第2回パソコン入力スピード認定試験 試験問題

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1 茶々 5112 変態パー初心者 5.3 95.0% 1032.9 5568 287 73 2024/10/09

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問題文

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(わがくにでりようされているれっしゃやじどうしゃ、ふねなどののりものは、そのほとんどが)

わが国で利用されている列車や自動車、船などの乗り物は、そのほとんどが

(こくさんのものである。これにたいして、げんざいうんこうされているりょかっきは、すべて)

国産のものである。これに対して、現在運行されている旅客機は、すべて

(かいがいからゆにゅうしたものだ。それは、こくさんのひこうきが2006ねん9がつに、こくないの)

海外から輸入したものだ。それは、国産の飛行機が2006年9月に、国内の

(ぜんろせんからいんたいしたためである。こくさんのりょかっきがはじめてにほんのそらをとんだのは、)

全路線から引退したためである。国産の旅客機が初めて日本の空を飛んだのは、

(1962ねん8がつのことであった。それから3ねんごに、さまざまなこんなんを)

1962年8月のことであった。それから3年後に、さまざまな困難を

(のりこえて、ようやくこくないのろせんでえいぎょうをはじめることができた。これまで)

乗り越えて、ようやく国内の路線で営業を始めることができた。これまで

(おなじかたのりょかっきは、ぜんぶで182きつくられた。そのご、30ねんいじょうという)

同じ型の旅客機は、全部で182機造られた。その後、30年以上という

(ながいきかんにわたり、つかわれつづけてきたこうくうきはほかにれいをみない。はじめての)

長い期間に渡り、使われ続けてきた航空機は他に例を見ない。初めての

(こくさんきであったため、きたいはじょうぶにつくられた。それが、ちょうじゅなりょかっきになった)

国産機であったため、機体は丈夫に造られた。それが、長寿な旅客機になった

(いちいんである。すでに、こくないのろせんからいんたいしたが、そのつくりがじょうぶなため、)

一因である。すでに、国内の路線から引退したが、その造りが丈夫なため、

(かいがいにゆしゅつされたきたいには、げんえきでとびつづけているものもすくなくない。)

海外に輸出された機体には、現役で飛び続けているものも少なくない。

(たいやふぃりぴんなどでは、おおくのきたいがいまもかつやくしている。わがくには、)

タイやフィリピンなどでは、多くの機体が今も活躍している。わが国は、

(1945ねんにだいにじせかいたいせんではいせんすると、れんごうこくぐんのそうしれいぶ(ghq)に)

1945年に第二次世界大戦で敗戦すると、連合国軍の総司令部(GHQ)に

(よりひこうきのうんこうやせいぞうなど、すべてについてきんしされた。そのご)

より飛行機の運航や製造など、すべてについて禁止された。その後

(1956ねんになると、このせいやくからかいほうされ、ちゅうがたのゆそうきをせいぞうするけいかくを)

1956年になると、この制約から開放され、中型の輸送機を製造する計画を

(うちだした。よくねんには、きほんてきなこうそうをまとめるため、ゆそうきをせっけいするきょうかいが)

打ち出した。翌年には、基本的な構想をまとめるため、輸送機を設計する協会が

(せつりつされた。とうじ、こっかぷろじぇくととしてゆうせんじゅんいのたかいものには、しんかんせんや)

設立された。当時、国家プロジェクトとして優先順位の高いものには、新幹線や

(こうそくどうろがあった。それらには、たがくのよさんがとうじられていた。いっぽう、ゆそうきの)

高速道路があった。それらには、多額の予算が投じられていた。一方、輸送機の

(せいぞうにとうにゅうされたよさんはしょうがくであった。そのじょうけんでもたんとうしゃのどりょくにより、)

製造に投入された予算は少額であった。その条件でも担当者の努力により、

(りょかっきがかんせいした。これが、ys-11とよばれるきしゅである。yとsは、)

旅客機が完成した。これが、YS-11と呼ばれる機種である。YとSは、

など

(きょうかいのめいしょうであるゆそうき・せっけいのいにしゃるをしようした。またさいしょのすうじ1は、)

協会の名称である輸送機・設計のイニシャルを使用した。また最初の数字1は、

(とうさいされるえんじんのだい1あんで、つぎの1もきたいせっけいのだい1あんにゆらいする。)

搭載されるエンジンの第1案で、次の1も機体設計の第1案に由来する。

(ys-11のとくちょうは、ていいんが64にんのぷろぺらきで、ちゅうがたのおおきさを)

YS-11の特徴は、定員が64人のプロペラ機で、中型の大きさを

(ほじしながら、1200mきゅうのみじかいかっそうろにりちゃくりくがかのうなてんである。)

保持しながら、1200m級の短い滑走路に離着陸が可能な点である。

(これは、おおがたぷろぺらがじめんちかくまでのび、おおきくせりだすふらっぷを)

これは、大型プロペラが地面近くまで伸び、大きくせり出すフラップを

(りようすることにより、たんきょりでのりちゃくりくをじつげんした。へいちがすくなくりとうが)

利用することにより、短距離での離着陸を実現した。平地が少なく離島が

(おおいために、ながいかっそうろをけんせつするのがこんなんなにほんのとちがらをかんがえた)

多いために、長い滑走路を建設するのが困難な日本の土地柄を考えた

(せいのうである。これがさいだいのせーるすぽいんとで、かいがいのこうくうがいしゃへも)

性能である。これが最大のセールスポイントで、海外の航空会社へも

(ゆしゅつされた。またしゅよくは、せいびしやすく、ちゃくすいじにきたいがういているじかんが)

輸出された。また主翼は、整備し易く、着水時に機体が浮いている時間が

(ながくなることをこうりょし、どうたいしたにつばさがつくけいじょうにした。じゅんこうこうどは)

長くなることを考慮し、胴体下に翼がつく形状にした。巡航高度は

(つうじょうやく3300mと、おおがたじぇっときの3ぶんの1ていどしかじょうしょうしないので、)

通常約3300mと、大型ジェット機の3分の1程度しか上昇しないので、

(まどがわのざせきからちじょうのけしきをよくながめることができた。そのはんめん、)

窓側の座席から地上の景色を良く眺めることができた。その反面、

(ys-11はおおがたきにくらべると、ゆれるひこうきとしてもしられていた。)

YS-11は大型機に比べると、揺れる飛行機としても知られていた。

(きりゅうのみだれによわく、あくてんこうじにはおおきくゆれることがあった。とくに、ちゃくりくじに)

気流の乱れに弱く、悪天候時には大きく揺れることがあった。特に、着陸時に

(ていくうをひこうするあいだははげしくゆれた。またぷろぺらきのとくせいで、きないは)

低空を飛行する間は激しく揺れた。またプロペラ機の特性で、機内は

(そうおんがはげしく、ぜんぽうのざせきふきんではそうとうなものであった。さらに、にもつの)

騒音が激しく、前方の座席付近では相当なものであった。さらに、荷物の

(しゅうのうだなはざせきじょうぶにあるが、うわぎやぼうしなどのかるいにもつしかしゅうのうできない。)

収納棚は座席上部にあるが、上着や帽子などの軽い荷物しか収納できない。

(おおきなにもつはとうじょうまえにてにもつとしてあずけるか、ざせきのしたにおくひつようがあった。)

大きな荷物は搭乗前に手荷物として預けるか、座席の下に置く必要があった。

(ひこうきのじゅみょうは、20~25ねんといわれているが、30ねんいじょうもおおぞらを)

飛行機の寿命は、20~25年といわれているが、30年以上も大空を

(とびつづけたys-11には、げんざいもおおくのふぁんがいる。しかし、にほんでは)

飛び続けたYS-11には、現在も多くのファンがいる。しかし、日本では

(このひこうきいご、りょかっきはせいぞうされず、さいごのこくさんのりょかっきとなった。)

この飛行機以後、旅客機は製造されず、最後の国産の旅客機となった。

(このys-11は、さくねん7がつにきかいいさんへにんていされた。きかいいさんのもくてきは、)

このYS-11は、昨年7月に機械遺産へ認定された。機械遺産の目的は、

(れきしにのこるきかいぎじゅつやそれにかんれんするいさんをたいせつにほぞんし、ぶんかてきな)

歴史に残る機械技術やそれに関連する遺産を大切に保存し、文化的な

(いさんとしてつぎのせだいにつたえることである。きかいぎじゅつのはってんしじょうにおいて、)

遺産として次の世代に伝えることである。機械技術の発展史上において、

(じゅうようなせいかをしめすもので25けんがせんていされた。のりものでは、しょだいのしんかんせんしゃりょうや)

重要な成果を示すもので25件が選定された。乗り物では、初代の新幹線車両や

(たんくしきじょうききかんしゃなどがふくまれている。これらがにんていされたりゆうは、)

タンク式蒸気機関車などが含まれている。これらが認定された理由は、

(きかいぎじゅつとしてながいあいだにわたってこくみんのせいかつやぶんか、しゃかいにたいして)

機械技術として長い間に渡って国民の生活や文化、社会に対して

(こうけんしたからである。そして、はじめてかいはつされたもの、げんぞんするさいこのもの、)

貢献したからである。そして、初めて開発されたもの、現存する最古のもの、

(いぜんにつかわれたきかいでしようされているさいごのもの、というきじゅんにがっちする。)

以前に使われた機械で使用されている最後のもの、という基準に合致する。

(ys-11にかんしては、ちほうくうこうやりとうへのうんこうで、いんたいまでにおおくの)

YS-11に関しては、地方空港や離島への運航で、引退までに多くの

(りようきゃくをはこんだこうせきがひょうかされたといえる。このようなじだいのながれをはいけいに)

利用客を運んだ功績が評価されたといえる。このような時代の流れを背景に

(しながら、にほんは40ねんぶりに、こくさんりょかっきのけんきゅうかいはつをすいしんしている。)

しながら、日本は40年ぶりに、国産旅客機の研究開発を推進している。

(じゅうらいのえんじんよりもねんりょうのこうりつがかくだんにたかく、ていこすとをじつげんしかんきょうにも)

従来のエンジンよりも燃料の効率が格段に高く、低コストを実現し環境にも

(てきごうする、じせだいにむけたこがたこうくうきようのじゅんこくさんえんじんをかいはつちゅうである。)

適合する、次世代に向けた小型航空機用の純国産エンジンを開発中である。

(けんきゅうしているのは、うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこう(jaxa)の)

研究しているのは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の

(こくさんりょかっきちーむである。このちーむは、みんかんこうくうきのきばんぎじゅつぷろぐらむに、)

国産旅客機チームである。このチームは、民間航空機の基盤技術プログラムに、

(きょうどうけんきゅうとしてさんかきょうりょくしている。このけんきゅうでは、ほゆうしているおおがたのふうどうや)

共同研究として参加協力している。この研究では、保有している大型の風洞や

(えんじんしけんせつびなどをきょうようし、ちょくせつてきなぎじゅつしえんをおこなっている。さらに、)

エンジン試験設備などを供用し、直接的な技術支援を行っている。さらに、

(こくさんりょかっきおよび、こくさんえんじんぎじゅつのこうどかのためにけんきゅうをすすめている。)

国産旅客機及び、国産エンジン技術の高度化のために研究を進めている。

(げんざいかいはつちゅうであるこがたりょかっきは、70~90にんのりがそうていされている。)

現在開発中である小型旅客機は、70~90人乗りが想定されている。

(このくらすは、ちほうのくうこうかんをむすぶろせんにてきしており、これからもせかいてきな)

このクラスは、地方の空港間を結ぶ路線に適しており、これからも世界的な

(じゅようがおおくなるとよそうされている。あたらしいこくさんきのとくちょうは、すでにせかいで)

需要が多くなると予想されている。新しい国産機の特徴は、すでに世界で

(うんようされているきょうごうきとひかくしても、ぬきんでたかいてきせいとうんこうによるけいざいせいが)

運用されている競合機と比較しても、抜きん出た快適性と運行による経済性が

(りょうりつしたてんである。せいぞうこすとをおさえることによりきたいのかかくをさげ、)

両立した点である。製造コストを抑えることにより機体の価格を下げ、

(ねんぴにおいてはきょうごうするきしゅとくらべ20%いじょうもかいぜんされるという。)

燃費においては競合する機種と比べ20%以上も改善されるという。

(さらに、かいてきせいのくふうは、きゃくしつないのせっけいやざせきのはいちにおおくみられる。)

さらに、快適性の工夫は、客室内の設計や座席の配置に多くみられる。

(ys-11いらい、こくさんりょかっきをせいぞうしたことのないにほんは、おうべいのめーかーに)

YS-11以来、国産旅客機を製造したことのない日本は、欧米のメーカーに

(ぶひんをていきょうするにすぎなかった。しかし、ひこうきをとばすことは、にほんの)

部品を提供するに過ぎなかった。しかし、飛行機を飛ばすことは、日本の

(えんじにあたちのゆめであり、ひがんであった。これがじつげんできれば、)

エンジニアたちの夢であり、悲願であった。これが実現できれば、

(このぶんやでも、にほんはぎじゅつせんしんこくのなかまいりができる。そして、せかいてきにも)

この分野でも、日本は技術先進国の仲間入りができる。そして、世界的にも

(さいせんたんのぎじゅつをていきょうし、せかいのしれつなしじょうにさんにゅうできるぎじゅつりょくをかねそなえて)

最先端の技術を提供し、世界の熾烈な市場に参入できる技術力を兼ね備えて

(ほしい。こんごは、ys-11のこうけいきとして、こくさんりょかっきがにほんだけでなく、)

欲しい。今後は、YS-11の後継機として、国産旅客機が日本だけでなく、

(せかいのおおぞらでかつやくすることをきたいしている。)

世界の大空で活躍することを期待している。

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