白面の兵士 6
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問題文
(「かれはいかりでそうはくになっていました。そしてじっさい、わたしはじぶんがひじょうに)
「彼は怒りで蒼白になっていました。そして実際、私は自分が非常に
(まずいたちばにいることにきづき、ただ、ゆうじんをしんぱいするあまりにしたことだという)
まずい立場にいる事に気づき、ただ、友人を心配するあまりにした事だという
(いいわけをするつもりで、しりめつれつなべんかいをしどろもどろにはなしていました」)
言い訳をするつもりで、支離滅裂な弁解をしどろもどろに話していました」
(「「はなしあうようなじたいじゃない」かれはぴしゃりといいました。)
「『話し合うような事態じゃない』彼はぴしゃりと言いました。
(「きみはかぞくのぷらいばしーにもっともひなんされるべきかたちであがりこんできた。)
『君は家族のプライバシーに最も非難されるべき形で上がりこんできた。
(きゃくとしてむかえたのに、いまのきみはすぱいだ。もうはなすことはなにもない。)
客として迎えたのに、今の君はスパイだ。もう話す事は何もない。
(きみとはにどとあいたくないといういがいはな」)
君とは二度と会いたくないという以外はな』
(「ほーむずさん、わたしはこれをきいてじせいしんをうしない、かっとなっていいました」)
「ホームズさん、私はこれを聞いて自制心を失い、カッとなって言いました」
(「「わたしはあなたのむすこさんのすがたをみました。そしてあなたがなんらかのりゆうで)
「『私はあなたの息子さんの姿を見ました。そしてあなたが何らかの理由で
(かれをせけんからかくしていることをかくしんしました。あなたがなぜこんなふうに)
彼を世間から隠していることを確信しました。あなたがなぜこんな風に
(かくりするかはわかりません。しかしかれには、すでにこうどうのじゆうが)
隔離するかは分かりません。しかし彼には、すでに行動の自由が
(ないことはたしかです。これはいっておきます、えむすわーすたいさ、)
ないことは確かです。これは言っておきます、エムスワース大佐、
(ゆうじんがふあんなくこうふくなせいかつをしているというかくしょうがもてないかぎり、)
友人が不安なく幸福な生活をしているという確証が持てない限り、
(わたしはこのなぞをてっていてきにかいめいするどりょくをけっしてやめませんし、あなたが)
私はこの謎を徹底的に解明する努力を決してやめませんし、あなたが
(なにをしようとなにをいおうと、そんなことで、ぜったいにひるんだりしませんよ」)
何をしようと何を言おうと、そんなことで、絶対にひるんだりしませんよ」
(「ろうじんはあくまのようなぎょうそうになりました。そしてわたしはしんけんに)
「老人は悪魔のような形相になりました。そして私は真剣に
(いまにもおそいかかってくるとおもいました。ほそみだがあらあらしいきょかんの)
今にも襲いかかってくると思いました。細身だが荒々しい巨漢の
(ろうじんだということは、さっきはなしたとおりですから、たいりょくにはじしんが)
老人だということは、さっき話したとおりですから、体力には自信が
(あるものの、こうげきをうけとめるのにはてこずったかもしれません。)
あるものの、攻撃を受け止めるのには手こずったかもしれません。
(しかし、かれはながいあいだいかりにまかせてにらみつけていましたが、ふりかえって)
しかし、彼は長い間怒りにまかせて睨みつけていましたが、振り返って
(へやからでてゆきました。わたしのほうは、すでにあなたにでんぽうでめんかいの)
部屋から出て行きました。私の方は、すでにあなたに電報で面会の
(やくそくをしていましたので、まっすぐここにきて、じょげんとじょりょくを)
約束をしていましたので、まっすぐここに来て、助言と助力を
(いらいすることをかたくけついして、つぎのあさいわれたじかんのれっしゃにのりました」)
依頼する事を固く決意して、次の朝言われた時間の列車に乗りました」
(これがいらいにんがわたしにていじしたじけんだった。するどいどくしゃはすでにかんづいている)
これが依頼人が私に提示した事件だった。鋭い読者はすでに感づいている
(だろうとおもうが、このじけんをかいけつするには、ほとんどむずかしいてんがなかった。)
だろうと思うが、この事件を解決するには、ほとんど難しい点がなかった。
(じけんのしんそうにいたるみちにほとんどかぎられたせんたくししかなかったからだ。)
事件の真相に至る道にほとんど限られた選択肢しかなかったからだ。
(しかし、しょほてきであっても、このじけんにはきょうみぶかくしんきなてんがあった。)
しかし、初歩的であっても、この事件には興味深く新奇な点があった。
(だからこのじけんをここでしょうかいするいみはあるだろうとおもう。わたしはつづけて、)
だからこの事件をここで紹介する意味はあるだろうと思う。私は続けて、
(ろんりてきぶんせきというなれしたしんだしゅほうをつかって、かのうせいをしぼっていった。)
論理的分析という慣れ親しんだ手法を使って、可能性を絞っていった。
(「しようにんたちですが」わたしはたずねた。「いえのなかにはなんにんいますか?」)
「使用人たちですが」私は尋ねた。「家の中には何人いますか?」
(「わたしのしるかぎりではしつじとつまのふたりだけです。)
「私の知る限りでは執事と妻の二人だけです。
(かれらはひじょうにかんそなせいかつをおくっているようです」)
彼らは非常に簡素な生活を送っているようです」
(「では、はなれたいえのなかにはしようにんはすんでいないのですか?」)
「では、離れた家の中には使用人は住んでいないのですか?」
(「いません。あのようなたいどのあごひげをはやしたせのひくいおとこだけですね。)
「いません。あのような態度の顎鬚を生やした背の低い男だけですね。
(しかし、かれはかんぜんにじょうりゅうかいきゅうのにんげんのようです」「それはひじょうに)
しかし、彼は完全に上流階級の人間のようです」「それは非常に
(しさてきですね。しょくじがいえからべつのたてものにはこばれているようすはありましたか?」)
示唆的ですね。食事が家から別の建物に運ばれている様子はありましたか?」
(「そういわれれば、らるふろうじんがかごをもってにわのみちをあるいているのをみました。)
「そう言われれば、ラルフ老人が籠を持って庭の道を歩いているのを見ました。
(あのいえのほうこうにむかっていましたね。そのときはしょくじだとはおもいませんでしたが」)
あの家の方向に向かっていましたね。その時は食事だとは思いませんでしたが」
(「じもとのひとにたずねてみましたか?」「ええ、やりました。)
「地元の人に尋ねてみましたか?」「ええ、やりました。
(えきちょうとむらのやどやのしゅじんとはなしました。わたしはただかれらにきゅうゆうの)
駅長と村の宿屋の主人と話しました。私はただ彼らに旧友の
(ごどふりー・えむすわーすについてなにかしっているかだけをたずねました。)
ゴドフリー・エムスワースについて何か知っているかだけをたずねました。
(ふたりとも、かれはせかいいっしゅうのたびにでているとだんげんしました。かれはいえにもどり、)
二人とも、彼は世界一周の旅に出ていると断言しました。彼は家に戻り、
(それからほとんどときをおかずにまたでていったということです。)
それからほとんど時をおかずにまた出て行ったということです。
(どうやらこのはなしはこのへんではみんながしっているようでした」)
どうやらこの話はこの辺ではみんなが知っているようでした」
(「あなたがうたがいをもっていることはなにもいわなかったのですか?」)
「あなたが疑いを持っている事は何も言わなかったのですか?」
(「なにもいっていません」「それはひじょうにけんめいでした。)
「何も言っていません」「それは非常に賢明でした。
(このじけんはたしかにそうさしなければなりません。)
この事件は確かに捜査しなければなりません。
(わたしはあなたといっしょにたくすべりー・おーるど・ぷれいすにいきましょう」)
私はあなたと一緒にタクスベリー・オールド・プレイスに行きましょう」
(「きょうですか?」たまたまこのときは、ゆうじんのわとそんが)
「今日ですか?」たまたまこの時は、友人のワトソンが
(あびがっこうとよんでいるじけんをかいけつしようとしていた。)
アビ学校と呼んでいる事件を解決しようとしていた。
(このじけんにはぐれいみんすたーこうしゃくがひじょうにふかくかんよしていた。)
この事件にはグレイミンスター公爵が非常に深く関与していた。
(それにくわえて、わたしはとるこのさるたんのいにんをうけており、)
それに加えて、私はトルコのサルタンの委任を受けており、
(ただちにこうどうをおこすひつようがあった。これをほうちするとせいじてきに)
ただちに行動を起こす必要があった。これを放置すると政治的に
(ひじょうにしんこくなけっかになりかねない。そのため、にっしによると)
非常に深刻な結果になりかねない。そのため、日誌によると
(やっとつぎのしゅうのはじめになって、このじけんにちゃくしゅできるようになり、)
やっと次の週のはじめになって、この事件に着手できるようになり、
(じぇいむず・m・どっどしといっしょにべっどふぉーしゃーに)
ジェイムズ・M・ドッド氏と一緒にベッドフォーシャーに
(むかうことになった。いーすとんにむけてばしゃをはしらせているとちゅう、)
向うことになった。イーストンに向けて馬車を走らせている途中、
(いげんがあるむくちなてつはいのようなかおいろのしんしをひろった。)
威厳がある無口な鉄灰のような顔色の紳士を拾った。
(かれのどうこうには、わたしがあらかじめひつようなてつづきをとっていたのだ。)
彼の同行には、私があらかじめ必要な手続きをとっていたのだ。
(「こちらはわたしのふるいゆうじんで」わたしはどっどにいった。)
「こちらは私の古い友人で」私はドッドに言った。
(「かれにきてもらうひつようはまったくないかのうせいもありますが、)
「彼に来てもらう必要は全くない可能性もありますが、
(もしかするとふかけつということになるかもしれません。)
もしかすると不可欠ということになるかもしれません。
(いまのところこのじけんでこれいじょうおはなしすることはなにもありませんね」)
今のところこの事件でこれ以上お話する事は何もありませんね」