ボヘミアの醜聞 6

投稿者大樹野プレイ回数0000
難易度(5.0) 3883打 長文タグ小説 長文 ホームズ
【シャーロック・ホームズの冒険】より
長文なので、読書感覚でお楽しみください

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問題文

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(「で、あいりーん・あどらーのはなしは?」わたしはたずねた。)

「で、アイリーン・アドラーの話は?」私は尋ねた。

(「ああ、かのじょはきんぺんのおとこどもをことごとく、ひざまずかせている。)

「ああ、彼女は近辺の男どもをことごとく、ひざまずかせている。

(かのじょはせかいでいちばんゆうびなじょせいだとさ。さーぺんたいんきゅうしゃのにんげんは)

彼女は世界で一番優美な女性だとさ。サーペンタイン厩舎の人間は

(みんなそういう。ひとりのこらずだ。かのじょのせいかつはせいおんで、うたとこんさーと、)

皆そう言う。一人残らずだ。彼女の生活は静穏で、歌とコンサート、

(まいにちごじにばしゃででかけ、しちじちょうどにもどってくる。)

毎日五時に馬車で出かけ、七時ちょうどに戻ってくる。

(それいがいは、うたうときをのぞいてほとんどがいしゅつしない。)

それ以外は、歌う時を除いてほとんど外出しない。

(だんせいのほうもんきゃくはただひとりだけだ。しかしこのおとこがあししげくかよっている。)

男性の訪問客はただ一人だけだ。しかしこの男が足しげく通っている。

(くろかみのはんさむでかいかつなおとこだが、いちどもこないひはないし、)

黒髪のハンサムで快活な男だが、一度も来ない日はないし、

(ときにはひににどくる。そのおとこが、いんなー・てんぷるほうがくいんの)

時には日に二度来る。その男が、インナー・テンプル法学院の

(ごどふりー・のーとんしだ。ぎょしゃをゆうじんにもつりてんはどうだ。)

ゴドフリー・ノートン氏だ。御者を友人に持つ利点はどうだ。

(ぎょしゃはなんどとなくこのおとこをさーぺんたいんきゅうしゃからいえまでおくっている。)

御者は何度となくこの男をサーペンタイン厩舎から家まで送っている。

(そしてかれについてなにもかもしっている。すべてをききだしたあと、ぼくは)

そして彼について何もかも知っている。すべてを聞き出した後、僕は

(ぶらいあに・ろっじをもういちどあるきまわりはじめた。そしてさくせんをねりはじめた」)

ブライアニ・ロッジをもう一度歩き回り始めた。そして作戦を練り始めた」

(「このごどふりー・のーとんはあきらかにこのじけんのじゅうようなぽいんとだ。)

「このゴドフリー・ノートンは明らかにこの事件の重要なポイントだ。

(しごとはべんごしをしている。これはふきつにおもえる。ふたりのかんけいはなんなのか。)

仕事は弁護士をしている。これは不吉に思える。二人の関係はなんなのか。

(そしてひんぱんにおとこがおとずれるもくてきは?かのじょはかれのこきゃくか、ゆうじんか、こいびとか?)

そして頻繁に男が訪れる目的は?彼女は彼の顧客か、友人か、恋人か?

(もしぜんしゃなら、かのじょはおそらくしゃしんをわたしてかれがほかんしているだろう。)

もし前者なら、彼女はおそらく写真を渡して彼が保管しているだろう。

(もしこうしゃなら、そのかのうせいはひくい。このもんだいのけっかいかんで、)

もし後者なら、その可能性は低い。この問題の結果いかんで、

(ぶらいあに・ろっじでちょうさをつづけるべきか、てんぷるのおとこのいえに)

ブライアニ・ロッジで調査を続けるべきか、テンプルの男の家に

(ちゅういをむけるかがきまる。これはひじょうにびみょうなてんだから、)

注意を向けるかが決まる。これは非常に微妙な点だから、

など

(ちょうさしなければならないはんいがかくだいしてしまった。)

調査しなければならない範囲が拡大してしまった。

(こういうこまかいはなしはきっとたいくつだとおもうが、きみにじょうきょうを)

こういう細かい話はきっと退屈だと思うが、君に状況を

(はあくしてもらうには、こまかなしょうがいをりかいしてもらうひつようがあるんだ」)

把握してもらうには、細かな障害を理解してもらう必要があるんだ」

(「しっかりときいているよ」わたしはこたえた。)

「しっかりと聞いているよ」私は答えた。

(「ぼくがまだこのけんでまよっているとき、ふたりのりばしゃがやってきた。)

「僕がまだこの件で迷っている時、二人乗り馬車がやって来た。

(そしてひとりのしんしがとびだしてきた。おどろくほどはんさむで、)

そして一人の紳士が飛び出して来た。驚くほどハンサムで、

(くろかみ、わしばな、くちひげ・・・あきらかにはなしにきいたじんぶつだ。)

黒髪、鷲鼻、口ひげ・・・明らかに話に聞いた人物だ。

(やけにいそいでいるようで、ぎょしゃにまつようにさけぶと、)

やけに急いでいるようで、御者に待つように叫ぶと、

(げんかんをあけためいどをかすめるようにいえにとびこんだ。)

玄関を空けたメイドをかすめるように家に飛び込んだ。

(まるでじぶんのいえにかえってきたようなふんいきだったよ」)

まるで自分の家に帰ってきたような雰囲気だったよ」

(「かれは30ふんほど、なかにいた。ぼくはいまのまどごしに、おとこのすがたをちらっと)

「彼は30分ほど、中にいた。僕は居間の窓越しに、男の姿をチラッと

(みることができたが、こうふんしてまくしたてて、うでをふりまわしながら)

見ることができたが、興奮してまくし立てて、腕を振り回しながら

(いったりきたりしていた。ぼくにはかのじょのすがたはみえなかった。)

行ったり来たりしていた。僕には彼女の姿は見えなかった。

(やがておとこはまえよりもさらにあわてふためいたようすでそとにでてきた。)

やがて男は前よりもさらに慌てふためいた様子で外に出てきた。

(ばしゃにのりこむとき、きんのかいちゅうどけいをぽけっとからひきだし、)

馬車に乗り込む時、金の懐中時計をポケットから引き出し、

(くいいるようにみた。「おもいきりいそいでくれ」かれはさけんだ。)

食い入るように見た。『思い切り急いでくれ』彼は叫んだ。

(「さいしょにりーじぇんとがいのぐろす&はんきーす、そのご、)

『最初にリージェント街のグロス&ハンキース、その後、

(えっじうぇあどおりのせんと・もにかきょうかい。20ふんでいけたらはんぎにー」」)

エッジウェア通りのセント・モニカ教会。20分で行けたら半ギニー』」

(「このばしゃがいったあと、ぼくはあとをおいかけないとまずいかと)

「この馬車が行った後、僕は後を追いかけないとまずいかと

(ちょっとまよっていた。そのとき、みちにやけにしゃれたらんどーがたばしゃがあらわれた。)

ちょっと迷っていた。その時、道にやけにしゃれたランドー型馬車が現れた。

(ぎょしゃはこーとのぼたんをはんぶんしかかけておらず、)

御者はコートのボタンを半分しかかけておらず、

(ねくたいもきちんとしめていなかった。うまにかけたばぐの)

ネクタイもきちんと締めていなかった。馬にかけた馬具の

(べるとはしかなぐはすべてばっくるからつきでていた。)

ベルト端金具はすべてバックルから突き出ていた。

(そのばしゃがとまるかいなかのときに、かのじょがげんかんからとびだしてきてのりこんだ。)

その馬車が止まるか否かの時に、彼女が玄関から飛び出してきて乗り込んだ。

(このとき、ぼくはいっしゅんかのじょをみただけだったが、それでもかのじょはきひんのあるおんなで、)

この時、僕は一瞬彼女を見ただけだったが、それでも彼女は気品のある女で、

(おとこがいのちをかけてもいいとおもうようなかおをしていた」)

男が命をかけてもいいと思うような顔をしていた」

(「「せんと・もにかきょうかいへ、じょん」かのじょはさけんだ。)

「『セント・モニカ教会へ、ジョン』彼女は叫んだ。

(「20ふんでついたらはんそぶりん」」)

『20分で着いたら半ソブリン』」

(「これはのがすわけにはいかない、わとそん。)

「これは逃がすわけにはいかない、ワトソン。

(はしっておうか、かのじょのばしゃにつかまるか、ぼくはちょっとまよった。)

走って追うか、彼女の馬車につかまるか、僕はちょっと迷った。

(そこへつじばしゃがとおりかかった。ぎょしゃはきたないじょうきゃくをじろじろとみたが、)

そこへ辻馬車が通りかかった。御者は汚い乗客をじろじろと見たが、

(じょうしゃきょひするまえにとびのった。「せんと・もにかきょうかい」、)

乗車拒否する前に飛び乗った。『セント・モニカ教会』、

(「20ふんでついたらはんそぶりん」12じ25ふんまえだった。)

『20分で着いたら半ソブリン』12時25分前だった。

(もちろんなにがたくらまれているかはめいはくだった」)

もちろん何が企まれているかは明白だった」

(「ぎょしゃはとばした。ぼくはこれいじょうとばしたきおくはない。)

「御者は飛ばした。僕はこれ以上飛ばした記憶はない。

(しかしあいてはそれよりさきについていた。ぼくがとうちゃくしたとき、)

しかし相手はそれより先に着いていた。僕が到着した時、

(つじばしゃとらんどーばしゃとあせだくのうまがどあのまえにいた。)

辻馬車とランドー馬車と汗だくの馬がドアの前にいた。

(ぼくはかねをはらいきょうかいのなかへいそいだ。ぼくがつけてきたふたりと、)

僕は金を払い教会の中へ急いだ。僕が付けてきた二人と、

(しろいほういをきたしんぷいがい、ほかにはだれもいなかった。)

白い法衣を着た神父以外、他には誰も居なかった。

(しんぷはふたりをたしなめているようにみえた。)

神父は二人をたしなめているように見えた。

(3にんはみんな、さいだんのまえにかたまってたっていた。)

3人は皆、祭壇の前に固まって立っていた。

(ぼくはそくろうをかんけいないふろうしゃがちょっときょうかいにたちよったかんじで)

僕は側廊を関係ない浮浪者がちょっと教会に立ち寄った感じで

(ゆっくりとあるいた。とつぜん、おどろいたことに、さいだんにいた3にんがこちらを)

ゆっくりと歩いた。突然、驚いたことに、祭壇にいた3人がこちらを

(ふりかえり、ごどふりー・のーとんがこちらにぜんりょくしっそうでむかってきた」)

振り返り、ゴドフリー・ノートンがこちらに全力疾走で向かって来た」

(「「ありがたい」かれはさけんだ。きみでいい、きてくれ!」)

「『ありがたい』彼は叫んだ。君でいい、来てくれ!」

(「「なにごとですか?」ぼくはきいた」「「きてくれ、たのむ、)

「『何事ですか?』僕は訊いた」「『来てくれ、たのむ、

(きてくれ、3ふんだけでいい、そうしないとほうてきにむこうになるのだ」」)

来てくれ、3分だけでいい、そうしないと法的に無効になるのだ』」

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