造花であろうとした者
幽閉サテライトの「造花であろうとした者」です。
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歌詞(問題文)
(いのちのいみうつくしさはあいはんする)
命の意味 美しさは相反する
(ちにふったはなびらにてをのばしてこいをしる)
地に降った花弁に手を伸ばして 恋を知る
(ひとをはなとたとえることかれはぎもんをいだいた)
人を花と例えること 彼は疑問を抱いた
(「ぼくらははなのようにはうつくしくないじゃないか」)
「僕らは花のようには美しくないじゃないか」
(びぼうだけでもいいと)
美貌だけでもいいと
(あざやかさにこがれて)
鮮やかさに焦がれて
(・・・そしてぞうかになった)
…そして造花になった
(ちることのない)
散ることのない
(そのうつくしさに)
その美しさに
(だれもがうらやんでいた)
誰もが羨んでいた
(けれどかれはひとりのじかんばかりになっていた)
けれど彼は一人の時間ばかりになっていた
(おちるなみだにこころがゆれうごく)
落ちる涙に心が揺れ動く
(そのときやっときづいた)
その時やっと気づいた
(うつくしさのことわりに)
美しさの理に
(おとなたちはこどもらのかんせいにひかれるだけ)
大人たちは子供らの感性に惹かれるだけ
(なれすぎたいまにしらけゆめをみずさまよった)
慣れ過ぎた今にしらけ 夢を見ず彷徨った
(えいえんにいみはない)
永遠に意味は無い
(すりぬけるあやうさが)
すり抜けるあやうさが
(またたくからいとしい)
またたくから愛しい
(わかってはいた・・・)
分かってはいた…
(はかなさにめをそらしたかれはいきのこり)
儚さに目を逸らした彼は生き残り
(ただありつづけるだけのものとかしめをとじた)
ただありつづけるだけのモノと化し 目を閉じた
(ひとめにふれないばしょでかなしみに)
人目に触れない場所で悲しみに
(しゅうしふをうつためにこころさえつくりかえた)
終止符を打つために 心さえ造り替えた
(だれもがしっているおとぎばなしのけつまつ)
誰もが知っているお伽話の結末
(かれたにおいさえもこいこがれたひげきだが)
枯れた匂いさえも 恋焦がれた悲劇だが
(わすれられて、そしておもいだされる)
忘れられて、そして思い出される
(それこそがかれがのぞむうしなったうつくしさ)
それこそが彼が望む 失った美しさ