青いルビー 8
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問題文
(「ぼくはほとんどすべてのてがかりをしゅちゅうにしているし、)
「僕はほとんど全ての手がかりを手中にしているし、
(こんごさいばんでひつようとなりうるすべてのしょうこももっている。)
今後裁判で必要となりうる全ての証拠も持っている。
(だから、おまえからきかねばならないことはほとんどない。)
だから、お前から訊かねばならないことはほとんどない。
(とはいえ、そのごくわずかのことまではっきりさせて、このじけんをかんぺきに)
とはいえ、そのごく僅かのことまではっきりさせて、この事件を完璧に
(かいけつするのもわるくないだろう。らいだー、おまえはこのもーかーはくしゃくふじんの)
解決するのも悪くないだろう。ライダー、お前はこのモーカー伯爵夫人の
(あおいほうせきについてまえからしっていたな?」)
青い宝石について前から知っていたな?」
(「きゃさりん・きゅーさっくからきいたんです」)
「キャサリン・キューサックから聞いたんです」
(らいだーはおしつぶされそうなこえでいった。)
ライダーは押しつぶされそうな声で言った。
(「しっている。ふじんのじじょだな。とつぜん、こんなてがるに)
「知っている。夫人の侍女だな。突然、こんな手軽に
(とみがえられるというゆうわくに、おまえはさからえなかった。)
富が得られるという誘惑に、お前は逆らえなかった。
(おまえよりいぜんのもっとまともなにんげんでさえ、おなじだった。)
お前より以前のもっとまともな人間でさえ、同じだった。
(しかし、おまえがとったしゅだんはきわめてあくしつだ。らいだー、おまえには)
しかし、お前がとった手段は極めて悪質だ。ライダー、お前には
(ひじょうなあくとうのそしつがあるようにおもえる。おまえははいかんこうのほーなーというおとこには)
非情な悪党の素質があるように思える。お前は配管工のホーナーという男には
(ぜんかがあり、かっこうのようぎしゃになるだろうとわかっていた。)
前科があり、かっこうの容疑者になるだろうと分かっていた。
(そこで、おまえはなにをしたか。おまえときょうはんのきゅーさっくはちょっとしたしごとを)
そこで、お前は何をしたか。お前と共犯のキューサックはちょっとした仕事を
(ふじんのへやでつくり、そしてほーなーがよばれるようにさいくした。)
夫人の部屋で作り、そしてホーナーが呼ばれるように細工した。
(それから、ほーなーがかえるとほうせきばこをあさってけいほうをはっし、)
それから、ホーナーが帰ると宝石箱を漁って警報を発し、
(ふうんなおとこをたいほさせた。それからおまえは・・・」)
不運な男を逮捕させた。それからお前は…」
(らいだーはとつぜんじゅうたんのうえにひれふして、ほーむずのひざをつかんだ。)
ライダーは突然絨毯の上にひれ伏して、ホームズの膝を掴んだ。
(「おねがいですから、おじひを!」らいだーはさけんだ。「わたしのちちのことを)
「お願いですから、お慈悲を!」ライダーは叫んだ。「私の父のことを
(かんがえてください。ははのことを。りょうしんのこころははりさけるでしょう。)
考えてください。母のことを。両親の心は張り裂けるでしょう。
(これまでわるいことはしませんでした。にどとしません。ちかいます。)
これまで悪いことはしませんでした。二度としません。誓います。
(せいしょにてをおいてちかいます。おお、さいばんにかけないでください。)
聖書に手を置いて誓います。おお、裁判にかけないで下さい。
(おねがいします。けっして!」「いすにもどれ!」ほーむずはげんかくにいった。)
お願いします。決して!」「椅子にもどれ!」ホームズは厳格に言った。
(「ここで、きょうしゅくしてどげざするのはけっこうだが、みにおぼえのないはんざいのようぎを)
「ここで、恐縮して土下座するのは結構だが、身に覚えのない犯罪の容疑を
(かけられてひこくだいにたたされているあわれなほーなーのみを)
かけられて被告台に立たされている哀れなホーナーの身を
(おもったことがあるのか」「にげます、ほーむずさん。このくにをでます。)
思ったことがあるのか」「逃げます、ホームズさん。この国を出ます。
(そうすればほーなーにたいするこくそはとりさげられるはずです」)
そうすればホーナーに対する告訴は取り下げられるはずです」
(「ふん!そのはなしはあとだ。そのごのこうどうについて、しょうじきにきかせてもらおう。)
「フン!その話は後だ。その後の行動について、正直に聞かせてもらおう。
(どうやってあのほうせきががちょうにはいったか、どうやってがちょうがうりに)
どうやってあの宝石がガチョウに入ったか、どうやってガチョウが売りに
(だされたか、しんじつをかたれ。おまえがじぶんのみをまもりたければ、それしか)
出されたか、真実を語れ。お前が自分の身を守りたければ、それしか
(のぞみはない」らいだーはかわいたくちびるをなめた。「じじつをそのままおはなしいたします」)
望みはない」ライダーは乾いた唇をなめた。「事実をそのままお話いたします」
(らいだーはいった。「ほーなーがたいほされたとき、わたしにはほうせきをすぐに)
ライダーは言った。「ホーナーが逮捕された時、私には宝石をすぐに
(もちだすのがさいぜんにおもえました。いつ、けいさつがわたしやわたしのへやを)
持ち出すのが最善に思えました。何時、警察が私や私の部屋を
(そうさくしようというきになるかもしれませんでした。ほてるのまわりには)
捜索しようという気になるかもしれませんでした。ホテルの周りには
(あんぜんなばしょはありませんでした。わたしはなにかようじがあるふりをしてがいしゅつし、)
安全な場所はありませんでした。私は何か用事があるふりをして外出し、
(あねのいえにむかいました。あねはおーくしょっとというおとことけっこんし、)
姉の家に向かいました。姉はオークショットという男と結婚し、
(ぶりっくすとん・ろーどにすんでいました。そこでいちばようにかきんるいを)
ブリックストン・ロードに住んでいました。そこで市場用に家禽類を
(そだてていました。あるいているとちゅう、わたしがであったおとこはぜんぶ)
育てていました。歩いている途中、私が出会った男は全部
(けいかんかたんていのようにみえました。そして、さむいよるだったにもかかわらず、)
警官か探偵のように見えました。そして、寒い夜だったにも関わらず、
(ぶりっくすとん・ろーどにつくまでわたしのかおからはあせがふきでていました。)
ブリックストン・ロードに着くまで私の顔からは汗が吹き出ていました。
(あねはわたしになにごとか、そしてなぜそんなにかおいろがわるいのかとたずねました。)
姉は私に何事か、そしてなぜそんなに顔色が悪いのかと尋ねました。
(しかしわたしはあねに、ほてるのほうせきごうとうでどうてんしたといいました。)
しかし私は姉に、ホテルの宝石強盗で動転したと言いました。
(そしてわたしはうらにわにいってぱいぷでたばこをすいながら、)
そして私は裏庭に行ってパイプでタバコを吸いながら、
(どうするのがいちばんよいかかんがえていました」)
どうするのが一番良いか考えていました」
(「むかしともだちだったもーずりーというおとこがいました。)
「昔友達だったモーズリーという男がいました。
(かれはあくじにはしり、ぺんとんヴぃるけいむしょからでてきたばかりでした。)
彼は悪事に走り、ペントンヴィル刑務所から出てきたばかりでした。
(あるひかれとあい、せっとうのやりかたと、かれらがどうやってぬすんだものを)
ある日彼と会い、窃盗のやり方と、彼らがどうやって盗んだものを
(しょぶんするかというはなしになりました。ひとつふたつかれのひみつをにぎっていたので、)
処分するかという話になりました。一つ二つ彼の秘密を握っていたので、
(かれがわたしにちゅうじつなのはしっていました。だからわたしはすぐにもーずりーが)
彼が私に忠実なのは知っていました。だから私はすぐにモーズリーが
(すんでいるきるばーんゆき、かれにひみつをうちあけようとけっしんしました。)
住んでいるキルバーン行き、彼に秘密を打ち明けようと決心しました。
(もーずりーはわたしにどうやってほうせきをかねにかえるかをおしえてくれるだろうと)
モーズリーは私にどうやって宝石を金に替えるかを教えてくれるだろうと
(おもいました。しかし、どうやってもーずりーのところまであんぜんにいけるか?)
思いました。しかし、どうやってモーズリーのところまで安全に行けるか?
(わたしはほてるからここにくるまでにどれほどたいへんなおもいをしたか、)
私はホテルからここに来るまでにどれほど大変な思いをしたか、
(かんがえてみました。わたしはいつたいほされてそうさくされるかもしれません。)
考えてみました。私はいつ逮捕されて捜索されるかもしれません。
(そうなれば、そのときわたしのべすとのぽけっとにほうせきがあることになります。)
そうなれば、その時私のベストのポケットに宝石があることになります。
(わたしはかべにもたれて、あしのまわりをよたよたあるいているがちょうをみているとき、)
私は壁にもたれて、足の周りをよたよた歩いているガチョウを見ている時、
(とつぜん、かこさいこうのたんていでさえもだしぬくことができる、)
突然、過去最高の探偵でさえも出し抜くことができる、
(あるあいであをおもいつきました」)
あるアイデアを思いつきました」
(「わたしのあねはなんしゅうかんかまえに、くりすますぷれぜんととしてがちょうを)
「私の姉は何週間か前に、クリスマスプレゼントとしてガチョウを
(いちわもっていっていいとはなしていました。そしてあねはいつもやくそくを)
一羽持って行っていいと話していました。そして姉はいつも約束を
(まもることをしっていました。いま、じぶんのがちょうをえらび、そのなかに)
守ることを知っていました。今、自分のガチョウを選び、その中に
(いれてきるばーんまでほうせきをはこぼう。にわにはちいさなこやがありました。)
入れてキルバーンまで宝石を運ぼう。庭には小さな小屋がありました。
(そのうしろにいっていちわのとりをおいかけ、おばねによこじまのあるしろい)
その後ろに行って一羽の鳥を追いかけ、尾羽に横縞のある白い
(おおきいりっぱないちわをつかまえ、くちばしをこじあけ、ゆびがとどくかぎりふかく、)
大きい立派な一羽を捕まえ、クチバシをこじ開け、指が届くかぎり深く、
(のどのおくにほうせきをおしこみました。とりはごくりとのみこみ、)
喉の奥に宝石を押し込みました。鳥はゴクリと飲み込み、
(わたしはほうせきがしょくどうをとおってえさのうにおりるてごたえをかんじました。)
私は宝石が食道を通って餌嚢に降りる手ごたえを感じました。
(しかしとりははばたいてあばれ、あねがなにごとかとでてきました。わたしがあねのほうを)
しかし鳥は羽ばたいて暴れ、姉が何事かと出てきました。私が姉の方を
(ふりかえったとき、とりはだっしゅつしてほかのとりのなかにはばたいていきました」)
振り返ったとき、鳥は脱出して他の鳥の中に羽ばたいて行きました」
(「「とりでなにをしているの、じぇむ?」あねはいいました」)
「『鳥で何をしているの、ジェム?』姉は言いました」