寺山修司 名言

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投稿者投稿者藤村 彩愛いいね2お気に入り登録2
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寺山修司 名言集

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問題文

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(ふりむくな、ふりむくな、うしろにはゆめがない。)

振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない。

(どんなとりよりたかくとべるとりはいない。にんげんにあたえられたのうりょくのなかで、いちばん)

どんな鳥より高く飛べる鳥はいない。人間に与えられた能力の中で、一番

(すばらしいものはそうぞうりょくである。)

素晴らしいものは想像力である。

(じんせいはどうせひとまくのおしばいなんだから。わたしは、そのなかでできるだけいいやくを)

人生はどうせ一幕のお芝居なんだから。私は、その中でできるだけいい役を

(えんじたいの。)

演じたいの。

(じんせいのくらいぶぶんをみないにんげんには、そのふかさはわからない。)

人生の暗い部分を見ない人間には、その深さはわからない。

(おしばいとおなじように、じんせいにもじょうずなひととへたなひとがいるのよ。)

お芝居と同じように、人生にも上手な人と下手な人がいるのよ。

(なみだはにんげんのつくるいちばんちいさなうみです。)

なみだは人間の作るいちばん小さな海です。

(ほんとうは、めいぜりふなどというものはうみだすものではなくて、)

ほんとうは、名台詞などというものは生み出すものではなくて、

(さがしだすものなのである。)

探し出すものなのである。

(ときには、ことばはおもいでにすぎない。だが、ときにはことばはせかいぜんぶのおもさと)

時には、言葉は思い出にすぎない。だが、時には言葉は世界全部の重さと

(つりあうこともあるだろう。そして、そんなことばこそが「めいげん」ということに)

釣合うこともあるだろう。そして、そんな言葉こそが『名言』ということに

(なるのである。)

なるのである。

(わたしのそんざいそのものがしつもんなのだ。そのこたえをしりたくていきてるんだ。)

わたしの存在そのものが質問なのだ。その答えを知りたくて生きてるんだ。

(せいがおわってしがはじまるのではない。せいがおわればしもまたおわってしまうのだ)

生が終わって死が始まるのではない。生が終われば死もまた終わってしまうのだ

(あいされることにはしっぱいしたけど、あいすることなら、うまくゆくかもしれない。)

愛されることには失敗したけど、愛することなら、うまくゆくかも知れない。

(そう、きっとすばらしいあわになれるでしょう。)

そう、きっと素晴らしい泡になれるでしょう。

(あしたなにがおこるかわかってしまったら、あしたまでいきるたのしみがなくなって)

明日何が起こるかわかってしまったら、明日まで生きる楽しみがなくなって

(しまうことだろう。)

しまうことだろう。

(ことばをゆうじんにもちたいとおもうことがある。それは、たびじのとちゅうでじぶんが)

言葉を友人に持ちたいと思うことがある。それは、旅路の途中でじぶんが

など

(たったひとりだということにきがついたときにである。)

たった一人だと言うことに気がついたときにである。

(ふこうなものがたりのあとには、かならずこうふくなじんせいがでばんをまっています。)

不幸な物語のあとには、かならず幸福な人生が出番をまっています。

(ことばのかたをたたくことはできないし、ことばとあくしゅすることもできない。だが、)

言葉の肩をたたくことはできないし、言葉と握手することもできない。だが、

(ことばにもいいようのない、きゅうゆうのなつかしさがあるものである。)

言葉にも言いようのない、旧友の懐かしさがあるものである。

(わるぐちのなかにおいては、つねにいわれているほうがしゅやくであり、いっているほうがわきやく)

悪口の中においては、常に言われている方が主役であり、言っている方が脇役

(であるというしゅくめいがある。)

であるという宿命がある。

(にんげんはちゅうとはんぱなしたいとしてうまれてきて、いっしょうかかってかんぜんなしたいとなるのだ)

人間は中途半端な死体として生まれてきて、一生かかって完全な死体となるのだ

(けいばふぁんはばけんをかわない。さいふのそこをはたいてじぶんをかっているのである。)

競馬ファンは馬券を買わない。財布の底をはたいて自分を買っているのである。

(えいがにしゅだいかがあるように、ひとのいっしょうにもそれぞれしゅだいかがあるのでは)

映画に主題歌があるように、人の一生にもそれぞれ主題歌があるのでは

(ないだろうか。そして、それをおもいだしてうたってみるときに、ひとはいつでも)

ないだろうか。そして、それを思い出して唄ってみるときに、人はいつでも

(げんてんにたちもどり、じんせいのやりなおしがきくようなかたるしすをあじわうのでは)

原点に立ち戻り、人生のやり直しがきくようなカタルシスを味わうのでは

(ないだろうか。)

ないだろうか。

(このよでいちばんとおいばしょは、じぶんじしんのこころである。)

この世でいちばん遠い場所は、自分自身のこころである。

(ぼくのしょくぎょうは、てらやましゅうじです。)

僕の職業は、寺山修司です。

(わたしのそんざいそのものがしつもんなのだ。そのこたえをしりたくていきてるんだ。)

わたしの存在そのものが質問なのだ。その答えを知りたくて生きてるんだ。

(ぼくはげんじつのけつらくをうめあわせるためにではなく、げんじつのみずさきあんないにんとして)

僕は現実の欠落を埋めあわせるためにではなく、現実の水先案内人として

(あるべきだ。)

あるべきだ。

(ひきざんがさみしいのは、だんだんかずがへってゆくことだよ。)

引き算がさみしいのは、だんだん数が減ってゆくことだよ。

(いしをなげればにんげんにあたる。)

石を投げれば人間に当たる。

(ひゃくねんたったらかえっておいでひゃくねんたてばそのいみがわかる。)

百年たったら帰っておいで百年たてばその意味がわかる。

(にんげんのからだってのは「ことばのいれもの」にすぎないし、だしいれじゆうである。)

人間の体ってのは「言葉の容れ物」にすぎないし、出し入れ自由である。

(せかいは、これほどなぞにみちあふれているのに、たんていしょうせつかたちが、またあたらしい)

世界は、これほど謎にみちあふれているのに、探偵小説家たちが、また新しい

(なぞをつくりだそうとするのはなぜだろうか?)

謎を作り出そうとするのはなぜだろうか?

(ぐうぜんはつねにうつくしい)

偶然はつねに美しい

(ぼくはせいじしゅぎがきらいで、かくめいがすきである。)

ぼくは政治主義がきらいで、革命が好きである。

(さよならだけがじんせい。ならばまたくるはるはなんだろう。)

さよならだけが人生。ならばまたくる春はなんだろう。

(たとえ、せかいのおわりがあしただとしても、たねをまくことができるか?)

たとえ、世界の終わりが明日だとしても、種をまくことができるか?

(ていしゅくさをうしなったかんけいはわびしいが、ていしゅくをいつもひつようとしているかんけいは、もっと)

貞淑さを失った関係はわびしいが、貞淑をいつも必要としている関係は、もっと

(わびしい。しゆうしなければていしゅくさなどもんだいにならぬことなのだ。)

わびしい。私有しなければ貞淑さなど問題にならぬことなのだ。

(ひとはだれでもふるさとにかえりたいとおもいながら、しかし「かえる」ということが)

人はだれでもふるさとに帰りたいと思いながら、しかし「帰る」ということが

(そうぞうりょくのなかのできごとでしかないことをしるようになるのである。)

想像力のなかの出来事でしかないことを知るようになるのである。

(しみんけんをあたえられないすらんぐ、やくざたちのいんごは、ことばのあうとろーである)

市民権を与えられないスラング、ヤクザたちの隠語は、言葉のアウトローである

(たかがことばでつくったせかいをことばでこわすことがなぜできないのか。ひきがねをひけ、)

たかが言葉で作った世界を言葉でこわすことがなぜできないのか。引金を引け、

(ことばはぶきだ!)

言葉は武器だ!

(ほうほうをもたないしそうは、しそうをもたないほうほうにもおとるものである。)

方法を持たない思想は、思想を持たない方法にも劣るものである。

(ことばだってしょせんはひとつのかくれがではないのかね?)

ことばだって所詮は一つのかくれ家ではないのかね?

(もくてきはいつもはんざいしゃで、それをおいかけるけいじとはそうぞうりょくのたとえなのでは)

目的はいつも犯罪者で、それを追いかける刑事とは想像力の喩なのでは

(あるまいか。)

あるまいか。

(こどもというのは「もの」ではなくて「じけん」であるということがじゅうようなんです。)

子供というのは「もの」ではなくて「事件」であるということが重要なんです。

(れきしをかえてゆくのはかくめいてきじっせんしゃたちのれいではなく、むしろくやしさに)

歴史をかえてゆくのは革命的実践者たちの例ではなく、むしろくやしさに

(くちびるをかんでいるこういしゃたちのれいにある。)

唇をかんでいる行為者たちの例にある。

(れんあいしょうせつをよみたがるのはこいをしたがることである。)

恋愛小説を読みたがるのは恋をしたがることである。

(わたしはしんじゅうがすきだが、それはなみのじさつよりもぜいたくだからである。)

私は心中が好きだが、それは並の自殺よりも贅沢だからである。

(むかしのことって、よくみえるものよ。あたしのじんせいのとうじょうじんぶつたちもみな、)

昔のことって、よくみえるものよ。あたしの人生の登場人物たちもみな、

(たいじょうしたあとはやさしいにおいがあふれていたものよ。)

退場したあとはやさしい匂いがあふれていたものよ。

(どこのくにでも、どんなまつりでも、にぎやかなところは、なぜかわびしさが)

どこの国でも、どんな祭りでも、にぎやかなところは、なぜか侘しさが

(つきまとう。)

つきまとう。

(うみでしんだわかものはすべてたいようのなかにほうむられる。)

海で死んだ若ものはすべて太陽のなかに葬られる。

(わたしは、あらゆるせんそうをみとめないが、それはけっしてへいわがすきだからではない。)

私は、あらゆる戦争を認めないが、それは決して平和が好きだからではない。

(ひとはだれでも、じっさいにおこらなかったことをおもいでにすることも、)

ひとはだれでも、実際に起こらなかったことを思い出にすることも、

(できるものなのです。)

できるものなのです。

(せかいのはててとは、てめえじしんのゆめのことだ。)

世界の涯てとは、てめえ自身の夢のことだ。

(にんげんのじょうけんは、つねにほんしつよりもさきに「なま」そのものがあるのであって、)

人間の条件は、つねに本質よりもさきに「生」そのものがあるのであって、

(「はじめにことばありき」ではなく、「はじめにこえありき」だったのである。)

「はじめにことばありき」ではなく、「はじめに声ありき」だったのである。

(ちじょうはかぎりないたたかいのためにみえないちであふれている。)

地上は限りない戦いのために見えない血であふれている。

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