いつかの少年

(むざんなくらいにちりばめられた)

無残なくらいに散りばめられた

(すいさいがみたいながれきのやま)

水彩画みたいな瓦礫の山

(そのひとつにぼくをおきかえてみた)

その一つに僕を置き換えてみた

(こんなにもせかいはきたなくて)

こんなにも世界は汚くて

(こんなにもせかいはくらいのに)

こんなにも世界は暗いのに

(えがきたいな、えがきたいなっていうから)

描きたいな、描きたいなっていうから

(からくりのみえないげーむでは)

からくりの見えないゲームでは

(きょうもだれかがないていて)

今日も誰かが泣いていて

(はなれていくな、はなれていくなって)

離れていくな、離れていくなって

(ぼくをまたよびとめる)

僕をまた呼び止める

(これがものがたりのひとつならば)

これが物語の一つならば

(ぼくはいまいずこのみちのうえ)

僕は今何処の道の上

(すくなくとも)

少なくとも

(えぴろーぐましてやくらいまっくすでは)

エピローグましてやクライマックスでは

(ないことならわかってるけど)

ないことならわかってるけど

(のーとにかいたもじのひとつひとつが)

ノートに書いた文字の一つ一つが

(ふわふわりとんでくものうえ)

ふわふわり飛んで雲の上

(またむだになってるむだになってる)

また無駄になってる　無駄になってる

(まちがってないはずなのに)

間違ってないはずなのに

(めぐりめぐりめぐってふりかえれば)

巡り巡り巡って振り返れば

(いめーじとほどとおいいめーじのから)

イメージと程遠いイメージの殻

(これがあれであれがそれでってなんだよ)

これがあれで　あれがそれでって何だよ

(ふらりふらりふられふりかえれば)

ふらりふらりふられ振り返れば

(いめーじとほどとおいいめーじのからー)

イメージと程遠いイメージのカラー

(あかでもないしろでもないけど)

赤でもない　白でもないけど

(くろうじゃないすこしあくびしてさ)

苦労じゃない　少しあくびしてさ

(ばらばらになったちきゅうぎをならべて)

バラバラになった地球儀を並べて

(せきどうをひとつにつなげてみる)

赤道を一つに繋げてみる

(わすれないでよ、わすれないでよって)

忘れないでよ、忘れないでよって

(わかるかなわかるだろ)

わかるかな　わかるだろ

(うずをまいてはきえてくことのはが)

渦を巻いては消えてく言の葉が

(そこらじゅうにおちててかえりみち)

そこらじゅうに落ちてて帰り道

(きこえないはたまたきづかないとしてなら)

聞こえない　はたまた気づかないとしてなら

(もうすこしさきのふれーずだな)

もう少し先のフレーズだな

(ろぼうのいしがかたちをつくるもんか)

路傍の石が形を作るもんか

(それでもいつかをここでまってる)

それでもいつかをここで待ってる

(これいじょうはもうこれいじょうはもう)

これ以上はもう　これ以上はもう

(いつかまたそのすてーじで)

“いつかまたそのステージで”