第3回パソコン入力スピード認定試験 試験問題

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(ひとはむかしから、うちゅうへのあこがれをゆめみてきた。そのゆめのちゅうしんは、つきへの)

人は昔から、宇宙へのあこがれを夢見てきた。その夢の中心は、月への

(りょこうであった。がいこくでだされているほんのなかには、とりのようにはねをつけてつきに)

旅行であった。外国で出されている本の中には、鳥のように羽をつけて月に

(とんでいくにんげんがえがかれている。19せいきになり、にゅーとんりきがくなど)

飛んでいく人間が描かれている。19世紀になり、ニュートン力学など

(かがくのはったつによって、ゆめのあるしょうせつがかかれていった。おおくのくにのことばに)

科学の発達によって、夢のある小説が書かれていった。多くの国の言葉に

(やくされ、せかいのこどもたちによまれたことでうちゅうへのかんしんをしげきした。)

訳され、世界の子どもたちに読まれたことで宇宙への関心を刺激した。

(そのご、うちゅうをかいたくしたひとは、このほんのあいどくしゃであった。)

その後、宇宙を開拓した人は、この本の愛読者であった。

(ろしあのあるかがくしゃは、ろけっとによるうちゅうりょこうをゆめだけのせかいではなく、)

ロシアのある科学者は、ロケットによる宇宙旅行を夢だけの世界ではなく、

(かがくとしてはじめてけんきゅうした。どくがくによってすうがくやぶつりがくなどをみにつけ、)

科学として初めて研究した。独学によって数学や物理学などを身に付け、

(ふきだすがすのそくどがますことで、よりそくどがえられることをしめしたこうしきを)

吹き出すガスの速度が増すことで、より速度が得られることを示した公式を

(はっぴょうした。これは、げんざいでもせっけいするときにつかわれている。また、かれは)

発表した。これは、現在でも設計するときに使われている。また、彼は

(じんこうえいせいのりろんをのべた。このぎょうせきから「うちゅうりょこうのちち」とよばれた。)

人工衛星の理論を述べた。この業績から「宇宙旅行の父」と呼ばれた。

(あめりかのあるかがくしゃは、せかいではじめてほんかくてきなろけっとをかいはつした。)

アメリカのある科学者は、世界で初めて本格的なロケットを開発した。

(さいしょ、ろしあのかがくしゃとおなじかんがえかたでけんきゅうしていた。だが、そのことをしり、)

最初、ロシアの科学者と同じ考え方で研究していた。だが、そのことを知り、

(えきたいねんりょうのほうほうでかんせいさせた。そして、1926ねんにえきたいねんりょうをつかった)

液体燃料の方法で完成させた。そして、1926年に液体燃料を使った

(じんるいはつのうちあげとなった。そのごもかいりょうをつづけ「きんだいろけっとのちち」と)

人類初の打ち上げとなった。その後も改良を続け「近代ロケットの父」と

(よばれた。どいつでは、1923ねんにうちゅうへのひこうがかのうになるげんりを)

呼ばれた。ドイツでは、1923年に宇宙への飛行が可能になる原理を

(はっぴょうした。そして4ねんごにうちゅうりょこうきょうかい(vfr)をせつりつした。そのごは、)

発表した。そして4年後に宇宙旅行協会(VFR)を設立した。その後は、

(せかいきょうこうなどのえいきょうにより、しきんのふそくからさんかいするが、りくぐんがちゃくしゅし、)

世界恐慌などの影響により、資金の不足から散開するが、陸軍が着手し、

(えきたいねんりょうをつかったへいきのかいはつにせいこうした。せんそうでどいつのはいせんがのうこうになると、)

液体燃料を使った兵器の開発に成功した。戦争でドイツの敗戦が濃厚になると、

(このぎじゅつは、せんしょうこくへひきつがれた。にほんのうちゅうかいはつは、1955ねんに)

この技術は、戦勝国へ引き継がれた。日本の宇宙開発は、1955年に

など

(とうきょうでおこなわれたすいへいはっしゃじっけんのせいこうからはじまった。そのご、はっしゃじっけんを)

東京で行われた水平発射実験の成功から始まった。その後、発射実験を

(くりかえして、1970ねんにはつのじんこうえいせいがうちあげられた。)

繰り返して、1970年に初の人工衛星が打ち上げられた。

(にほんは、えいせいをじりきでうちあげたせかいで4ばんめのくにとなった。)

日本は、衛星を自力で打ち上げた世界で4番目の国となった。

(それをけいきに、にほんのうちゅうかがくはきゅうそくにはってんしていった。)

それを契機に、日本の宇宙科学は急速に発展していった。

(うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこう(jaxa)は、わたしたちのせいかつにやくだつための)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、私たちの生活に役立つための

(うちゅうかいはつをめざしたそしきである。にほんのうちゅうかいはつがかがく・じつようのりょうめんにおいて、)

宇宙開発を目指した組織である。日本の宇宙開発が科学・実用の両面において、

(すいしんされるたいせいができた。これによって、きしょう/つうしん/ほうそうなどを)

推進される体制ができた。これによって、気象・通信・放送などを

(もくてきとしたえいせいをかいはつするとともに、それまではもんがいふしゅつとされていた)

目的とした衛星を開発するとともに、それまでは門外不出とされていた

(あめりかのぎじゅつどうにゅうがかのうとなり、そのせいさんぎじゅつのれべるはひやくてきに)

アメリカの技術導入が可能となり、その生産技術のレベルは飛躍的に

(じょうしょうしていった。こくさんぎじゅつのけいけんとぎじゅつどうにゅうによるれべるのひきあげにより、)

上昇していった。国産技術の経験と技術導入によるレベルの引き上げにより、

(にほんのかいはつはじゅんちょうにすすんだ。そのけっか、1994ねんにはこくさんぎじゅつによる)

日本の開発は順調に進んだ。その結果、1994年には国産技術による

(h-2ろけっとがかんせいした。このろけっとは、2とんきゅうのせいしえいせいを)

H-Ⅱロケットが完成した。このロケットは、2トン級の静止衛星を

(うちあげるせいのうをもっている。よーろっぱでかいはつされたあいあんがたと)

打ち上げる性能を持っている。ヨーロッパで開発されたアイアン型と

(ほぼおなじのうりょくがある。このかいはつにより、こくさいすいじゅんのぎじゅつをかくりつすることが)

ほぼ同じ能力がある。この開発により、国際水準の技術を確立することが

(できた。にほんは、h-2ろけっとのうちあげにより、ひとつのりていひょうにとうたつした。)

できた。日本は、H-2ロケットの打ち上げにより、一つの里程標に到達した。

(そしてげんざいは、わたしたちのせいかつにひつようふかけつなものになった。)

そして現在は、私たちの生活に必要不可欠なものになった。

(たとえば、てんきよほうである。きしょうえいせいやかんそくえいせいからおくられたでーたによって、)

例えば、天気予報である。気象衛星や観測衛星から送られたデータによって、

(せいかくなよほうをしることができる。そのほかにもえいせいほうそうや)

正確な予報を知ることができる。その他にも衛星放送や

(ぜんちきゅうそくいしすてむ(gps)など、じんこうえいせいからえられるじょうほうは)

全地球測位システム(GPS)など、人工衛星から得られる情報は

(わたしたちのせいかつにかかせない。うちゅうかいはつのしょうらいをかんがえたとき、)

私たちの生活に欠かせない。宇宙開発の将来を考えたとき、

(たいようはつでんえいせいがちゅうもくされる。このじつげんには、たいようでんちをとうさいしたえいせいと)

太陽発電衛星が注目される。この実現には、太陽電池を搭載した衛星と

(ちじょうのじゅしんきょくがひつようになる。えいせいきどうじょうにせっちしたしせつではつでんをおこない、)

地上の受信局が必要になる。衛星軌道上に設置した施設で発電を行い、

(そのでんりょくをまいくろはやれーざーこうなどにへんかんし、じゅしんきょくにおくって)

その電力をマイクロ波やレーザー光などに変換し、受信局に送って

(でんりょくにへんかんする。ちじょうとうちゅうでのたいようこうはつでんをひかくしたばあい、やく10ばいほど)

電力に変換する。地上と宇宙での太陽光発電を比較した場合、約10倍ほど

(うちゅうのほうがこうりつがよい。また、たいようこうはつでんを24じかんつづけてりようすることが)

宇宙の方が効率がよい。また、太陽光発電を24時間続けて利用することが

(かのうになる。じんるいのぎじゅつれべるは、げつめんきちをじつげんすることがかのうなだんかいまで)

可能になる。人類の技術レベルは、月面基地を実現することが可能な段階まで

(たっしている。しょうらいは、たいようえねるぎーによってつきのしげんをうちゅうで、せいれんする)

達している。将来は、太陽エネルギーによって月の資源を宇宙で、精錬する

(というあたらしいぎじゅつがとうじょうするかのうせいがある。また、これをさらにしんぽさせて、)

という新しい技術が登場する可能性がある。また、これをさらに進歩させて、

(つきだけではなく、しょうわくせいをこうぶつげんとしてりようすることができる。)

月だけではなく、小惑星を鉱物源として利用することができる。

(たいりょうのしざいをしようしてかこうできるようになれば、うちゅうくうかんにだいとしをつくることも)

大量の資材を使用して加工できるようになれば、宇宙空間に大都市を作ることも

(かのうだ。べいこくこうくううちゅうきょく(nasa)は、26ねんまえにあるぷろじぇくとを)

可能だ。米国航空宇宙局(NASA)は、26年前にあるプロジェクトを

(はっぴょうした。それは、こくさいうちゅうすてーしょん(iss)であり、)

発表した。それは、国際宇宙ステーション(ISS)であり、

(じつげんされつつある。issは、せかい15かこくがきょうどうでとりくみ、けんせつする)

実現されつつある。ISSは、世界15か国が共同で取り組み、建設する

(きょだいなゆうじんしせつで「こっきょうのないばしょ」とよばれている。にほんは、じっけんとうの)

巨大な有人施設で「国境のない場所」と呼ばれている。日本は、実験棟の

(「きぼう」がくみたてのだんかいにはいった。これまで、sfやしょうせつだけのせかいが)

「きぼう」が組み立ての段階に入った。これまで、SFや小説だけの世界が

(げんじつのものとなるだろう。だが、うちゅうかいはつにたいするひとびとのかんしんがひくい。)

現実のものとなるだろう。だが、宇宙開発に対する人々の関心が低い。

(それは、うちゅうかいはつのほんとうのむずかしさといぎがつたわらないからだ。)

それは、宇宙開発の本当の難しさと意義が伝わらないからだ。

(また、こうほうかつどうのふそくやぎじゅつしゃとかがくしゃが、こくみんにつたえようとするいよくが)

また、広報活動の不足や技術者と科学者が、国民に伝えようとする意欲が

(ひくいこともある。ほかにも、ぎじゅつにたいするにほんのいめーじのもんだいがある。)

低いこともある。他にも、技術に対する日本のイメージの問題がある。

(しっぱいをきょようしないこくみんせいでは、ぎじゅつはこうじょうしない。)

失敗を許容しない国民性では、技術は向上しない。

(うちゅうをよりみぢかなものにするために、いまのしっぱいをおそれてはいけない。)

宇宙をより身近なものにするために、今の失敗を恐れてはいけない。

(これまでにほんでは、うちゅうぶんやでのせいさくのりねんをさだめたほうりつがせいていされなかった。)

これまで日本では、宇宙分野での政策の理念を定めた法律が制定されなかった。

(2008ねんになって、うちゅうきほんほうがせつりつされた。これにより、ないかくに)

2008年になって、宇宙基本法が設立された。これにより、内閣に

(うちゅうかいはつせんりゃくほんぶをせっちした。かがくぎじゅつだけではなく、もんぶかがくしょうが)

宇宙開発戦略本部を設置した。科学技術だけではなく、文部科学省が

(しゅどうしてきたうちゅうかいはつに、あんぜんほしょうやさんぎょうしんこうのめんからもとりくむことが)

主導してきた宇宙開発に、安全保障や産業振興の面からも取り組むことが

(かのうになった。こんごのうちゅうかいはつは、このほうりつのせいりつによってわがくにの)

可能になった。今後の宇宙開発は、この法律の成立によってわが国の

(せいさくのいっかんとしていちづけられた。ちょうたいこくが、ぼうだいなよさんをうちゅうにむけることは)

政策の一環として位置づけられた。超大国が、膨大な予算を宇宙に向けることは

(むずかしいじだいである。issにしょうちょうされるように、こんせいきのうちゅうかいはつは、)

難しい時代である。ISSに象徴されるように、今世紀の宇宙開発は、

(いちこっかだけではなく、こくさいきょうりょくのなかでおこなわれていくひつようがある。)

一国家だけではなく、国際協力の中で行われていく必要がある。

(これからにほんは、そのなかでたいとうなきょうりょくかんけいをきずくためにも、ぎじゅつりょくと)

これから日本は、その中で対等な協力関係を築くためにも、技術力と

(じっせきをみにつけていくひつようがある。20せいきのうちゅうかいはつにより、)

実績を身に付けていく必要がある。20世紀の宇宙開発により、

(うちゅうというたいしょうはゆめものがたりではなくなった。とおくないみらいに、うちゅうりょこうが)

宇宙という対象は夢物語ではなくなった。遠くない未来に、宇宙旅行が

(にほんのぎじゅつでじつげんできるひをきたいしたい。)

日本の技術で実現できる日を期待したい。

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