ボヘミアの醜聞 8

投稿者大樹野プレイ回数0000
難易度(5.0) 4073打 長文タグ小説 長文 ホームズ
【シャーロック・ホームズの冒険】より
長文なので、読書感覚でお楽しみください

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問題文

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(べーかーがいをしゅっぱつしたのは6じ15ふんだった。)

ベーカー街を出発したのは6時15分だった。

(そしてさーぺんたいんどおりについたとき、まだよていじこくまで10ふんあった。)

そしてサーペンタイン通りに着いた時、まだ予定時刻まで10分あった。

(すでにゆうやみがせまり、ぶらいあに・ろっじのまえをいったりきたりしながら)

すでに夕闇が迫り、ブライアニ・ロッジの前を行ったり来たりしながら

(あいりーんじょうがかえるのをまっていると、あかりがともりはじめた。)

アイリーン嬢が帰るのを待っていると、灯りが灯り始めた。

(いえはほーむずのかんけつなせつめいからそうぞうしていたとおりだった。)

家はホームズの簡潔な説明から想像していたとおりだった。

(しかし、そのちいきはわたしがおもっていたほどかんせいではなかった。)

しかし、その地域は私が思っていたほど閑静ではなかった。

(というより、かんせいなじゅうたくがいのちいさなとおりにしては、おどろくほどかっきがあった。)

というより、閑静な住宅街の小さな通りにしては、驚くほど活気があった。

(みすぼらしいかっこうのおとこのしゅうだんが、たばこをすいながらかたすみでたむろしていたり、)

みすぼらしい格好の男の集団が、タバコを吸いながら片隅でたむろしていたり、

(ておしぐるまのはさみとぎがいたり、ふたりのえいへいがひとりのこもりおんなとふざけていたり、)

手押し車のハサミ研ぎがいたり、二人の衛兵が一人の子守女とふざけていたり、

(なんにんかのみなりのいいせいねんは、たばこをくちにくわえてぶらぶらと)

何人かの身なりのいい青年は、タバコを口にくわえてぶらぶらと

(とおりをいったりきたりしていた。)

通りを行ったり来たりしていた。

(「いいか」ほーむずはいえのまえをいききしながらいった。)

「いいか」ホームズは家の前を行き来しながら言った。

(「このけっこんはむしろじたいをたんじゅんにしたのだ。いまやあのしゃしんはもろはのつるぎだ。)

「この結婚はむしろ事態を単純にしたのだ。今やあの写真は諸刃の剣だ。

(おそらくかのじょは、ぼへみあおうがあのしゃしんをおうひのめにふれさせたくないのと)

おそらく彼女は、ボヘミア王があの写真を王妃の目に触れさせたくないのと

(おなじように、ごどふりー・のーとんしにはみられたくないはずだ。)

同じように、ゴドフリー・ノートン氏には見られたくないはずだ。

(もんだいはどこでそのしゃしんをみつけることができるかだ」「いったいどこだ?」)

問題はどこでその写真を見つけることができるかだ」「いったいどこだ?」

(「じぶんでもちあるいているというのはもっともかんがえにくい。しゃしんはきゃびねばんだ。)

「自分で持ち歩いているというのは最も考えにくい。写真はキャビネ版だ。

(おんなのふくにかんたんにかくせるようなおおきさじゃない。)

女の服に簡単に隠せるような大きさじゃない。

(かのじょはおうさまがまちぶせしてさがすようなことをやりかねないとわかっている。)

彼女は王様が待ち伏せして探すようなことをやりかねないと分かっている。

(そのたぐいのくわだてはすでに2かいなされているのだ。)

そのたぐいの企てはすでに2回なされているのだ。

など

(だからこうかんがえられる。かのじょはそれをもちあるいてはいない」)

だからこう考えられる。彼女はそれを持ち歩いてはいない」

(「それならどこだ?」「ぎんこういんかべんごし。ふたつのかのうせいがある。)

「それならどこだ?」「銀行員か弁護士。二つの可能性がある。

(だがぼくはどちらもないというきもちにかたむいている。)

だが僕はどちらも無いという気持ちに傾いている。

(おんなはきほんてきにひみつしゅぎだ。そしてじぶんでひみつをしょりしたがる。)

女は基本的に秘密主義だ。そして自分で秘密を処理したがる。

(どうしてたにんのてにわたそうとするだろうか?かのじょはじぶんでほかんするなら)

どうして他人の手に渡そうとするだろうか?彼女は自分で保管するなら

(あんしんできるだろう。だが、どこからてをまわされて、せいじてきあつりょくが)

安心できるだろう。だが、どこから手を回されて、政治的圧力が

(くわえられるかもしれないしょうばいにんにそうだんしたりはできないだろう。)

加えられるかもしれない商売人に相談したりはできないだろう。

(それに、かのじょがすうじつないにそのしゃしんをつかうとけついしていたことをわすれては)

それに、彼女が数日内にその写真を使うと決意していたことを忘れては

(ならない。しゃしんはいつでもかのじょのてのとどくところになければならない。)

ならない。写真は何時でも彼女の手の届くところになければならない。

(しゃしんはかならずじたくにある」「しかし2かいもあらされているのに」)

写真は必ず自宅にある」「しかし2回も荒らされているのに」

(「は、さがしかたをしらなかったのだ」「しかしきみはどうさがすつもりだ?」)

「ハ、探し方を知らなかったのだ」「しかし君はどう探すつもりだ?」

(「さがすつもりはないね」「じゃあどうやって?」)

「探すつもりはないね」「じゃあどうやって?」

(「かのじょにおしえてもらおうとおもっている」「しかしことわるだろう」)

「彼女に教えてもらおうと思っている」「しかし断るだろう」

(「ことわれないね。あ、しゃりんのおとがきこえる。かのじょのばしゃだ。)

「断れないね。あ、車輪の音が聞こえる。彼女の馬車だ。

(さあぼくのしれいをちゅうじつにじっこうしてくれ」)

さあ僕の指令を忠実に実行してくれ」

(かれがはなしていると、ばしゃのさいどらいとのかがやきがとおりのまがりかどにあらわれた。)

彼が話していると、馬車のサイドライトの輝きが通りの曲がり角に現れた。

(それはこうきゅうなこがたらんどーばしゃだったが、がらがらとおとをたてて)

それは高級な小型ランドー馬車だったが、ガラガラと音をたてて

(ぶらいあに・ろっじのとぐちにきた。ばしゃがとまったとき、すみにいたひとりの)

ブライアニ・ロッジの戸口に来た。馬車が止まった時、隅にいた一人の

(ふろうしゃが、こぜにをせびるためにとびだしてとびらをあけようとした。)

浮浪者が、小銭をせびるために飛び出して扉を開けようとした。

(しかしおなじもくてきでいそいでいたべつのふろうしゃにひじでおされた。)

しかし同じ目的で急いでいた別の浮浪者に肘で押された。

(はげしいこうろんがはじまった。それにふたりのえいへいがくわわった。)

激しい口論が始まった。それに二人の衛兵が加わった。

(かれらはかたほうのふろうしゃのかたをもち、そしてはさみとぎしょくにんがもうひとりの)

彼らは片方の浮浪者の肩をもち、そしてハサミ研ぎ職人がもう一人の

(そばについておなじくらいあたまにちをのぼらせていた。だれかがいっぱつなぐられた。)

側について同じくらい頭に血を昇らせていた。誰かが一発殴られた。

(つぎのしゅんかん、ばしゃからおりたかのじょは、おとこたちがかおをまっかにしてこぶしやすてっきで)

次の瞬間、馬車から降りた彼女は、男達が顔を真っ赤にして拳やステッキで

(おたがいをらんぼうになぐりあいながらけんかしているげんばのまっただなかにいた。)

お互いを乱暴に殴りあいながら喧嘩している現場の真っ只中にいた。

(ほーむずはかのじょをかばうためにぐんしゅうのなかにとっしんした。)

ホームズは彼女をかばうために群集の中に突進した。

(しかし、かのじょのそばにいくとどうじにかれはひめいをあげ、じめんにたおれた。)

しかし、彼女の側に行くと同時に彼は悲鳴をあげ、地面に倒れた。

(かれのかおからたいりょうのちがながれおちた。ほーむずがたおれるのをみて、)

彼の顔から大量の血が流れ落ちた。ホームズが倒れるのを見て、

(えいへいはあるほうこうにいそいでにげ、ふろうしゃはべつのほうこうににげた。)

衛兵はある方向に急いで逃げ、浮浪者は別の方向に逃げた。

(らんとうにさんかせずにみまもっていたおおぜいのすこしましなかっこうをしたひとびとは、)

乱闘に参加せずに見守っていた大勢の少しましな格好をした人々は、

(じょせいをたすけ、けがにんのてあてをするためにあつまってきた。)

女性を助け、怪我人の手当てをするために集まって来た。

(あいりーん・あどらーは、ーーこれからもかのじょをそうよぶがーー、)

アイリーン・アドラーは、――これからも彼女をそう呼ぶが――、

(かいだんをかけあがっていた。しかしいちばんうえでたちどまり、)

階段を駆け上がっていた。しかし一番上で立ち止まり、

(げんかんのあかりをぎゃっこうにすばらしいぷろぽーしょんを)

玄関の灯りを逆光に素晴らしいプロポーションを

(うかびあがらせて、とおりをふりかえった。)

浮かび上がらせて、通りを振り返った。

(「そのきのどくなかたのきずはひどいのですか?」かのじょはたずねた。)

「その気の毒な方の傷はひどいのですか?」彼女は尋ねた。

(「しんでるぞ」なんにんかがさけんだ。「いや、まだいきてる」)

「死んでるぞ」何人かが叫んだ。「いや、まだ生きてる」

(べつのにんげんがさけんだ。「しかしびょういんにいくまでもたんな」)

別の人間が叫んだ。「しかし病院に行くまで持たんな」

(「ゆうかんなひとです」ひとりのじょせいがいった。「もしこのひとがいなかったら、)

「勇敢な人です」一人の女性が言った。「もしこの人がいなかったら、

(あのれんちゅうはふじんのさいふととけいをぬすんだはずです。)

あの連中は夫人の財布と時計を盗んだはずです。

(かれらはあくとうとごろつきです。あ、いきをしている」)

彼らは悪党とごろつきです。あ、息をしている」

(「みちにねかせておいてはいけない。おへやにはこばせてもらえないですか、)

「道に寝かせておいてはいけない。お部屋に運ばせてもらえないですか、

(おくさま?」「もちろん。いまにはこんでください。)

奥様?」「もちろん。居間に運んで下さい。

(すわりごこちのよいそふぁーがあります。こちらへどうぞ!」)

すわり心地のよいソファーがあります。こちらへどうぞ!」

(わたしがまどのよこのもちばからじっとじょうきょうをかんさつしているあいだに、)

私が窓の横の持ち場からじっと状況を観察している間に、

(ゆっくりとおもおもしくかれはぶらいあに・ろっじにはこびこまれ、)

ゆっくりと重々しく彼はブライアニ・ロッジに運び込まれ、

(ひろまにねかされた。らんぷにはあかりがともされていた。)

広間に寝かされた。ランプには灯がともされていた。

(しかしぶらいんどはおろされていなかったので、)

しかしブラインドは下ろされていなかったので、

(わたしはほーむずがながいすにねかされているのをみることができた。)

私はホームズが長椅子に寝かされているのを見ることが出来た。

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