「心理試験」22(終) 江戸川乱歩

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タグ小説 長文
江戸川乱歩の小説「心理試験」です。
今はあまり使われていない漢字や、読み方、表現などがありますが、原文のままです。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 ゆうみ 7420 7.5 98.3% 141.1 1065 18 15 2026/01/30

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問題文

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(ふきやは、ここでしょめいをこばんだところで、なんのかいもないことをじゅうぶんしっていた。) 蕗谷は、ここで署名を拒んだところで、何の甲斐もないことを十分知っていた。 (かれはあけちのおどろくべきすいりをも、あわせてしょうにんするいみで、しょめいなついんした。) 彼は明智の驚くべき推理をも、併せて承認する意味で、署名捺印した。 (そして、いまはもうすっかりあきらめはてたひとのようにうなだれていた。) そして、今はもうすっかりあきらめ果てた人の様にうなだれていた。 (「さきにももうしあげたとおり」あけちはさいごにせつめいした。「みゅんすたーべるひは、) 「先にも申上げた通り」明智は最後に説明した。「ミュンスターベルヒは、 (しんりしけんのしんのこうのうは、けんぎしゃが、あるばしょ、ひとまたはものについてしっているか) 心理試験の真の効能は、嫌疑者が、ある場所、人又は物について知っているか (どうかをためすばあいにかぎってかくていてきだといっています。こんどのじけんでいえば、) どうかを試す場合に限って確定的だといっています。今度の事件で云えば、 (ふきやくんがびょうぶをみたかどうかというてんが、それなんです。このてんをほかにしては、) 蕗谷君が屏風を見たかどうかという点が、それなんです。この点を外にしては、 (ひゃくのしんりしけんもおそらくむだでしょう。なにしろ、あいてがふきやくんのような、なにもかも) 百の心理試験も恐らく無駄でしょう。何しろ、相手が蕗谷君の様な、何もかも (よそうして、めんみつなじゅんびをしているおとこなのですからね。それからもうひとつ) 予想して、綿密な準備をしている男なのですからね。それからもう一つ (もうしあげたいのは、しんりしけんというものは、かならずしも、しょもつにかいてあるとおり) 申上げ度いのは、心理試験というものは、必ずしも、書物に書いてある通り
(いっていのしげきごをつかい、いっていのきかいをよういしなければできないものではなくて、) 一定の刺戟語を使い、一定の機械を用意しなければ出来ないものではなくて、 (いまぼくがじっけんしておめにかけたとおり、ごくにちじょうてきなかいわによってでも、) 今僕が実験してお目にかけた通り、極く日常的な会話によってでも、 (じゅうぶんやれるということです。むかしからのめいはんがんは、たとえばおおおかえちぜんのかみというような) 十分やれるということです。昔からの名判官は、例えば大岡越前守という様な (ひとは、みなじぶんでもきづかないので、さいきんのしんりがくがはつめいしたほうほうを、) 人は、皆自分でも気づかないので、最近の心理学が発明した方法を、 (ちゃんとおうようしているのですよ」) ちゃんと応用しているのですよ」

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