小説長文8! 第十話

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投稿者投稿者白鮮まり @まりとっつぉ🎐いいね1お気に入り登録
プレイ回数21難易度(3.2) 1880打 長文
恋愛小説系です!「君と隣で見る世界」第十話
小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!

画像協力者:AI(光の演出、衣装)

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問題文

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(るいとつきあいはじめてから、いっしゅうかんがたった。) ルイと付き合い始めてから、一週間が経った。 (でも、がっこうであえばいままでとおなじように「おはよう」とあいさつするだけだった。) でも、学校で会えば今までと同じように「おはよう」と挨拶するだけだった。 (かわったことといえば、わたしのいしきだけ。) 変わったことといえば、私の意識だけ。 (となりのせきにるいがいるだけで、まえよりずっときんちょうする。) 隣の席にルイがいるだけで、前よりずっと緊張する。 (「もも、どうしたの?」) 「モモ、どうしたの?」 (「え?」) 「え?」 (「さっきからこっちみてる。」) 「さっきからこっち見てる。」 (「み、みてないよ。」) 「み、見てないよ。」 (「ほんとう?」) 「本当?」 (るいがわらう。) ルイが笑う。
(わたしはあわててまえをむいた。) 私は慌てて前を向いた。 (つきあうまえよりちかくなったはずなのに、なぜかはずかしさはましていた。) 付き合う前より近くなったはずなのに、なぜか恥ずかしさは増していた。 (ひるやすみ、るいがわたしのつくえのまえにたつ。) 昼休み、ルイが私の机の前に立つ。 (「きょう、いっしょにかえらない?」) 「今日、一緒に帰らない?」 (「......うん。」) 「......うん。」 (そのひとことだけでうれしくなる。) その一言だけで嬉しくなる。 (ほうかご、ふたりでこうもんをでる。) 放課後、二人で校門を出る。 (いつものみちなのに、きょうはすこしとくべつにかんじた。) いつもの道なのに、今日は少し特別に感じた。 (「かれしとかえるって、なんかふしぎ。」) 「彼氏と帰るって、なんか不思議。」 (わたしがいうと、るいがわらった。) 私が言うと、ルイが笑った。
など
(「おれも、かのじょとかえってるってまだじっかんない。」) 「俺も、彼女と帰ってるってまだ実感ない。」 (「じゃあ、ためしてみる?」) 「じゃあ、試してみる?」 (「どうやって?」) 「どうやって?」 (「わからない。」) 「分からない。」 (ふたりでわらう。) 二人で笑う。 (えきへむかうとちゅう、しんごうでたちどまった。) 駅へ向かう途中、信号で立ち止まった。 (るいがすこしだけてをうごかす。) ルイが少しだけ手を動かす。 (でも、すぐにもどす。) でも、すぐに戻す。 (「......どうしたの?」) 「......どうしたの?」 (「いや。」) 「いや。」 (わたしはそのしぐさをみて、もしかしたらとおもった。) 私はその仕草を見て、もしかしたらと思った。 (おもいきって、じぶんのてをすこしだけちかづける。) 思い切って、自分の手を少しだけ近づける。 (すると、るいのゆびがわたしのゆびにふれた。) すると、ルイの指が私の指に触れた。 (ふたりともなにもいわない。) 二人とも何も言わない。 (そのまま、ゆっくりてをつないだ。) そのまま、ゆっくり手をつないだ。 (てがあたたかい。) 手が温かい。 (むねがいっぱいになる。) 胸がいっぱいになる。 (「......はずかしいね。」) 「......恥ずかしいね。」 (「うん。」) 「うん。」 (「でも、うれしい。」) 「でも、嬉しい。」 (「おれも。」) 「俺も。」 (しんごうがあおになり、ふたりであるきだす。) 信号が青になり、二人で歩き出す。 (いままでなんどもあるいたみちなのに、きょうはまるでべつのばしょみたいだった。) 今まで何度も歩いた道なのに、今日はまるで別の場所みたいだった。 (えきについても、てをはなしたくなかった。) 駅に着いても、手を離したくなかった。 (「またあした。」) 「また明日。」 (「うん。またあした。」) 「うん。また明日。」 (わかれるちょくぜん、るいがすこしてれながらいった。) 別れる直前、ルイが少し照れながら言った。 (「もも。」) 「モモ。」 (「なに?」) 「なに?」 (「すきだよ。」) 「好きだよ。」 (とつぜんのことばに、わたしはかおがあつくなる。) 突然の言葉に、私は顔が熱くなる。 (「......わたしも。」) 「......私も。」 (ちいさなこえだったけれど、ちゃんとつたえた。) 小さな声だったけれど、ちゃんと伝えた。 (いえにかえってからも、そのことばがあたまからはなれなかった。) 家に帰ってからも、その言葉が頭から離れなかった。 (つきあうまえは、いつかつたえられたらとおもっていた。) 付き合う前は、いつか伝えられたらと思っていた。 (いまは、すきといってもらえる。) 今は、好きと言ってもらえる。 (それがゆめみたいだった。) それが夢みたいだった。 (そしてよくあさ。) そして翌朝。 (きょうしつにはいると、るいがえがおでふりむいた。) 教室に入ると、ルイが笑顔で振り向いた。 (「おはよう、もも。」) 「おはよう、モモ。」 (「おはよう、るい。」) 「おはよう、ルイ。」 (いままでとおなじあいさつ。) 今までと同じ挨拶。 (でも、そのひとことのなかには、きのうまでとはちがうきもちがつまっている。) でも、その一言の中には、昨日までとは違う気持ちが詰まっている。 (わたしはえがおでかれのとなりにすわった。) 私は笑顔で彼の隣に座った。 (ともだちだったふたりは、いまではこいびと。) 友達だった二人は、今では恋人。 (これからはじまるまいにちは、きっといままでとはちがう。) これから始まる毎日は、きっと今までとは違う。 (でも、どんなひでも。) でも、どんな日でも。 (わたしはるいのとなりでわらっていたい。) 私はルイの隣で笑っていたい。
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