楠山正雄「ジャックと豆の木」2/8

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(じゃっくは、そのおとこのいうなりに、めうしとまめのふくろととりかえっこしました。)

ジャックは、その男のいうなりに、牝牛と豆の袋ととりかえっこしました。

(そして、おたがい、これはとんだもうけものをしたとおもって、ほくほく)

そして、おたがい、これはとんだもうけものをしたとおもって、ほくほく

(しながら、わかれました。じゃっくは、まめのふくろをかかえて、うちまでとんで)

しながら、わかれました。ジャックは、豆の袋をかかえて、うちまでとんで

(かえりました。うちへはいるか、はいらないに、じゃっくは、「おかあさん、)

かえりました。うちへはいるか、はいらないに、ジャックは、「おかあさん、

(きょうはほんとに、うまくいったよ。」と、いきなりそういって、だいとくいで)

きょうはほんとに、うまく行ったよ。」と、いきなりそういって、だいとくいで

(うしとまめのとりかえっこしたはなしをしました。ところが、ははおやは、それをきいて)

牛と豆のとりかえっこした話をしました。ところが、母親は、それをきいて

(よろこぶどころか、あべこべにひどくしかりました。「まあ、なんというばかな)

よろこぶどころか、あべこべにひどくしかりました。「まあ、なんというばかな

(ことをしてくれたのだね。ほんとにあきれてしまう。こんなつまらない、)

ことをしてくれたのだね。ほんとにあきれてしまう。こんなつまらない、

(えんどうまめのふくろなんかにつられて、だいじなめうしいっぴき、もともこもなくして)

えんどう豆の袋なんかにつられて、だいじな牝牛一ぴき、もとも子もなくして

(しまうなんて、かみさま、まあ、このばかなこをどうしましょう。」ははおやは)

しまうなんて、神さま、まあ、このばかな子をどうしましょう。」母親は

(ぷんぷんおこって、いまいましそうに、まどのそとへ、ふくろのなかのまめをのこらず、)

ぷんぷんおこって、いまいましそうに、窓のそとへ、袋の中の豆をのこらず、

(なげすててしまいました。そして、つくづくなさけなさそうに、しくんしくん、)

なげすててしまいました。そして、つくづくなさけなさそうに、しくんしくん、

(なきだしました。きっとよろこんでもらえるとおもっていると、あべこべに、)

泣きだしました。きっとよろこんでもらえるとおもっていると、あべこべに、

(うまれてはじめて、おかあさんのこんなにおこったかおをみたので、じゃっくは)

うまれてはじめて、おかあさんのこんなにおこった顔をみたので、ジャックは

(びっくりして、じぶんもかなしくなりました。そして、なんにもたべるものが)

びっくりして、じぶんもかなしくなりました。そして、なんにもたべるものが

(ないので、おなかのすいたまま、そのばんははやくから、ころんとねてしまいました。)

ないので、お腹のすいたまま、その晩は早くから、ころんとねてしまいました。

(そのあくるあさ、じゃっくはめをさまして、もうよがあけたのに、なんだか)

そのあくる朝、ジャックは目をさまして、もう夜があけたのに、なんだか

(くらいなとおもって、ふとまどのそとをみました。するとどうでしょう、)

くらいなとおもって、ふと窓のそとをみました。するとどうでしょう、

(きのうにわになげすてたまめのしゅしから、めがはえて、ひとばんのうちに、ふとい、)

きのう庭になげすてた豆の種子から、芽が生えて、ひと晩のうちに、ふとい、

(じょうぶそうなまめのたいぼくが、みあげるほどたかくのびて、それこそにわいっぱい、)

じょうぶそうな豆の大木が、みあげるほどたかくのびて、それこそ庭いっぱい、

など

(うっそうとしげっているではありませんか。びっくりしてとびおきて、)

うっそうとしげっているではありませんか。びっくりしてとびおきて、

(すぐとにわへおりてみますと、どうして、たかいといって、まめのきは、それこそ)

すぐと庭へおりてみますと、どうして、たかいといって、豆の木は、それこそ

(ほうずのしれないたかさに、そらのうえまでものびていました。つるとはとが)

ほうずのしれないたかさに、空の上までものびていました。つると葉とが

(からみあって、それは、そらのなかをどんとつきぬけて、まるでまめのきのはしごの)

からみあって、それは、空の中をどんとつきぬけて、まるで豆の木のはしごの

(ように、しっかりとたっていました。「あれをつたわって、てっぺんまで)

ように、しっかりと立っていました。「あれをつたわって、てっぺんまで

(のぼっていったら、ぜんたいどこまでいけるかしら。」そうおもって、)

のぼって行ったら、ぜんたいどこまで行けるかしら。」そうおもって、

(じゃっくは、すぐとはしごをのぼりはじめました。だんだんのぼっていくうち、)

ジャックは、すぐとはしごをのぼりはじめました。だんだんのぼって行くうち、

(じゃっくのいえは、ずんずん、ずんずん、めのしたでちいさくなっていきました。)

ジャックの家は、ずんずん、ずんずん、目の下でちいさくなって行きました。

(そしていつのまにかみえなくなってしまいました。それでもまだてっぺんには)

そしていつのまにかみえなくなってしまいました。それでもまだてっぺんには

(きていませんでした。じゃっくは、いったいどこまでいくのかとおもって、)

来ていませんでした。ジャックは、いったいどこまで行くのかとおもって、

(すこしきみがわるくなりました。それでもいっしょうけんめい、はしごに)

すこしきみがわるくなりました。それでもいっしょうけんめい、はしごに

(しがみついて、のぼっていきました。あんまりたかくのぼって、めはくらむし、)

しがみついて、のぼって行きました。あんまりたかくのぼって、目はくらむし、

(てもあしもくたびれきって、もうしびれて、ふらふらになりかけたころ、)

手も足もくたびれきって、もうしびれて、ふらふらになりかけたころ、

(やっとてっぺんにのぼりつきました。)

やっとてっぺんにのぼりつきました。

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