リゼロ プリステラでのナツキ・スバルの放送演説
全文なのでかなり長いです。
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問題文
(ーーあー、ええっと、これでちゃんとみんなにこえがきこえてるのか?)
――あー、ええっと、これでちゃんとみんなに声が聞こえてるのか?
(まいくてすとまいくてすと、わんとぅーわんとぅー)
マイクテストマイクテスト、ワントゥーワントゥー
(きこえてるみたいでたすかる。で、まずはさいしょにおどろかせてごめん。)
聞こえてるみたいで助かる。で、まずは最初に驚かせてごめん。
(こんどはなにをいわれんだってみがまえたり、ふあんになったひとがおおぜいいたとおもう。)
今度は何を言われんだって身構えたり、不安になった人が大勢いたと思う。
(けど、あんしんしてくれ。いま、このほうそうをしてるおれはまじょきょうのにんげんじゃない。)
けど、安心してくれ。今、この放送をしてる俺は魔女教の人間じゃない。
(さいしょに、それをはなしておく)
最初に、それを話しておく
(それと、きたいさせてわるいんだが、まじょきょうのやつらのきょういはまださってない。)
それと、期待させて悪いんだが、魔女教の奴らの脅威はまだ去ってない。
(としちょうしゃはとりもどしたけど、せいぎょとうはやつらのてにおちたまんまだ。)
都市庁舎は取り戻したけど、制御塔は奴らの手に落ちたまんまだ。
(としがすいぼつするきけんも、そのためのやつらのようきゅうもまだいきてる。)
都市が水没する危険も、そのための奴らの要求もまだ活きてる。
(わるい。そのことも、つたえておくーーごめんな)
悪い。そのことも、伝えておく――ごめんな
(いま、みんなはこのほうそうをどこできいてる?ひなんじょにいるひとたちや、)
今、みんなはこの放送をどこで聞いてる?避難所にいる人たちや、
(ひょっとするとひなんじょににげこめてないひとたちもいるとおもう。)
ひょっとすると避難所に逃げ込めてない人たちもいると思う。
(みんなふあんでいっぱいなはずだ。こわいってひざをかかえたくなるきもちもわかる。)
みんな不安でいっぱいなはずだ。怖いって膝を抱えたくなる気持ちもわかる。
(だってのに、わざわざへんにみんなのきたいをあおるようなまねして、)
だってのに、わざわざ変にみんなの期待を煽るような真似して、
(おれをなにさまだっておもってるひともいるはずだ)
俺を何様だって思ってる人もいるはずだ
(おれは、なにさまでもなにものでもないよ。みんなとおなじ、じょうきょうにふりまわされて、)
俺は、何様でも何者でもないよ。みんなと同じ、状況に振り回されて、
(りふじんにおしつぶされそうで、びびってあしがふるえてる。そんなやつだ。)
理不尽に押し潰されそうで、ビビッて足が震えてる。そんな奴だ。
(こうしてみんなによびかけるやくめも、ひともんちゃくがあってひきうけた。)
こうしてみんなに呼びかける役目も、一悶着があって引き受けた。
(おれにはにがかちすぎてるっていまでもおもってるよ。ほんとうならもっと、)
俺には荷が勝ちすぎてるって今でも思ってるよ。本当ならもっと、
(こうしてみんなにはなしかけるのにふさわしいひとはほかにいるんだ。)
こうしてみんなに話しかけるのに相応しい人はほかにいるんだ。
(きっとそうだ)
きっとそうだ
(だけどいま、こうしておれがはなしてる。)
だけど今、こうして俺が話してる。
(おれなんかよりよっぽどすごいひとたちが、おれがやるべきだって、)
俺なんかよりよっぽどすごい人たちが、俺がやるべきだって、
(そういってくれてる。そうすることにいみがあるんだって。)
そう言ってくれてる。そうすることに意味があるんだって。
(・・・・・・おれのこえ、ふるえてないか?ひとまえにたつのなんておれのきゃらじゃないんだよ。)
……俺の声、震えてないか?人前に立つのなんて俺のキャラじゃないんだよ。
(りっぱなこともいえないし、みんなをひっぱってくかりすまだっておれにはない。)
立派なことも言えないし、みんなを引っ張ってくカリスマだって俺にはない。
(よわくて、どうしようもなくて、)
弱くて、どうしようもなくて、
(こんなおおいちばん、いまだってにげたくてしょうがなくて・・・・・・)
こんな大一番、今だって逃げたくてしょうがなくて……
(なにができるかなんてわからなくて、みみをふさいであたまをかかえて、)
何ができるかなんてわからなくて、耳を塞いで頭を抱えて、
(じぶんがうずくまってるあいだにぜんぶかいけつしてくれればなんてたりきほんがんをほんきでねがって・・・・・・)
自分が蹲ってる間に全部解決してくれればなんて他力本願を本気で願って……
(ーーそれでもにげられないから、たたかう。おれは、それだけのやつだ)
――それでも逃げられないから、戦う。俺は、それだけの奴だ
(もういちど、きかせてくれ。このこえをきいてるひとは、いまどこにいる?)
もう一度、聞かせてくれ。この声を聞いてる人は、今どこにいる?
(ひなんじょににげこめてるか?じぶんのいえにかくれてるのか?)
避難所に逃げ込めてるか?自分の家に隠れてるのか?
(ひとりでふるえてたりしないか?だれかといっしょにいられてるか?)
一人で震えてたりしないか?誰かと一緒にいられてるか?
(いっしょにいるのはたいせつなひとか?)
一緒にいるのは大切な人か?
(しらないかおでも、このすうじかんでみしったかおぐらいにはなったか?)
知らない顔でも、この数時間で見知った顔ぐらいにはなったか?
(かってなはなしだし、むずかしいかもしれないけど、おねがいだからひとりにならないでくれ。)
勝手な話だし、難しいかもしれないけど、お願いだから一人にならないでくれ。
(ひとりでいると、つまらないかんがえばっかりうかんでくるんだ。けいけんそくだ。)
一人でいると、つまらない考えばっかり浮かんでくるんだ。経験則だ。
(わかるよ。だからひとりにならないでくれ。だれかといっしょにいてくれ。そしてーー)
わかるよ。だから一人にならないでくれ。誰かと一緒にいてくれ。そして――
(いま、だれのかおをみた?)
今、誰の顔を見た?
(たいせつなひとか、それともこのすうじかんをいっしょにすごしたしらないあいてか。)
大切な人か、それともこの数時間を一緒に過ごした知らない相手か。
(ともだちってかのうせいもあるな。・・・・・・たぶん、ひでぇかおしてるだろ。)
友達って可能性もあるな。……たぶん、ひでぇ顔してるだろ。
(なきがおだったり、つらそうなかおだったり、わらってるかおはないとおもう。)
泣き顔だったり、辛そうな顔だったり、笑ってる顔は無いと思う。
(いや、ひょっとしたらしんぱいさせないように、)
いや、ひょっとしたら心配させないように、
(けなげにつくりわらいしてるひとはいたかもしれない。いるんなら、それはすごいひとだ。)
健気に作り笑いしてる人はいたかもしれない。いるんなら、それはすごい人だ。
(たいせつなだれかがもしそうやってわらってたら、ほこりにおもっていい。)
大切な誰かがもしそうやって笑ってたら、誇りに思っていい。
(そうおもったうえで、しってるえがおをみくらべてくれたらいい)
そう思った上で、知ってる笑顔を見比べてくれたらいい
(ーーそれが、ゆるせるかよ?おれはゆるせない。ゆるしたくない)
――それが、許せるかよ?俺は許せない。許したくない
(おれにもたいせつなひとがいる。だいじななかまがいる。)
俺にも大切な人がいる。大事な仲間がいる。
(おれはそのたいせつなひとたちに、つらいかおやかなしいかおをさせてるやつらがゆるせない。)
俺はその大切な人たちに、辛い顔や悲しい顔をさせてる奴らが許せない。
(むりにえがおをつくらせるのもごめんだ。ふざけんじゃねえ。)
無理に笑顔を作らせるのも御免だ。ふざけんじゃねえ。
(ばかにすんなよ。おれのしってるこのこのえがおは、)
馬鹿にすんなよ。俺の知ってるこの子の笑顔は、
(ほんとうはもっとかわいいんだぜってこえをだいにしていってやりてぇ)
本当はもっと可愛いんだぜって声を大にしていってやりてぇ
(まけっぱなしじゃいられねえ。なげだしっぱなしじゃかっこがつかねぇ。)
負けっぱなしじゃいられねえ。投げ出しっ放しじゃカッコがつかねぇ。
(やられっぱなしでいいわけがねぇ。まちがってるのはあいつらだ。)
やられっ放しでいいわけがねぇ。間違ってるのはあいつらだ。
(まちがってるやつらにまけるのなんてがまんならねぇ。)
間違ってる奴らに負けるのなんて我慢ならねぇ。
(あんなやつらにまけをみとめるなんてこと、おれはしたくない)
あんな奴らに負けを認めるなんてこと、俺はしたくない
(にげたい、けどにげられない。なきたい、けどないてられない。)
逃げたい、けど逃げられない。泣きたい、けど泣いてられない。
(てきがやばい、けどまけたくない。だから、たたかう。)
敵がヤバい、けど負けたくない。だから、戦う。
(よわいのも、あたまがわるいのも、ぜんぶわかってるけどたたかってやる。)
弱いのも、頭が悪いのも、全部わかってるけど戦ってやる。
(あいつらがまちがってる。おれのすきなひとたちに、なきそうなかおさせるあいつらが)
あいつらが間違ってる。俺の好きな人たちに、泣きそうな顔させるあいつらが
(まちがってる。だから、たたかう。おれはたたかう。ーーみんなにも、たたかってほしい)
間違ってる。だから、戦う。俺は戦う。――みんなにも、戦って欲しい
(ーーかんちがいしないでくれ)
――勘違いしないでくれ
(たたかってほしいっていっても、なにもぼうでなぐりかかれってはなしじゃない。)
戦ってほしいって言っても、何も棒で殴りかかれって話じゃない。
(むしろ、そんなむぼうはさけてくれ。)
むしろ、そんな無謀は避けてくれ。
(ととうをくんで、まじょきょうあいてにちまなこになってたたかってほしいってはなしじゃないんだ。)
徒党を組んで、魔女教相手に血眼になって戦ってほしいって話じゃないんだ。
(おれがみんなにのぞむことは、したをむかないでほしいってことなんだ)
俺がみんなに望むことは、下を向かないでほしいってことなんだ
(あしもと、じっとにらみつけててもなにもかわらねぇよ。しせんであながあくわけじゃなし、)
足元、じっと睨みつけてても何も変わらねぇよ。視線で穴が開くわけじゃなし、
(かりにひらいてもだかいさくにつながるわけじゃなし・・・・・・)
仮に開いても打開策に繋がるわけじゃなし……
(だから、かおをあげて、まえをむいてくれ)
だから、顔を上げて、前を向いてくれ
(まわりみわたしてみたら、きっとだれかとめがあう。)
周り見渡してみたら、きっと誰かと目が合う。
(それはおなじふあんとか、おなじにげたいってきもちをかかえてるだれかだけど・・・・・・)
それは同じ不安とか、同じ逃げたいって気持ちを抱えてる誰かだけど……
(おなじ、まけたくないってきもちをかかえただれかでもある。)
同じ、負けたくないって気持ちを抱えた誰かでもある。
(いっしょにいるたいせつなだれかと、そうしていま、めがあっただれか。そこにじぶんもいれて、)
一緒にいる大切な誰かと、そうして今、目が合った誰か。そこに自分も入れて、
(それだけでさんにん。ばしょによっちゃもっとたくさんのひとがいるはずだ)
それだけで三人。場所によっちゃもっとたくさんの人がいるはずだ
(ひとりじゃないってことが、それでじっかんできてくれるとうれしい。)
一人じゃないってことが、それで実感できてくれると嬉しい。
(ひとりじゃないって、それだけでわりとちからになるもんだろ?)
一人じゃないって、それだけでわりと力になるもんだろ?
(だいじなだれかの、かなしいかおがみたくない。)
大事な誰かの、悲しい顔が見たくない。
(めがあっただれかに、かっこうわるいとこみられたくない。)
目が合った誰かに、格好悪いとこ見られたくない。
(そんなうすっぺらでよわっちいいじっぱりが、まさかおれだけってことはないよな?)
そんな薄っぺらで弱っちい意地っ張りが、まさか俺だけってことはないよな?
(しんじさせてくれよ。よわくてどうしようもないおれが、まだあきらめられねぇんだ。)
信じさせてくれよ。弱くてどうしようもない俺が、まだ諦められねぇんだ。
(あきらめのわるいよわむしがおれだけじゃないって・・・・・・そうしんじさせてくれよ)
諦めの悪い弱虫が俺だけじゃないって……そう信じさせてくれよ
(それとも、おれだけなのか?まだやれるって・・・・・・)
それとも、俺だけなのか?まだやれるって……
(まだたたかえるって、そうおもってるのは、おれだけなのか?ちがうよな?)
まだ戦えるって、そう思ってるのは、俺だけなのか?違うよな?
(そばにいるのがたいせつなひとなら、そのてをにぎってしんじてくれ。)
傍にいるのが大切な人なら、その手を握って信じてくれ。
(となりあうのがしらないだれかなら、いっしょにがんばろうってうなずきかけてくれ。)
隣り合うのが知らない誰かなら、一緒に頑張ろうって頷きかけてくれ。
(じぶんも、そのひとも、まけもおれもしないでたたかえるんだって。)
自分も、その人も、負けも折れもしないで戦えるんだって。
(みんながおれずにいてくれるなら、おれもあきらめないでたたかう。)
みんなが折れずにいてくれるなら、俺も諦めないで戦う。
(たたかってーーたたかって、かってみせる)
戦って――戦って、勝ってみせる
(ーーおれのなまえはなつき・すばる。まじょきょうたいざいしきょう、「たいだ」をたおしたせいれいつかいだ)
――俺の名前はナツキ・スバル。魔女教大罪司教、『怠惰』を倒した精霊使いだ
(ーーあとのことはぜんぶ、このおれにまかせておけ!)
――あとの事は全部、この俺に任せておけ!