M.C.D -2-
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | berry | 7970 | 神 | 8.0 | 99.1% | 375.0 | 3015 | 26 | 61 | 2025/12/03 |
| 2 | Haku | 7968 | 神 | 8.1 | 97.4% | 376.1 | 3079 | 82 | 61 | 2025/12/04 |
| 3 | Jyo | 5627 | A | 5.8 | 96.7% | 518.0 | 3017 | 102 | 61 | 2025/12/04 |
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問題文
(「ぼくもいっしょにいってよいですか」)
「僕も一緒に言って良いですか」
(「いいけど、ちけっといちまいしかないよ」)
「いいけど、チケット一枚しかないよ」
(ちけっとにはまえうりせんにひゃくえん、とうじつせんごひゃくえんとかいてあった。)
チケットには前売り千二百円、当日千五百円と書いてあった。
(ぷろのあーてぃすとのこんさーとにくらべればやすいものだ。)
プロのアーティストのコンサートに比べれば安いものだ。
(「じぶんでだしますから」)
「自分で出しますから」
(「そうか。おぬしもすきものよの」)
「そうか。御主もスキモノよの」
(ししょうはじょうきげんでしゅうごうじかんをきめて、「おくれんなよ」といった。)
師匠は上機嫌で集合時間を決めて、「遅れんなよ」と言った。
(ひがおちはじめたろじょうで、ぼくはらいぶはうすのがいかんをぼんやりとみていた。)
陽が落ち始めた路上で、僕はライブハウスの外観をぼんやりと見ていた。
(いりぐちのあたりには、らいぶじょうほうなどのぽすたーるいがところせましとはりだされ、)
入り口のあたりには、ライブ情報などのポスター類が所狭しと張り出され、
(なんどもはがしたようなあとがそこかしこにきたならしくのこっていて、)
何度も剥がしたような跡がそこかしこに汚らしく残っていて、
(けっしてわるいいみではなくなかなかふんいきのあるおもむきだった。)
けっして悪い意味ではなくなかなか雰囲気のある趣だった。
(さっきまでろじょうにたむろしていたおおぜいのわかものたちが、じゅうはちじさんじゅっぷんの)
さっきまで路上にたむろしていた大勢の若者たちが、十八時三十分の
(おーぷんとどうじにそのはこのなかにつぎつぎとすいこまれていき、)
オープンと同時にその箱の中に次々と吸い込まれて行き、
(そんなにたくさんはいれるのかとしんぱいになった。)
そんなに沢山入れるのかと心配になった。
(とけいをみると、あとじゅっぷんでかいえんだ。あんなことをいっていたししょうのほうが)
時計を見ると、あと十分で開演だ。あんなことを言っていた師匠の方が
(ちこくしているじゃないか。)
遅刻しているじゃないか。
(まんいんではいれなくなったらどうしてくれるんだろう。)
満員で入れなくなったらどうしてくれるんだろう。
(たいばんではなく、わんまんらいぶだというじてんでそこそこにんきのある)
対バンではなく、ワンマンライブだという時点でそこそこ人気のある
(ばんどなんだろうとはそうぞうできたが、こんなにきゃくがいるとはおもわなかった。)
バンドなんだろうとは想像できたが、こんなに客がいるとは思わなかった。
(けっきょく、ししょうがらいぶはうすのまえにすがたをあらわしたのはかいえんごふんまえに)
結局、師匠がライブハウスの前に姿を現したのは開演五分前に
(なってからだった。なぜかてにはわたあめをにぎっている。)
なってからだった。何故か手にはわたあめを握っている。
(「どこでそんなものかったんですか」)
「どこでそんなもの買ったんですか」
(「うん」)
「うん」
(こたえになっていないが、とにかくわたあめをたべおわり、わりばしをいりぐちの)
答えになっていないが、とにかくわたあめを食べ終わり、割り箸を入り口の
(そばのはいざらけんごみばこになげこんで、「じゃあいくぞ」という。)
そばの灰皿兼ゴミ箱に投げ込んで、「じゃあ行くぞ」と言う。
(なんてまいぺーすなひとだ。そんけいしてしまう。)
なんてマイペースな人だ。尊敬してしまう。
(どあのなかにはいると、なんともいえないけんそうがみみにとびこんできた。)
ドアの中に入ると、なんとも言えない喧騒が耳に飛び込んできた。
(ああ、らいぶはうすだなあ、というしごくあたりまえのかんそうがうかぶ。)
ああ、ライブハウスだなあ、という至極当たり前の感想が浮かぶ。
(ししょうがうけつけでちけっとをわたすと、どりんくだいがべつにごひゃくえんかかるといわれ、)
師匠が受付でチケットを渡すと、ドリンク代が別に五百円かかると言われ、
(「こみじゃないのか」とごねたがだめだったようだ。)
「込みじゃないのか」とごねたがダメだったようだ。
(しぶしぶといったようすでごひゃくえんだまをだし、どりんくちけっとをうけとった。)
しぶしぶといった様子で五百円玉を出し、ドリンクチケットを受け取った。
(ぼくのほうはとうじつけんとどりんくだいでごうけいにせんえんをしはらった。)
僕の方は当日券とドリンク代で合計二千円を支払った。
(えいがをみにいくことをおもえばこんなものか、というきもする。)
映画を見に行くことを思えばこんなものか、という気もする。
(うけつけのすぐそばでぶっぱんをやっており、「m.c.d」のろごがはいった)
受付のすぐそばで物販をやっており、「M.C.D」のロゴが入った
(tしゃつがうられていた。)
Tシャツが売られていた。
(こういうぶっぱんはもっとめじゃーなあーてぃすとがらいぶをするときに)
こういう物販はもっとメジャーなアーティストがライブをするときに
(うっているものだとおもっていた。じもとのあまちゅあばんどのはずなのに、)
売っているものだと思っていた。地元のアマチュアバンドのはずなのに、
(じぶんたちでつくったのだろうか。)
自分たちで作ったのだろうか。
(「おい、もうはじまるぞ」)
「おい、もう始まるぞ」
(ししょうはさっそくどりんくかうんたーでこうかんしたびーるをかたてに、)
師匠はさっそくドリンクカウンターで交換したビールを片手に、
(かいじょうのほうへむかおうとしていた。)
会場の方へ向かおうとしていた。
(しかしかいじょうないはあまりひろくなく、きゃくでごったがえしており、)
しかし会場内はあまり広くなく、客でごった返しており、
(のみものをてにしたじょうたいであのなかへはいっていくのはきけんなかんじがした。)
飲み物を手にした状態であの中へ入って行くのは危険な感じがした。
(かうんたーのなかのひとにきくとらいぶしゅうりょうごでも)
カウンターの中の人に訊くとライブ終了後でも
(どりんくはこうかんできるというので、ぼくはとりあえずあとにしてししょうをおった。)
ドリンクは交換できるというので、僕はとりあえず後にして師匠を追った。
(らいぶはうすなのでとうぜんおーるすたんでぃんぐだったが、)
ライブハウスなので当然オールスタンディングだったが、
(まえのほうはとくにじんこうみっしゅうちたいとなっており、いまからあそこへもぐりこむのは)
前の方は特に人口密集地帯となっており、今からあそこへ潜り込むのは
(しなんのわざのようだった。)
至難の業のようだった。
(「ぜんかいはかなりまえのほうにならんでたから、ひとのなみにのってさいぜんれつにいったんだよ。)
「前回はかなり前の方に並んでたから、人の波に乗って最前列に行ったんだよ。
(そのせいでおしくらまんじゅうにまきこまれたんだ」)
そのせいでおしくら饅頭に巻き込まれたんだ」
(だからきょうはうしろのほうでいいや。)
だから今日は後ろの方でいいや。
(ししょうがそういったとき、かいじょうないのしょうめいがおちた。と、どうじにいっせいに)
師匠がそう言った時、会場内の照明が落ちた。と、同時に一斉に
(おおきなかんせいがあがった。ばんどのめんばーがとうじょうしたのだ。)
大きな歓声が上がった。バンドのメンバーが登場したのだ。
(せのたかいちょうはつのおとこが、あるきながららいとをあびてにこやかにきゃくせきに)
背の高い長髪の男が、歩きながらライトを浴びてにこやかに客席に
(てをふっている。ほかのめんばーもそのあとについてそでからあらわれたが、)
手を振っている。他のメンバーもその後について袖から現れたが、
(そろってふれんどりーさのかけらもないさつばつとしたふんいきをまとっていた。)
揃ってフレンドリーさの欠片もない殺伐とした雰囲気をまとっていた。
(「あのろんげがぼーかるだ」)
「あのロンゲがボーカルだ」
(いかにもそんなかんじだ。なかなかおとこまえなのだが、えがおのしたのきれながのめは)
いかにもそんな感じだ。なかなか男前なのだが、笑顔の下の切れ長の目は
(どこかつめたく、すべてをみくだしているような、そんないんしょうをうけた。)
どこか冷たく、すべてを見下しているような、そんな印象を受けた。
(やばそうなばんどだ。)
ヤバそうなバンドだ。
(ちょっかんでそうおもった。)
直感でそう思った。