ピノッキオの冒険 36

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問題文
(ところが、そのことばをいいおわらないうちに、)
ところが、その言葉を言い終わらないうちに、
(ぴのっきおのはながにょきにょきにょきとのびはじめました。)
ピノッキオの鼻がにょきにょきにょきと伸びはじめました。
(ぴのっきおはあわててさけびました。)
ピノッキオは慌てて叫びました。
(「おじいさん、おじいさん。いまいったのはうそですよ。)
「おじいさん、おじいさん。今いったのは嘘ですよ。
(ぴのっきおはきょう、がっこうをずるやすみしたし、)
ピノッキオは今日、学校をずる休みしたし、
(ともだちとなぐりあいのけんかもやったのです」)
友達と殴り合いの喧嘩もやったのです」
(「おやおや、はながもとどおりにちぢまったな。)
「おやおや、鼻が元通りに縮まったな。
(のびちぢみをするはななんて、きいたことがないのう」)
伸び縮みをする鼻なんて、聞いたことがないのう」
(おじいさんはふしぎそうなかおで、じろじろとぴのっきおをながめました。)
おじいさんは不思議そうな顔で、じろじろとピノッキオを眺めました。
(「おまけにおまえさんは、まるはだかのうえに、からだじゅうこなだらけときている。)
「おまけにお前さんは、まるはだかのうえに、体中粉だらけときている。
(いったい、なにをやらかしてきたというんじゃね?」)
一体、何をやらかしてきたというんじゃね?」
(「それが、おじいさん、くいしんぼのりょうしにつかまったおかげで)
「それが、おじいさん、食いしん坊の漁師に捕まったおかげで
(こんなひどいめにあわされてしまったんですよ。)
こんなひどい目にあわされてしまったんですよ。
(ねえ、おじいさん、あなたのところに、なにかぼくのきられるものがありませんかしらん)
ねえ、おじいさん、あなたの所に、何か僕の着られるものがありませんかしらん
(どんなぼろでもいいんですけど」)
どんなぼろでもいいんですけど」
(「きるものといっても、ほしたさかなをいれるふくろくらいしかないなあ。)
「着るものと言っても、干した魚を入れる袋くらいしかないなあ。
(はさみをかしてやるから、ふくろにくびとてのでるあなをあけて、)
ハサミを貸してやるから、袋に首と手の出る穴をあけて、
(あたまからかぶってみてはどうかね?」「ええ、ええ、それでけっこうです」)
あたまからかぶってみてはどうかね?」「ええ、ええ、それでけっこうです」
(「よしよし、それじゃ、ちょっとまっとるがいい」)
「よしよし、それじゃ、ちょっと待っとるがいい」
(おじいさんはすぐに、いえのなかからふくろをいちまいもってきてくれました。)
おじいさんはすぐに、家の中から袋を一枚持ってきてくれました。
(ぴのっきおはおしえられたとおり、ふくろにくびとうでをとおすあなをあけて)
ピノッキオは教えられた通り、袋に首と腕を通す穴をあけて
(あたまからすっぽりとかぶりました。)
頭からすっぽりとかぶりました。
(「やあ、これはいいや。どうです、おじいさん、なかなかすてきでしょう?」)
「やあ、これはいいや。どうです、おじいさん、なかなか素敵でしょう?」
(「うん、じょうとう、じょうとう。またいじわるのりょうしにつかまったりしないよう)
「うん、上等、上等。また意地悪の漁師に捕まったりしないよう
(きをつけていくがいいぞ」)
気をつけて行くがいいぞ」
(えうじぇにおがげんきになったいまでは、おまわりさんにおいかけられたり)
エウジェニオが元気になった今では、お巡りさんに追いかけられたり
(ろうやへいれられたりするしんぱいもないはずです。)
牢屋へ入れられたりする心配もないはずです。
(ぴのっきおはうきうきとしながら、おじいさんとわかれると)
ピノッキオはうきうきとしながら、おじいさんと別れると
(おおいそぎでいえへのみちをもどりはじめました。)
大急ぎで家への道を戻り始めました。
(でもいえがちかづくにつれて、ぴのっきおのあるきかたはしだいにのろくなりました。)
でも家が近づくにつれて、ピノッキオの歩き方は次第にのろくなりました。
(やがてひがしずんで、あたりがくらくなり、つめたいあめさえおちてきました。)
やがて日が沈んで、辺りが暗くなり、冷たい雨さえ落ちてきました。
(ぴのっきおのあしどりは、いっそうおもくなりました。)
ピノッキオの足取りは、いっそう重くなりました。
(「きょうはとうとう、いちにちじゅうがっこうをやすんでしまったなあ。)
「今日はとうとう、一日中学校を休んでしまったなあ。
(せんにょさまはなんていうだろう。きっと、ひどくしかられるだろうな。)
仙女さまはなんていうだろう。きっと、ひどく叱られるだろうな。
(それどころか、いえへもいれてはくれないかもしれないぞ。あーあ、こまったなあ」)
それどころか、家へも入れてはくれないかもしれないぞ。あーあ、困ったなあ」
(そんなことをかんがえながらあるいているあいだにも、あめはますますはげしくなって)
そんなことを考えながら歩いている間にも、雨はますます激しくなって
(ぴのっきおはもう、びしょぬれです。)
ピノッキオはもう、びしょぬれです。
(「しかたがない。せんにょさまのところへいって、きょうのことをなにからなにまで)
「仕方がない。仙女さまのところへ行って、今日のことを何から何まで
(はくじょうしてしまおう。そうだ、なんといったって、そうするのがいちばんいいや」)
白状してしまおう。そうだ、なんといったって、そうするのが一番いいや」
(いえにつくとぴのっきおは、そっとどあをたたきました。)
家に着くとピノッキオは、そっとドアをたたきました。
(にどさんどとたたいているうちに、やっとのこといちばんうえのまどがあいて)
二度三度と叩いているうちに、やっとのこと一番上の窓があいて
(せんにょのいえにすみついているかたつむりが、)
仙女の家に住みついているカタツムリが、
(あたまにろうそくをのせたかっこうで、かおをのぞかせました。)
頭にろうそくをのせた格好で、顔をのぞかせました。
(「ああ、ぴのっきおさんでしたか。)
「ああ、ピノッキオさんでしたか。
(よろしい、すぐいってどあをひらけてさしあげましょう」)
よろしい、すぐ行ってドアを開けてさしあげましょう」
(それからにじかんたちました。)
それから二時間たちました。
(でも、どあはしまったままで、かたつむりもあれっきりすがたをみせません。)
でも、ドアは閉まったままで、カタツムリもあれっきり姿を見せません。
(まちきれなくなったぴのっきおは、またどあをたたきました。)
待ちきれなくなったピノッキオは、またドアをたたきました。
(うえからにばんめのまどから、かたつむりがかおをだしました。)
上から二番目の窓から、カタツムリが顔を出しました。
(「ぴのっきおさん、かたつむりはあしがおそいことをおわすれなく。)
「ピノッキオさん、カタツムリは足が遅いことをお忘れなく。
(もうしばらく、そこでしんぼうしていてくださいな」)
もうしばらく、そこで辛抱していてくださいな」
(しかたなしにぴのっきおは、どあのまえでまちつづけました。)
仕方なしにピノッキオは、ドアの前で待ち続けました。
(いちじかんがたち、にじかんがたって、しんぼうできなくなったぴのっきおは)
一時間がたち、二時間がたって、辛抱できなくなったピノッキオは
(どあをどんどんとけりはじめました。)
ドアをドンドンと蹴り始めました。
(ところがそのひょうしに、ぴのっきおのあしがどあのきのなかにめりこんで)
ところがその拍子に、ピノッキオの足がドアの木の中にめり込んで
(ぬけなくなってしまいました。)
抜けなくなってしまいました。
(ようやくどあがあいて、かたつむりがでてきました。)
ようやくドアがあいて、カタツムリが出てきました。
(「おやおや、あしをどあにつっこんだりして、いったいどうしようというんですね」)
「おやおや、足をドアに突っ込んだりして、一体どうしようというんですね」
(「そんなことはどうでもいい。それより、なにかたべるものをもってきてくれよ。)
「そんなことはどうでもいい。それより、何か食べるものを持ってきてくれよ。
(おなかがへってしにそうだあ」)
お腹が減って死にそうだあ」
(「はいはい、たべものならせんにょさまのおいいつけで、ここによういしてございます。)
「はいはい、食べ物なら仙女さまのお言いつけで、ここに用意してございます。
(さあ、どうぞおあがりください」)
さあ、どうぞおあがりください」
(ところが、どうでしょう。やいたにわとりはぼーるがみでできていますし、)
ところが、どうでしょう。焼いた鶏はボール紙でできていますし、
(おいしそうなぱんは、ねんどをかためてつくったものなのです。)
おいしそうなパンは、粘土を固めて作ったものなのです。
(がっかりしたぴのっきおが、わあわあとないていると)
がっかりしたピノッキオが、わあわあと泣いていると
(ようやくせんにょがいえへいれてくれました。)
ようやく仙女が家へ入れてくれました。
(「ぴのっきお、もうにどとがっこうをなまけたりしないと、やくそくできて?」)
「ピノッキオ、もう二度と学校をなまけたりしないと、約束できて?」
(「します、します。もうけっしてなまけません」)
「します、します。もう決してなまけません」
(ぴのっきおはつぎのひからはまた、せんにょやせんせいのいうことをよくまもって)
ピノッキオは次の日からはまた、仙女や先生の言うことをよく守って
(いっしょうけんめいべんきょうにはげみました。)
一生懸命勉強に励みました。
(おかげでぴのっきおは、つぎのてすとのときに)
おかげでピノッキオは、次のテストのときに
(がっこうでいちばんのてんすうをとってしまったのです。)
学校で一番の点数をとってしまったのです。
(せんにょはそのことをきくと、にっこりとしました。)
仙女はそのことを聞くと、にっこりとしました。
(「よくやったわね、ぴのっきお。もうすぐすてきなごほうびがもらえるはずよ。)
「よくやったわね、ピノッキオ。もうすぐ素敵なご褒美がもらえるはずよ。
(たのしみにまっていらっしゃい」)
楽しみにまっていらっしゃい」