ってきたわけだ。

(だいたいどういうはなしがわかってしまったが、これでは、)

だいたいどういう話が分かってしまったが、これでは、

(かりにしんぺんちょうさのいらいをうけたとしても、かのじょがそうしたぎわくをもったじじつも)

仮に身辺調査の依頼を受けたとしても、彼女がそうした疑惑を持った事実も

(あいてかたにつつぬけになってしまったかのうせいがたかい。)

相手方に筒抜けになってしまった可能性が高い。

など

(しろうとかんがえだが、かのじょのそのけいそつなこうどうのじてんでいらいをきょひするりゆうとしては)

素人考えだが、彼女のその軽率な行動の時点で依頼を拒否する理由としては

(じゅうぶんなきがする。)

十分な気がする。

(「で、どうされたいんです」)

「で、どうされたいんです」

(いらいにんはおがわさんをにらみつけるようにしながら、)

依頼人は小川さんを睨みつけるようにしながら、

(そのだんせいとこどものかんけいをかくにんするようにといった。)

その男性と子供の関係を確認するようにと言った。

(いらいというよりまるでめいれいだ。ぼくはおがわさんがいつきれて、)

依頼というよりまるで命令だ。僕は小川さんがいつ切れて、

(このかんちがいしたおんなをじむしょからけりだすかとおもってはらはらしていた。)

この勘違いした女を事務所から蹴り出すかと思ってハラハラしていた。

(ふいに、うごくもののけはいをかんじてあたりをみまわす。)

不意に、動くものの気配を感じてあたりを見回す。

(そういえばのらねこはどうしただろう。)

そう言えば野良猫はどうしただろう。

(ぼくはめだたないようにしぜんにふるまいながらせきをたってねこをさがした。)

僕は目立たないように自然に振る舞いながら席を立って猫を探した。

(ですくのしたにかがんでにのぞきこんだとき、くらがりにふたつのひかりをみつけた。)

デスクの下に屈んでに覗き込んだとき、暗がりに二つの光を見つけた。

(いた。)

いた。

(でもつかまえようとするとちょっとしたさわぎになるはめにみえていたので、)

でも捕まえようとするとちょっとした騒ぎになるは目に見えていたので、

(このかみあわないかいだんがおわるまでまつことにした。)

この噛み合わない会談が終わるまで待つことにした。

(「そうですね。とうじむしょのきていでは、このくらいのりょうきんなんですけど、)

「そうですね。当事務所の規定では、このくらいの料金なんですけど、

(みえますか?いちにちあたりのきほんりょうきんがこちらで・・・・・」)

見えますか?一日当たりの基本料金がこちらで・・・・・」

(らみねーとかこうされたりょうきんひょうらしきものをにらんで、)

ラミネート加工された料金表らしきものを睨んで、

(「たかいわね。どうせこれにひつようけいひとかいってきっさてんのこーひーだいとは)

「高いわね。どうせこれに必要経費とか言って喫茶店のコーヒー代とは

(はいってくるんでしょ」)

入ってくるんでしょ」

(そういえば、いらいにんにのみものもだしてないな。ししょうがおなじせきに)

そう言えば、依頼人に飲み物も出してないな。師匠が同じ席に

(ついてしまっているので、おちゃくみはぼくのやくまわりなのだろうかと)

ついてしまっているので、お茶くみは僕の役回りなのだろうかと

(きをもんでいると、いらいにんがいらいらしたくちょうで)

気を揉んでいると、依頼人が苛々した口調で

(「これでいい」とりょうきんひょうをたたくのがみえた。)

「これでいい」と料金表を叩くのが見えた。

(そのとき、きもちのわるいかんかくにおそわれた。)

その時、気持ちの悪い感覚に襲われた。

(すぐそばにやりとりがとおのいたようなかんじ。くうきょで、なかみのないかんじ。)

すぐそばにやりとりが遠退いたような感じ。空虚で、中身のない感じ。

(これはいったいなんだ。)

これは一体何だ。

(じぶんのこきゅうおんだけがおおきくなる。ぱくぱくといらいひとのくちがうごく。)

自分の呼吸音だけが大きくなる。パクパクと依頼人の口が動く。

(ことばがよくきこえない。こういうときは、なにかみおとしていることがある。)

言葉がよく聞こえない。こういう時は、なにか見落としていることがある。

(はやくきづかなくてはならない。あたまがかいてんする。)

早く気づかなくてはならない。頭が回転する。

(わかった。)

分かった。

(ししょうがよばれたりゆうがない。)

師匠が呼ばれた理由がない。

(ここまでは、いらいにんのひととなりこそえきせんとりっくだが、)

ここまでは、依頼人の人となりこそエキセントリックだが、

(いらいないようはありふれたもののようだ。)

依頼内容はありふれたもののようだ。

(これでは、「おばけ」せんもんのかなこさんにしごとがまわされてきたいみがない。)

これでは、「オバケ」専門の加奈子さんに仕事が回されてきた意味がない。

(「どうなの。いつまでにけっかをだせるの」)

「どうなの。いつまでに結果を出せるの」

(いらいにんがもうすでにけいやくがかんりょうしたようなものいいをしているのがきこえた。)

依頼人がもうすでに契約が完了したような物言いをしているのが聞こえた。

(「こちらのすけじゅーるもかくにんしてみませんと、)

「こちらのスケジュールも確認してみませんと、

(そちらのきぼうにそえるかどうかもまだ・・・・・」)

そちらの希望に添えるかどうかもまだ・・・・・」

(そういうおがわさんのそでをししょうがひいているのがめにはいった。)

そう言う小川さんの袖を師匠が引いているのが目に入った。

(そして「しょうしょうおまちください」とふたりしてたちあがる。)

そして「少々お待ちください」と二人して立ち上がる。

(いちばんはなれたおくのですくにいき、なにかのふぁいるをふたりでのぞきこむ。)

一番離れた奥のデスクに行き、何かのファイルを二人で覗き込む。

(ひろげたふぁいるなどみていないことはめのうごきでわかる。)

広げたファイルなど見ていないことは目の動きで分かる。

(ぼくもそちらにちかづく。)

僕もそちらに近づく。

(ししょうがこえをひそめる。)

師匠が声をひそめる。

(「うけないほうがいい」)

「受けない方がいい」

(「どうしてだ」)

「どうしてだ」

(「あのおんなはうそをついている」)

「あの女は嘘をついている」

(「どういうことだ」)

「どういうことだ」

(「べびーふくにかすかにちをぬぐったようなあとがある」)

「ベビー服に微かに血を拭ったような跡がある」

(ぞくりとした。)

ゾクリとした。

(「それに、みえた」)

「それに、見えた」

(「なにが」)

「なにが」

(「べびーふくのなかみ。ここに、きている。あのおんなについてきた」)

「ベビー服の中身。ここに、来ている。あの女についてきた」

(ししょうがぼくのかおをみた。)

師匠が僕の顔を見た。

(すぐにおもいあたる。)

すぐに思い当たる。

(のらねこではなかったということか。)

野良猫ではなかったということか。

(もうですくのしたはのぞけそうにない。)

もうデスクの下は覗けそうにない。

(「なにをたくらんでいるのかわからないけど、だいさんしゃに「はっけん」させるつもり)

「何を企んでいるのかわからないけど、第三者に「発見」させるつもり

(かもしれない。とにかく、かかわらないほうがいい」)

かも知れない。とにかく、関わらない方がいい」

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