小説長文8! 第十話
恋愛小説系です!「君と隣で見る世界」第十話
小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!
画像協力者:AI(光の演出、衣装)
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問題文
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(るいとつきあいはじめてから、いっしゅうかんがたった。)
ルイと付き合い始めてから、一週間が経った。
(でも、がっこうであえばいままでとおなじように「おはよう」とあいさつするだけだった。)
でも、学校で会えば今までと同じように「おはよう」と挨拶するだけだった。
(かわったことといえば、わたしのいしきだけ。)
変わったことといえば、私の意識だけ。
(となりのせきにるいがいるだけで、まえよりずっときんちょうする。)
隣の席にルイがいるだけで、前よりずっと緊張する。
(「もも、どうしたの?」)
「モモ、どうしたの?」
(「え?」)
「え?」
(「さっきからこっちみてる。」)
「さっきからこっち見てる。」
(「み、みてないよ。」)
「み、見てないよ。」
(「ほんとう?」)
「本当?」
(るいがわらう。)
ルイが笑う。
(わたしはあわててまえをむいた。)
私は慌てて前を向いた。
(つきあうまえよりちかくなったはずなのに、なぜかはずかしさはましていた。)
付き合う前より近くなったはずなのに、なぜか恥ずかしさは増していた。
(ひるやすみ、るいがわたしのつくえのまえにたつ。)
昼休み、ルイが私の机の前に立つ。
(「きょう、いっしょにかえらない?」)
「今日、一緒に帰らない?」
(「......うん。」)
「......うん。」
(そのひとことだけでうれしくなる。)
その一言だけで嬉しくなる。
(ほうかご、ふたりでこうもんをでる。)
放課後、二人で校門を出る。
(いつものみちなのに、きょうはすこしとくべつにかんじた。)
いつもの道なのに、今日は少し特別に感じた。
(「かれしとかえるって、なんかふしぎ。」)
「彼氏と帰るって、なんか不思議。」
(わたしがいうと、るいがわらった。)
私が言うと、ルイが笑った。
など
(「おれも、かのじょとかえってるってまだじっかんない。」)
「俺も、彼女と帰ってるってまだ実感ない。」
(「じゃあ、ためしてみる?」)
「じゃあ、試してみる?」
(「どうやって?」)
「どうやって?」
(「わからない。」)
「分からない。」
(ふたりでわらう。)
二人で笑う。
(えきへむかうとちゅう、しんごうでたちどまった。)
駅へ向かう途中、信号で立ち止まった。
(るいがすこしだけてをうごかす。)
ルイが少しだけ手を動かす。
(でも、すぐにもどす。)
でも、すぐに戻す。
(「......どうしたの?」)
「......どうしたの?」
(「いや。」)
「いや。」
(わたしはそのしぐさをみて、もしかしたらとおもった。)
私はその仕草を見て、もしかしたらと思った。
(おもいきって、じぶんのてをすこしだけちかづける。)
思い切って、自分の手を少しだけ近づける。
(すると、るいのゆびがわたしのゆびにふれた。)
すると、ルイの指が私の指に触れた。
(ふたりともなにもいわない。)
二人とも何も言わない。
(そのまま、ゆっくりてをつないだ。)
そのまま、ゆっくり手をつないだ。
(てがあたたかい。)
手が温かい。
(むねがいっぱいになる。)
胸がいっぱいになる。
(「......はずかしいね。」)
「......恥ずかしいね。」
(「うん。」)
「うん。」
(「でも、うれしい。」)
「でも、嬉しい。」
(「おれも。」)
「俺も。」
(しんごうがあおになり、ふたりであるきだす。)
信号が青になり、二人で歩き出す。
(いままでなんどもあるいたみちなのに、きょうはまるでべつのばしょみたいだった。)
今まで何度も歩いた道なのに、今日はまるで別の場所みたいだった。
(えきについても、てをはなしたくなかった。)
駅に着いても、手を離したくなかった。
(「またあした。」)
「また明日。」
(「うん。またあした。」)
「うん。また明日。」
(わかれるちょくぜん、るいがすこしてれながらいった。)
別れる直前、ルイが少し照れながら言った。
(「もも。」)
「モモ。」
(「なに?」)
「なに?」
(「すきだよ。」)
「好きだよ。」
(とつぜんのことばに、わたしはかおがあつくなる。)
突然の言葉に、私は顔が熱くなる。
(「......わたしも。」)
「......私も。」
(ちいさなこえだったけれど、ちゃんとつたえた。)
小さな声だったけれど、ちゃんと伝えた。
(いえにかえってからも、そのことばがあたまからはなれなかった。)
家に帰ってからも、その言葉が頭から離れなかった。
(つきあうまえは、いつかつたえられたらとおもっていた。)
付き合う前は、いつか伝えられたらと思っていた。
(いまは、すきといってもらえる。)
今は、好きと言ってもらえる。
(それがゆめみたいだった。)
それが夢みたいだった。
(そしてよくあさ。)
そして翌朝。
(きょうしつにはいると、るいがえがおでふりむいた。)
教室に入ると、ルイが笑顔で振り向いた。
(「おはよう、もも。」)
「おはよう、モモ。」
(「おはよう、るい。」)
「おはよう、ルイ。」
(いままでとおなじあいさつ。)
今までと同じ挨拶。
(でも、そのひとことのなかには、きのうまでとはちがうきもちがつまっている。)
でも、その一言の中には、昨日までとは違う気持ちが詰まっている。
(わたしはえがおでかれのとなりにすわった。)
私は笑顔で彼の隣に座った。
(ともだちだったふたりは、いまではこいびと。)
友達だった二人は、今では恋人。
(これからはじまるまいにちは、きっといままでとはちがう。)
これから始まる毎日は、きっと今までとは違う。
(でも、どんなひでも。)
でも、どんな日でも。
(わたしはるいのとなりでわらっていたい。)
私はルイの隣で笑っていたい。