【洒落怖】大きな橋
問題文
(ちゅうがくのぶかつのこもんのせんせいからきいたはなしです。)
中学の部活の顧問の先生から聞いた話です。
(そのせんせいはとてもまじめなせんせいで、)
その先生はとても真面目な先生で、
(いちばんはやくがっこうにきていちばんおそくかえっています。)
一番早く学校に来て一番遅く帰っています。
(だからじたくにかえるころには)
だから自宅に帰る頃には
(あたりはまっくらになっているのです。)
辺りは真っ暗になっているのです。
(さらにそのひはぶかつのれんしゅうのうちあわせがあったせいで、)
さらにその日は部活の練習の打ち合わせがあったせいで、
(かえろうとくるまにのるころにはごご11じをすぎていました。)
帰ろうと車に乗る頃には午後11時を過ぎていました。
(かえりみちにはおおきなはしがあります。)
帰り道には大きな橋があります。
(このはしはじさつのめいしょ・・・)
この橋は自殺の名所…
(というほどではないのですが、)
というほどでは無いのですが、
(ねんに1にん~2にんほどはしのしたで)
年に1人~2人ほど橋の下で
(いたいとなってはっけんされることがあるのです。)
遺体となって発見されることがあるのです。
(はじめのうちはこわがっていたそうですが、)
はじめのうちは怖がっていたそうですが、
(いままでなんねんもとおっていても)
今まで何年も通っていても
(まったくしんれいげんしょうのようなことはおきなかったため、)
全く心霊現象のようなことは起きなかったため、
(ふだんからりようするみちとなっていました。)
普段から利用する道となっていました。
(せんせいはゆーみんがすきで)
先生はユーミンが好きで
(そのひもしゃないでゆーみんのきょくをながしていました。)
その日も車内でユーミンの曲を流していました。
(そしてはしにさしかかったとたん、)
そして橋に差し掛かった途端、
(すぴーかーからざざっざざっとのいずがきこえ、)
スピーカーからザザッザザッとノイズが聞こえ、
(きょくがとまりました。)
曲が止まりました。
(ん?おかしいな、)
ん?おかしいな、
(いつもはこんなことないのにな。)
いつもはこんなことないのにな。
(そうおもったしゅんかん、)
そう思った瞬間、
(「かーごーめーかーごーめー」)
「かーごーめーかーごーめー」
(とすぴーかーから)
とスピーカーから
(だいおんりょうでかごめかごめがながれはじめたのです。)
大音量でかごめかごめが流れ始めたのです。
(とつぜんのことにおどろき)
突然のことに驚き
(きょくをとめようとていしぼたんをれんだするも、)
曲を止めようと停止ボタンを連打するも、
(むきしつなこえはひたすらにとまるけはいはありません。)
無機質な声は一向に止まる気配はありません。
(それどころか)
それどころか
(おんりょうはどんどんおおきくなっていきます)
音量はどんどん大きくなっていきます
((おんりょうがおおきくなるというよりは)
(音量が大きくなると言うよりは
(うたっているにんずうがふえていくかんかくらしい)。)
歌っている人数が増えていく感覚らしい)。
(どうすればいいのかわからず)
どうすればいいのかわからず
(かるいぱにっくにおちいっているうちに)
軽いパニックに陥っているうちに
(はしをわたりきりました。)
橋を渡りきりました。
(するとおとはぴたりとやみ、)
すると音はピタリと止み、
(またゆーみんがながれはじめました。)
またユーミンが流れ始めました。
(そこからはいえにかえるまで)
そこからは家に帰るまで
(なんのいへんもなかったそうですが、)
なんの異変もなかったそうですが、
(せんせいはがくぶるだったそうです。)
先生はガクブルだったそうです。
(かいていてうそくさいはなしだなともおもいましたが、)
書いていて嘘くさい話だなとも思いましたが、
(このはなしをしていたときのせんせいのかおは、)
この話をしていたときの先生の顔は、
(とてもうそやじょうだんをいっていたかおにはみえないんですよねぇ・・・。)
とても嘘や冗談を言っていた顔には見えないんですよねぇ…。