巨人の研究 -19-
cicciさんのアカウント
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| 順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | HAKU | 7639 | 神 | 7.8 | 97.3% | 350.7 | 2755 | 76 | 60 | 2026/01/09 |
| 2 | Jyo | 5830 | A+ | 6.0 | 97.1% | 448.7 | 2694 | 78 | 60 | 2026/01/08 |
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問題文
(「う~ん。おかあさんくらいのとしのひと」)
「う〜ん。お母さんくらいの年の人」
(「そうなんだ」)
「そうなんだ」
(そんなかいわからはじまり、またあたりさわりのないやりとりがしばらくつづいた。)
そんな会話から始まり、また当たり障りのないやりとりがしばらく続いた。
(ぼくはすべてししょうにまかせきって、じゃまにならないていどにあいづちだけをうっている。)
僕はすべて師匠に任せきって、邪魔にならない程度に相槌だけを打っている。
(「びょういんって、おばけがでるっていうひといるけど、どうなのかな」)
「病院って、お化けが出るっていう人いるけど、どうなのかな」
(「あ、わたしみたよ」)
「あ、私見たよ」
(さっきのさいげんのようにおんなのこがたいけんだんをかたる。)
さっきの再現のように女の子が体験談を語る。
(しかしさっきのおとこのことおなじはなしはひとつもなかった。)
しかしさっきの男の子と同じ話は一つもなかった。
(よこできいているだけのぼくにはししょうがなにをかんがえているのかわからなかった。)
横で聞いているだけの僕には師匠が何を考えているのか分からなかった。
(「ちょっとくいずをだすけど、いい?」)
「ちょっとクイズを出すけど、いい?」
(「いいですけど」)
「いいですけど」
(「いまからわたすものがなになのか、めをとじたままあててみてね」)
「今から渡すものが何なのか、目を閉じたまま当ててみてね」
(それをきいたおんなのこはすこしきんちょうしたようなかおをする。)
それを聞いた女の子は少し緊張したような顔をする。
(なにかのけんさだとおもったのだろうか。)
何かの検査だと思ったのだろうか。
(それでも「どうぞ」といってめをとじたのでししょうはにもつからまた)
それでも「どうぞ」と言って目を閉じたので師匠は荷物からまた
(かんじゅーすをとりだした。)
缶ジュースを取り出した。
(おんなのこのみぎてをゆうどうして、それをにぎらせる。)
女の子の右手を誘導して、それを握らせる。
(「どう?なにかわかる?」)
「どう?何か分かる?」
(かんじゅーすをみぎてでにぎったままおんなのこはかんがえこむ。)
缶ジュースを右手で握ったまま女の子は考え込む。
(わかりそうなものなのに、どうしてだろう。)
分かりそうなものなのに、どうしてだろう。
(「ひんとは、かん、なんとか、だよ」)
「ヒントは、かん、ナントカ、だよ」
(ししょうはささやく。さっきとおなじことば。これでもうわかるはずだ。)
師匠はささやく。さっきと同じ言葉。これでもう分かるはずだ。
(わかるはずなのに。)
分かるはずなのに。
(おんなのこはおそるおそるというようすで、めをとじたままぽつりといった。)
女の子は恐る恐るという様子で、目を閉じたままぽつりと言った。
(「かんでんち」)
「かんでんち」
(それをきいたしゅんかん、とりはだがたった。)
それを聞いた瞬間、鳥肌が立った。
(あたまがじたいをりかいするまえに、ちょっかんがつげたのだ。)
頭が事態を理解する前に、直感が告げたのだ。
(かんでんち。)
乾電池。
(さっきのおとこのことおなじこたえ。ぐうぜんじゃない。ぜったいに。)
さっきの男の子と同じ答え。偶然じゃない。絶対に。
(わかった。わかってしまった。いったいなにがわかったのか、)
分かった。分かってしまった。一体何が分かったのか、
(そのあたまのなかのあらしがかたちになるまえにししょうがいった。)
その頭の中の嵐が形になる前に師匠が言った。
(「せいかいだよ。じゃあこんどはめをとじたままみみをふさいでみて」)
「正解だよ。じゃあ今度は目を閉じたまま耳を塞いでみて」
(そっとかんじゅーすをみぎてからぬきとる。)
そっと缶ジュースを右手から抜き取る。
(そしていわれるがままにりょうてでみみをふさいだおんなのこからしせんをそらし、)
そして言われるがままに両手で耳を塞いだ女の子から視線を逸らし、
(ししょうはぼくのかおをみる。そのひとみがらんらんとかがやいている。)
師匠は僕の顔を見る。その瞳が爛々と輝いている。
(「これがさいきんになってきゅうにあらわれた、せいしんかにかかるひとがうったえるきみょうなしょうじょう。)
「これが最近になって急に現れた、精神科にかかる人が訴える奇妙な症状。
(しょっかくのいじょうにより、もののおおきさをごにんするというじれい。)
触覚の異常により、物の大きさを誤認するという事例。
(めをあけているときにはかんじない。つまりしかくによりほせいされるときや、)
目を開けている時には感じない。つまり視覚により補正される時や、
(あるいはじぜんにそれがなになのかにんちしているときにはあらわれないが、)
あるいは事前にそれが何なのか認知している時には現れないが、
(それらをしゃだんされるとたちまちにあらわれるふかしぎなげんしょう。ちいさい。ちいさい。)
それらを遮断されるとたちまちに現れる不可思議な現象。小さい。小さい。
(ちいさい。なにもかもが、じっさいのおおきさよりもちいさくかんじられてしまう。)
小さい。何もかもが、実際の大きさよりも小さく感じられてしまう。
(かんじゅーすをにぎっているのに、それがかんでんちにおもえてしまうくらいに」)
缶ジュースを握っているのに、それが乾電池に思えてしまうくらいに」
(ぼくのめをみつめたまま、ししょうはささやく。)
僕の目を見つめたまま、師匠はささやく。
(「わたしはきょじんをむっつにぶんるいしたな。)
「わたしは巨人を六つに分類したな。
(だいいちのぶんるいは「でんせつじょうのきょじん」)
第一の分類は「伝説上の巨人」
(だいにのぶんるいは「きょじんしょうによるきょじん」)
第二の分類は「巨人症による巨人」
(だいさんのぶんるいは「umaとしてのきょじん」)
第三の分類は「UMAとしての巨人」
(だいよんのぶんるいは「じんるいのえんせきとしてのきょじん」)
第四の分類は「人類の縁戚としての巨人」
(だいごのぶんるいは「ようかいとしてのきょじん」)
第五の分類は「妖怪としての巨人」
(だいろくのぶんるいは「ふぃくしょんとしてのきょじん」)
第六の分類は「フィクションとしての巨人」
(・・・・・」)
・・・・・」
(ことばをきって、ししょうはてのひらでうやうやしくおんなのこをさししめす。)
言葉を切って、師匠は手のひらで恭しく女の子を指し示す。
(「かのじょたちこそが、そのどれにもあてはまらない、だいななのきょじん」)
「彼女たちこそが、そのどれにも当てはまらない、第七の巨人」
(ぼくはししょうのことばのそのわずかなすきまのなかでいきをのむ。)
僕は師匠の言葉のそのわずかな隙間の中で息を飲む。
(「giant sensory syndrome,)
「Giant sensory syndrome,
(きょじんかんかくしょうこうぐんのはっしょうしゃだよ」)
巨人感覚症候群の発症者だよ」
(おんなのこはめをとじてみみをふさいでいる。)
女の子は目を閉じて耳を塞いでいる。
(ししょうはかのじょにしせんをむけもせずにぼくをためすようにみている。)
師匠は彼女に視線を向けもせずに僕を試すようにみている。
(きょじんかんかくしょうこうぐん・・・・・じゃいあんと・せんさりー)
巨人感覚症候群・・・・・ジャイアント・センサリー・シンドロームだって?
(「ちなみにわたしがつけたなまえだ。ひねりがないところがきにいっている」)
「ちなみにわたしがつけた名前だ。捻りがないところが気に入っている」