楠山正雄「ジャックと豆の木」5/8
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問題文
(おにはおもしろがって、あとからあとから、いくつもいくつも、きんのたまごを)
鬼はおもしろがって、あとからあとから、いくつもいくつも、金のたまごを
(うましているうち、おなかがはってねむたくなったとみえて、ぐすぐすと)
生ましているうち、おなかがはってねむたくなったとみえて、ぐすぐすと
(かべのうごくほどすごいおおいびきをたてながら、ぐっすりねこんでしまいました。)
壁のうごくほどすごい大いびきを立てながら、ぐっすりねこんでしまいました。
(じゃっくは、おにのすっかりねむったのをみすまして、ちょうどおにのおかみさんが、)
ジャックは、鬼のすっかりねむったのを見すまして、ちょうど鬼のお上さんが、
(だいどころへいっているのをさいわい、そっとだんろのなかからぬけだしました。)
台所へ行っているのをさいわい、そっとだんろの中からぬけだしました。
(そして、てーぶるのうえのめんどりを、ちょろりこわきにかかえて、すたこら)
そして、テーブルの上のめんどりを、ちょろり小わきにかかえて、すたこら
(おしろをでていきました。それから、どんどん、どんどん、かけだしていって、)
お城を出て行きました。それから、どんどん、どんどん、かけだして行って、
(まめのきのはしごのかかっているところまでくると、するするとつたわっておりて、)
豆の木のはしごのかかっている所までくると、するするとつたわっておりて、
(うちへかえりました。じゃっくのおかあさんは、むすこが、おにかまじょにでも)
うちへかえりました。ジャックのおかあさんは、むすこが、鬼か魔女にでも
(とられたのではないかとしんぱいしていますと、ぶじでひょっこりかえってきたので)
とられたのではないかと心配していますと、ぶじでひょっこりかえって来たので
(とてもおおさわぎしてよろこびました。それからは、じゃっくのもってかえった、)
とても大さわぎしてよろこびました。それからは、ジャックのもってかえった、
(きんのたまごをうむにわとりのおかげで、おやこはおかねもちにもなりましたし、)
金のたまごを生むにわとりのおかげで、親子はお金もちにもなりましたし、
(しあわせにもなりました。しばらくすると、じゃっくはまた、もういちど)
しあわせにもなりました。しばらくすると、ジャックはまた、もういちど
(そらのうえのおしろにいってみたくなりました。そこで、こんどは、すっかりさきと)
空の上のお城に行ってみたくなりました。そこで、こんどは、すっかり先と
(ちがったふうをして、あるひ、まめのきのはしごを、またするするとのぼって)
ちがったふうをして、ある日、豆の木のはしごを、またするするとのぼって
(いきました。おにのおしろにいって、もんをたたくと、おにのおかみさんがでてきました。)
行きました。鬼のお城に行って、門をたたくと、鬼のお上さんが出てきました。
(じゃっくが、またかなしそうに、とめてもらいたいといって、たのみますと、)
ジャックが、またかなしそうに、とめてもらいたいといって、たのみますと、
(おかみさんは、まさかじゃっくとはきがつかないようでしたが、それでもてを)
お上さんは、まさかジャックとは気がつかないようでしたが、それでも手を
(ふって、「いけない、いけない。このまえも、おまえとおなじようなびんぼうたらしい)
ふって、「いけない、いけない。この前も、お前とおなじような貧乏たらしい
(こどもをとめて、しゅじんのだいじなにわとりを、ちょっくらもっていかれた。)
こどもをとめて、主人のだいじなにわとりを、ちょっくらもって行かれた。
(それからはまいばん、そのことをいいだして、わたしが、しかられどおし、)
それからは毎晩、そのことをいいだして、わたしが、しかられどおし、
(しかられているじゃないか。またもあんなひどいめにあうのはこりごりだよ。」)
しかられているじゃないか。またもあんなひどいめにあうのはこりごりだよ。」
(といいました。それでも、じゃっくは、しつこくたのんで、とうとうなかへ)
といいました。それでも、ジャックは、しつこくたのんで、とうとう中へ
(いれてもらいました。するうち、おおおとこがかえってきて、また、そこらをくんくん)
入れてもらいました。するうち、大男がかえって来て、また、そこらをくんくん
(かいでまわりましたが、じゃっくは、あかがねのはこのなかにかくれているので、)
かいでまわりましたが、ジャックは、あかがねの箱の中にかくれているので、
(どうしてもみつかりませんでした。おおおとこは、このまえとおなじように、)
どうしてもみつかりませんでした。 大男は、この前とおなじように、
(ばんのしょくじをたらふくやったあとで、こんどは、きんのたまごをうむにわとりの)
晩の食事をたらふくやったあとで、こんどは、金のたまごをうむにわとりの
(かわりに、きんやぎんのおたからのたくさんつまったふくろをださせて、それをざあっと)
代りに、金や銀のおたからのたくさんつまった袋を出させて、それをざあっと
(てーぶるのうえにあけて、いちまいいちまいかぞえてみて、それから、おはじきでもして)
テーブルの上にあけて、一枚一枚かぞえてみて、それから、おはじきでもして
(あそぶように、それをちゃらちゃらいわせて、さんざんあそんでいましたが、)
あそぶように、それをチャラチャラいわせて、さんざんあそんでいましたが、
(ひととおりたのしむと、またふくろのなかにしまって、ひもをかたくしめました。)
ひととおりたのしむと、また袋の中にしまって、ひもをかたくしめました。
(そして、てんじょうにひびくほどのおおあくび、ひとつして、それなりぐうぐう、)
そして、天井にひびくほどの大あくび、ひとつして、それなりぐうぐう、
(おおいびきでねてしまいました。)
大いびきでねてしまいました。