巨人の研究 -17-
cicciさんのアカウント
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | HAKU | 7637 | 神 | 7.8 | 97.8% | 400.0 | 3124 | 69 | 61 | 2026/01/08 |
| 2 | Jyo | 6135 | A++ | 6.2 | 98.0% | 490.4 | 3071 | 62 | 61 | 2026/01/08 |
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問題文
(のむらさんはすぐちかくにあったなーすすてーしょんへいき、)
野村さんはすぐ近くにあったナースステーションへ行き、
(なんにんかのかんごふとみじかいはなしをしたあと、ぼくらのほうへふりむいた。)
何人かの看護婦と短い話をした後、僕らの方へ振り向いた。
(「こっちへ」)
「こっちへ」
(そしてさっさとあるきはじめる。)
そしてさっさと歩き始める。
(たしかかんごふちょうだときいていたが、さすがにびょういんでそういうすがたをみると)
確か看護婦長だと聞いていたが、さすがに病院でそういう姿を見ると
(ふうかくがいうかいげんのようなものがあった。びょうとうのろうかをあるきながら)
風格がいうか威厳のようなものがあった。病棟の廊下を歩きながら
(「このにゅういんびょうとうのかんごふちょうなんですか」ときいてみたが、)
「この入院病棟の看護婦長なんですか」と訊いて見たが、
(「うえからしたまでべっどがいくつあるとおもってるの」とわらわれた。)
「上から下までベッドがいくつあると思ってるの」と笑われた。
(せつめいをきくに、どうやらかくかいごとにしょうにかだとかひにょうきかだとかに)
説明を聞くに、どうやら各階ごとに小児科だとか泌尿器科だとかに
(わかれていて、それぞれにせんぞくのすたっふとかんごふちょうがいるらしい。)
分かれていて、それぞれに専属のスタッフと看護婦長がいるらしい。
(では、そのみょうなしょうじょうをうったえるというかんじゃは、たまたまのむらさんが)
では、その妙な症状を訴えるという患者は、たまたま野村さんが
(うけもっているふろあにいたのだろうか。)
受け持っているフロアにいたのだろうか。
(ぼくがいだいたぎもんにさきまわりするようにししょうがみみうちする。)
僕が抱いた疑問に先回りするように師匠が耳打ちする。
(「せんせいがしんさつした、せいしんいがいのにゅういんびょうとうのかんじゃはぜんぶでじゅうにん。)
「センセイが診察した、精神以外の入院病棟の患者は全部で十人。
(そのうちさんにんがここにいるはずだ」)
そのうち三人がここにいるはずだ」
(「あわせられるはふたりだけだからね」)
「会わせられるは二人だけだからね」
(きこえていたらしいのむらさんがいかったようなくちょうでいう。)
聞こえていたらしい野村さんが怒ったような口調で言う。
(「いろいろとむずかしいひともいるんだから。あなたがだいたい・・・・・」)
「いろいろと難しい人もいるんだから。あなたがだいたい・・・・・」
(そのくちょうからふんまんがでかかったが、またかたをおとしてそれがぬけていく。)
その口調から憤懣が出掛ったが、また肩を落としてそれが抜けて行く。
(ししょうは「いいよ、いいよ。あわせてくれるだけでもほんとうにありがたいことで)
師匠は「いいよ、いいよ。会わせてくれるだけでも本当にありがたいことで
(ございます」とひくつにおついしょうし、ますますのむらさんのためいきがおおきくなる。)
ございます」と卑屈にお追従し、ますます野村さんの溜め息が大きくなる。
(「ここ」)
「ここ」
(ろうかをあるきつづけ、たちどまったのはよにんべやのまえだった。)
廊下を歩き続け、立ち止まったのは四人部屋の前だった。
(まえふたつのべっどはあいているのがみえた。)
前二つのベッドは空いているのが見えた。
(「まっていなさい」とさきにのむらさんがへやにはいり、おくのべっどにいるだれかと)
「待っていなさい」と先に野村さんが部屋に入り、奥のベッドにいる誰かと
(はなしをしているようだった。ついたてでよくみえない。)
話をしているようだった。衝立でよく見えない。
(やがてもどってきて、ゆっくりとしたくちょうでいう。)
やがて戻って来て、ゆっくりとした口調で言う。
(「いい?よけいなことはぜったいにいわないこと。)
「いい?余計なことは絶対に言わないこと。
(なにがよけいかは、はんだんできるでしょうね」)
何が余計かは、判断できるでしょうね」
(「だいじょうぶ。しんようして。でもわたしはどんなたちばってせってい?」)
「大丈夫。信用して。でもわたしはどんな立場って設定?」
(「いがくぶのがくせいが、じっしゅうのいっかんでにゅういんしているかんじゃひとりひとりとおはなしを)
「医学部の学生が、実習の一環で入院している患者一人一人とお話を
(しにきたってことにしてる」)
しに来たってことにしてる」
(「ありがとう」)
「ありがとう」
(ししょうがめであいずしたのでぼくもいっしょにびょうしつにはいる。やくひんのかおりがいりまじった、)
師匠が目で合図したので僕も一緒に病室に入る。薬品の香りが入り混じった、
(あまったるいろうかのにおいともまたすこしちがう、なんというかどくとくのにおいがする。)
甘ったるい廊下の匂いともまた少し違う、何と言うか独特の匂いがする。
(のむらさんはそとでまっているようだ。)
野村さんは外で待っているようだ。
(ついたてのむこうにはべっどがふたつあった。かたほうはふとんがめくれており、)
衝立の向こうにはベッドが二つあった。片方は布団がめくれており、
(じゅうにんはふざいのようだったが、もうかたほうにはしょうがっこうだかがくねんか、)
住人は不在のようだったが、もう片方には小学校高学年か、
(あるいはちゅうがくいちねんせいくらいのぼうずあたまのおとこのこがきょうみしんしんというかおで)
あるいは中学一年生くらいの坊主頭の男の子が興味津々という顔で
(べっどのうえにじょうはんしんをおこしていた。)
ベッドの上に上半身を起こしていた。
(「こんにちは」)
「こんにちは」
(ししょうがあいそよくくびをかたむけると、ちいさなこえで「こんにちは」とへんじがあった。)
師匠が愛想よく首を傾けると、小さな声で「こんにちは」と返事があった。
(じゅんかんきかということはしんぞうでもわるいのだろうか。やせてはいたがけっしょくはよく、)
循環器科ということは心臓でも悪いのだろうか。痩せてはいたが血色は良く、
(おもいびょうきのようにはみえなかった。)
重い病気のようには見えなかった。
(べっどのそばにあったまるいすにこしかけると、ししょうはおとこのこに)
ベッドのそばにあった丸イスに腰掛けると、師匠は男の子に
(「いつごろからにゅういんしているの?たいくつ?」としたしげにはなしかける。)
「いつごろから入院しているの?退屈?」と親しげに話しかける。
(おとこのこは「たいくつ」といって、はにかんだ。)
男の子は「退屈」と言って、はにかんだ。
(それからしばらくにゅういんちゅうのことやすきなまんがのことなどをわだいにして)
それからしばらく入院中のことや好きな漫画のことなどを話題にして
(はなしがはずんでいたが、やがてししょうから「ここ、よるはおばけとかでるんじゃない?」)
話が弾んでいたが、やがて師匠から「ここ、夜はお化けとか出るんじゃない?」
(というなにげないひとことがこぼれおちた。となりのいすにすわり、ただふたりのやりとりを)
という何気ない一言が零れ落ちた。隣のイスに座り、ただ二人のやりとりを
(きいているだけだったぼくも、ししょうがほんだいにきりこんでいったことが)
聞いているだけだった僕も、師匠が本題に切り込んで行ったことが
(わかってきんちょうする。)
分かって緊張する。
(おとこのこはなにかじゅうだいなかくしごとをこっそりつげるというようなしぐさで)
男の子は何か重大な隠し事をこっそり告げるというような仕草で
(ししょうのみみもとにくちをよせた。)
師匠の耳元に口を寄せた。
(「でるよ」)
「出るよ」
(「え?ほんとに?」)
「え?ほんとに?」
(わざとらしくおどろいてみせている。おとこのこはうなずきながら、にゅういんしてから)
わざとらしく驚いて見せている。男の子は頷きながら、入院してから
(これまでにみたゆうれいのはなしをはじめた。どのはなしもみょうなりんじょうかんがあり、)
これまでに見た幽霊の話を始めた。どの話も妙な臨場感があり、
(よるにきいていればそうとうこわかっただろうとおもえるないようだったが、)
夜に聞いていれば相当怖かっただろうと思える内容だったが、
(ぼくがきたいしたようなきーわーどがまったくふくまれていなかった。)
僕が期待したようなキーワードが全く含まれていなかった。
(こびとにかんするはなしがひとつもなかったのだ。)
小人に関する話が一つもなかったのだ。