ボヘミアの醜聞 9

投稿者大樹野プレイ回数0000
難易度(5.0) 4311打 長文タグ小説 長文 ホームズ
【シャーロック・ホームズの冒険】より
長文なので、読書感覚でお楽しみください
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 monty 6564 S+ 6.6 98.8% 638.9 4242 48 76 2020/12/04
2 moonstar 2793 E+ 2.9 95.9% 1483.8 4328 183 76 2020/11/28

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問題文

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(このしゅんかん、こんなえんぎをしていることにほーむずがやましいきもちを)

この瞬間、こんな演技をしている事にホームズがやましい気持ちを

(いだいていたかはよくわからない。だがわたしは、じぶんがかたぼうをかついで)

抱いていたかはよく分からない。だが私は、自分が片棒を担いで

(だまそうとしているうつくしいじょせいが、きずついたおとこをゆうがに)

騙そうとしている美しい女性が、傷ついた男を優雅に

(かいがいしくせわをしているようすをまのあたりにしたときほど、)

かいがいしく世話をしている様子を目の当たりにした時ほど、

(こころからじぶんをはじたことはしょうがいでいちどもなかった。)

心から自分を恥じた事は生涯で一度もなかった。

(しかし、ほーむずがわたしにたくしたやくめからてをひくのは)

しかし、ホームズが私に託した役目から手を引くのは

(かれにたいするこのうえないうらぎりだ。わたしはこころをおににし、)

彼に対するこの上ない裏切りだ。私は心を鬼にし、

(はつえんとうをがいとうのなかからとりだした。さいしゅうてきには、わたしはこうかんがえた。)

発煙筒を外套の中から取り出した。最終的には、私はこう考えた。

(かのじょをきずつけようとしているのではない。そのかわりにかれは)

彼女を傷つけようとしているのではない。その代わりに彼は

(おんながたにんをきずつけるのをとめようとしているのだ。)

女が他人を傷つけるのを止めようとしているのだ。

(ほーむずはながいすにこしかけていた。そしてわたしがみていると、)

ホームズは長椅子に腰掛けていた。そして私が見ていると、

(かれはいきぐるしいようなしぐさをした。めいどがかけよって)

彼は息苦しいようなしぐさをした。メイドが駆け寄って

(まどをさっとひらいた。どうじにかれがてをあげるのがみえた。)

窓をさっと開いた。同時に彼が手を上げるのが見えた。

(そのあいずでわたしはつつをへやになげいれ、「かじだ!」とさけんだ。)

その合図で私は筒を部屋に投げ入れ、「火事だ!」と叫んだ。

(そのこえがわたしのくちからでるやいなや、けんぶつのぐんしゅうぜんいんが、)

その声が私の口から出るや否や、見物の群集全員が、

(ーーみなりのよいだんせい、だらしないだんせい、ばてい、)

――身なりのよい男性、だらしない男性、馬丁、

(しようにんにめいどがーーそろっていっせいに「かじだ!」とさけんだ。)

使用人にメイドが――揃って一斉に「火事だ!」と叫んだ。

(もくもくとけむりがうずをまいてへやをはしり、まどからでてきた。)

もくもくと煙が渦を巻いて部屋を走り、窓から出てきた。

(かけだすひとかげがみえた。ちょくごに、かじはまちがいだというほーむずのこえが)

駆け出す人影が見えた。直後に、火事は間違いだというホームズの声が

(へやのなかからきこえた。さけんでいるぐんしゅうをすりぬけ、)

部屋の中から聞こえた。叫んでいる群衆をすり抜け、

など

(わたしはとおりのかどまでいった。10ふんご、わたしはほーむずとてをくみ、)

私は通りの角まで行った。10分後、私はホームズと手を組み、

(よろこびいさんでけんそうのげんばからはなれた。かれはだまったままはやあしで、みちを)

喜び勇んで喧騒の現場から離れた。彼は黙ったまま早足で、道を

(まがってえっじうぇあどおりにむかうしずかなとおりにでるまでしばらくあるいた。)

曲がってエッジウェア通りに向かう静かな通りに出るまでしばらく歩いた。

(「よくやってくれた、わとそん」かれはいった)

「よくやってくれた、ワトソン」彼は言った

(「これいじょうはない。すべてうまくいった」)

「これ以上はない。すべて上手く行った」

(「しゃしんをもっているのか?」「どこにあるかわかった」)

「写真を持っているのか?」「どこにあるか分かった」

(「どうやってみつけたのだ?」「ぼくがいったとおり、かのじょがおしえてくれた」)

「どうやって見つけたのだ?」「僕が言ったとおり、彼女が教えてくれた」

(「まだ、さっぱりわからんな」「なぞかけをしようとはおもって)

「まだ、さっぱり分からんな」「謎掛けをしようとは思って

(いないんだがなあ」かれはわらいながらいった。「きわめてかんたんなことだ。)

いないんだがなあ」彼は笑いながら言った。「極めて簡単なことだ。

(きみはもちろん、とおりのぜんいんがぐるだったことはわかっていただろう。)

君はもちろん、通りの全員がグルだったことは分かっていただろう。

(ぜんいんこのためにやとわれたれんちゅうだ」「それはわかった」)

全員このために雇われた連中だ」「それは分かった」

(「それからけんかがはじまったとき、ぼくはあかいとりょうをちょっと)

「それからケンカが始まった時、僕は赤い塗料をちょっと

(てのひらにつけていた。ぼくはかけよって、ころんで、)

手の平につけていた。僕は駆け寄って、転んで、

(じぶんのてをかおにうちつけ、あわれなみせものになった。ふるくさいてだ」)

自分の手を顔に撃ちつけ、哀れな見世物になった。古臭い手だ」

(「それもだいたいわかった」)

「それもだいたい分かった」

(「それからかれらはぼくをはこびいれた。かのじょはぼくをいれさせるほかなかった。)

「それから彼らは僕を運び入れた。彼女は僕を入れさせるほか無かった。

(それいがいどうできる?そしていまにはいった。そこはまさに)

それ以外どうできる?そして居間に入った。そこはまさに

(ぼくがめぼしをつけていたところだ。いまとしんしつのどちらにしゃしんがあるか、)

僕が目星をつけていたところだ。居間と寝室のどちらに写真があるか、

(みきわめようとこころにきめていたのだ。かれらはぼくをながいすにねかせた。)

見極めようと心に決めていたのだ。彼らは僕を長椅子に寝かせた。

(ぼくはてぶりでくうきをほしがり、かれらはまどをあけざるをえなくなり、)

僕は手振りで空気を欲しがり、彼らは窓を開けざるをえなくなり、

(そしてきみのちゃんすがとうらいした」「あれがどうやくにたったんだ?」)

そして君のチャンスが到来した」「あれがどう役に立ったんだ?」

(「あれはもっともじゅうようだったのだ。じたくにひがついたとおもったとき、)

「あれは最も重要だったのだ。自宅に火がついたと思った時、

(おんなはほんのうてきにすぐもっともだいじなもののところにかけよる。)

女は本能的にすぐ最も大事な物のところに駆け寄る。

(これはぜったいにていこうしがたいしょうどうなのだ。ぼくはいちどならず)

これは絶対に抵抗し難い衝動なのだ。僕は一度ならず

(これをかつようしたことがある。だーりんとんかえだまじけんでも)

これを活用したことがある。ダーリントン替玉事件でも

(これはぼくのやくにたったし、それからあんずわーすじょうじけんでもそうだ。)

これは僕の役に立ったし、それからアンズワース城事件でもそうだ。

(きこんのおんなはあかんぼうをとりあげ、みこんのおんなはほうせきばこにかけよる。)

既婚の女は赤ん坊を取り上げ、未婚の女は宝石箱に駆け寄る。

(そしてぼくにはあきらかだった。きょうのれでぃには、)

そして僕には明らかだった。今日のレディには、

(こちらがさがしているものよりだいじなものはいえにないのだ。)

こちらが探している物より大事なものは家にないのだ。

(あんぜんをかくほするためにかけよるはずだ。かじのきょうふはみごとにやくめを)

安全を確保するために駆け寄るはずだ。火事の恐怖は見事に役目を

(はたした。けむりとさけびごえはこうてつのしんけいをゆりうごかすのにじゅうぶんだった。)

果たした。煙と叫び声は鋼鉄の神経を揺り動かすのに十分だった。

(かのじょはみごとにはんのうしたよ。しゃしんはすべるようになっている)

彼女は見事に反応したよ。写真は滑るようになっている

(はめいたのうらのくぼみにあった。べるのひものちょうどうえあたりだ。)

羽目板の裏の窪みにあった。ベルの紐のちょうど上辺りだ。

(かのじょがすぐにそこにかけより、はんぶんほどひきだしたところを)

彼女がすぐにそこに掛け寄り、半分ほど引き出したところを

(いっしゅんでめにおさめた。ぼくがかじはまちがいだとさけぶと、)

一瞬で目に収めた。僕が火事は間違いだと叫ぶと、

(かのじょははつえんとうをちらっとみて、しゃしんをもとにもどした。)

彼女は発煙筒をちらっと見て、写真を元に戻した。

(へやをとびだしたが、それからはかのじょをみかけていない。)

部屋を飛び出したが、それからは彼女を見かけていない。

(ぼくはおきあがって、いいわけをして、いえからにげだした。)

僕は起き上がって、言い訳をして、家から逃げ出した。

(しゃしんをすぐにかくほしようとするべきかちゅうちょした。しかしぎょしゃが)

写真をすぐに確保しようとするべきか躊躇した。しかし御者が

(はいってきて、ぼくをじっとみているのでまったほうがあんぜんにおもえた。)

入ってきて、僕をじっと見ているので待った方が安全に思えた。

(あせりすぎるとすべてをだめにするかもしれない」)

焦りすぎると全てを駄目にするかもしれない」

(「で、これからどうする?」「そうさはじっしつてきにかんりょうした。)

「で、これからどうする?」「捜査は実質的に完了した。

(あしたおうさまをよびだそう。もしよければ、きみもいっしょにきてくれ。)

明日王様を呼び出そう。もしよければ、君も一緒に来てくれ。

(へやにとおされてそこでまたされることになるが、かのじょがきたとき、われわれも)

部屋に通されてそこで待たされることになるが、彼女が来た時、我々も

(しゃしんもきえている。へいかもじぶんじしんのてでとりかえせればまんぞくするだろう」)

写真も消えている。陛下も自分自身の手で取り返せれば満足するだろう」

(「いつよぶ?」「ごぜんはちじ。かのじょはまだおきてないだろう。)

「いつ呼ぶ?」「午前八時。彼女はまだ起きてないだろう。

(じゃまされずにしごとができる。それに、ことはきゅうをようする。このけっこんで、)

邪魔されずに仕事ができる。それに、事は急を要する。この結婚で、

(かのじょのせいかつやしゅうかんがこんぽんてきにかわるかもしれん。すぐにおうさまに)

彼女の生活や習慣が根本的に変わるかもしれん。すぐに王様に

(でんぽうをうたねば」わたしたちはべーかーがいにもどり、げんかんさきでたちどまった。)

電報を打たねば」私達はベーカー街に戻り、玄関先で立ち止まった。

(ほーむずがぽけっとからかぎをさがしていると、だれかがとおりすぎながら)

ホームズがポケットから鍵を探していると、誰かが通り過ぎながら

(こえをかけた。「おやすみなさい、しゃーろっくほーむずさん」)

声をかけた。「おやすみなさい、シャーロックホームズさん」

(そのときどうろにはなんにんかいたが、そのあいさつはいそぎあしで)

その時道路には何人かいたが、その挨拶は急ぎ足で

(たちさっていくこーとをきたほそいわかものがいったようにおもえた。)

立ち去っていくコートを着た細い若者が言ったように思えた。

(「あのこえにはききおぼえがあるな」ほーむずがうすぐらいあかりに)

「あの声には聞き覚えがあるな」ホームズが薄暗い灯りに

(てらされたとおりをじっとみながらいった。)

照らされた通りをじっと見ながら言った。

(「いや、くそ!いったいあいつはだれだったんだろう」)

「いや、くそ!いったいあいつは誰だったんだろう」

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