人形の家/谷山浩子

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歌詞(問題文)
(ぼくはゆめをみているゆめをみている)
ぼくは夢をみている 夢を見ている
(きょだいなてれびのなかで)
巨大なテレビの中で
(ぼくはかべをみている)
ぼくは壁をみている
(ほんとはそれはかべではないとわかってるのさ)
ほんとはそれは壁ではないとわかってるのさ
(ふかいゆめのなかでもだれかがどあをたたく)
深い夢の中でも 誰かがドアをたたく
(なにかふあんなことをおもいださせるように)
何か不安なことを 思い出させるように
(みなれたへやのなかのつくえやいすのかげに)
見慣れた部屋の中の 机や椅子の陰に
(ゆめのやぶれめがあるあくまのてがはえてくる)
夢の破れ目がある アクマの手がはえてくる
(ぼくはゆめをみているゆめをみている)
ぼくは夢をみている 夢をみている
(しかくいまどのほほえみ)
四角い窓のほほえみ
(ぼくはねむりにんぎょうねむりにんぎょう)
ぼくは眠り人形 眠り人形
(ねむりはじめたあれはいつから?)
眠りはじめた あれはいつから?
(からだをかたむければしぜんにまぶたをとじる)
からだを傾ければ 自然にまぶたをとじる
(だれもおしえないのにいつのまにかおぼえた)
誰も教えないのに いつのまにか覚えた
(やがてしほうのかべがすこしずつせまくなって)
やがて四方の壁が 少しずつ狭くなって
(やわらかにこのぼくのいきのねをとめるまで)
柔らかに このぼくの 息の根を止めるまで
(ぼくのせかいはにんぎょうのいえ)
ぼくの世界は 人形の家
(まるでかべにかけたかれんだーさ)
まるで壁にかけた カレンダーさ
(わらいかけるいつでもおなじ)
笑いかける いつでも同じ
(これがぼくのぼくのかぞく)
これがぼくの ぼくの家族
(ひらたいかべのかおの)
平たい壁の顔の
(ぼくのかべのかぞくはぼくをみてない)
ぼくの壁の家族は ぼくを見てない
(なにもみてないゆめもみてない)
何も見てない 夢も見てない
(からだをかたむければしぜんにまぶたをとじる)
からだを傾ければ 自然にまぶたをとじる
(だれもおしえないのにいつのまにかおぼえた)
誰も教えないのに いつのまにか覚えた
(こなゆきちらつくよるまどのそとにほそいあし)
粉雪散らつく夜 窓の外に細い脚
(とおいひそんなゆめをみていたようなきもする)
遠い日そんな夢を 見ていたような気もする