終戦70年談話⑤
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問題文
(そのことに、わたしたちは、おもいをいたさなければなりません。)
そのことに、私たちは、思いを致さなければなりません。
(かんようのこころによって、にっぽんは、せんご、こくさいしゃかいにふっきすることができました。)
寛容の心によって、日本は、戦後、国際社会に復帰することができました。
(せんごななじゅうねんのこのきにあたり、わがくには、)
戦後七十年のこの機にあたり、我が国は、
(わかいのためにちからをつくしてくださった、すべてのくにぐに、すべてのかたがたに、)
和解のために力を尽くしてくださった、すべての国々、すべての方々に、
(こころからのかんしゃのきもちをあらわしたいとおもいます。)
心からの感謝の気持ちを表したいと思います。
(にっぽんでは、せんごうまれのせだいが、いまや、じんこうのはちわりをこえています。)
日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。
(あのせんそうにはなんらかかわりのない、わたしたちのこやまご、そして)
あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そして
(そのさきのせだいのこどもたちに、しゃざいをつづけるしゅくめいをせおわせてはなりません。)
その先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。
(しかし、それでもなお、わたしたちにほんじんは、せだいをこえて、)
しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、
(かこのれきしにましょうめんからむきあわなければなりません。)
過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。
(けんきょなきもちで、かこをうけつぎ、みらいへとひきわたすせきにんがあります。)
謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。
(わたしたちのおや、そのまたおやのせだいが、せんごのやけのはら、)
私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、
(まずしさのどんぞこのなかで、いのちをつなぐことができた。)
貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。
(そして、げんざいのわたしたちのせだい、さらにつぎのせだいへと、)
そして、現在の私たちの世代、さらに次の世代へと、
(みらいをつないでいくことができる。)
未来をつないでいくことができる。
(それは、せんじんたちのたゆまぬどりょくとともに、てきとしてしれつにたたかった、)
それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に、敵として熾烈に戦った、
(べいこく、ごうしゅう、おうしゅうしょこくをはじめ、ほんとうにたくさんのくにぐにから、)
米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、
(おんしゅうをこえて、ぜんいとしえんのてが)
恩讐を越えて、善意と支援の手が
(さしのべられたおかげであります。)
差しのべられたおかげであります。