怪人二十面相18

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問題文

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(「うん、しりつたんていというものはあるね。しかし、こじんのたんていなどにこの)

「ウン、私立探偵というものはあるね。しかし、個人の探偵などにこの

(だいじけんがこなせるかしらん。」)

大事件がこなせるかしらん。」

(「きくところによりますと、なんでもとうきょうにひとり、えらいたんていがいると)

「聞くところによりますと、なんでも東京にひとり、えらい探偵がいると

(もうすことがございますが。」)

申すことがございますが。」

(ろうじんがくびをかしげているのをみて、さなえさんが、とつぜんくちを)

老人が首をかしげているのを見て、早苗さんが、とつぜん口を

(はさみました。)

はさみました。

(「おとうさま、それはあけちこごろうたんていよ。あのひとならば、けいさつでさじを)

「おとうさま、それは明智小五郎探偵よ。あの人ならば、警察でさじを

(なげたじけんを、いくつもかいけつしたっていうほどのめいたんていですわ。」)

投げた事件を、いくつも解決したっていうほどの名探偵ですわ。」

(「そうそう、そのあけちこごろうというじんぶつでした。じつにえらいおとこだそうで、)

「そうそう、その明智小五郎という人物でした。じつにえらい男だそうで、

(にじゅうめんそうとはかっこうのとりくみでございましょうて。」)

二十面相とはかっこうの取り組みでございましょうて。」

(「うん、そのなはわしもきいたことがある。そのたんていをそっとよんで、)

「ウン、その名はわしも聞いたことがある。その探偵をそっと呼んで、

(ひとつそうだんしてみることにしようか。せんもんかには、われわれにそうぞうの)

ひとつ相談してみることにしようか。専門家には、われわれに想像の

(およばないめいあんがあるかもしれん。」)

およばない名案があるかもしれん。」

(そして、けっきょく、あけちこごろうにこのじけんをいらいすることに)

そして、けっきょく、明智小五郎にこの事件を依頼することに

(はなしがきまったのでした。)

話がきまったのでした。

(さっそく、こんどうろうじんが、でんわちょうをしらべて、あけちたんていのたくにでんわを)

さっそく、近藤老人が、電話帳をしらべて、明智探偵の宅に電話を

(かけました。すると、でんわぐちから、こどもらしいこえで、こんなへんじが)

かけました。すると、電話口から、子どもらしい声で、こんな返事が

(きこえてきました。)

きこえてきました。

(「せんせいはいま、あるじゅうだいなじけんのために、かいがいへしゅっちょうちゅうですから、)

「先生はいま、ある重大な事件のために、海外へ出張中ですから、

(いつおかえりともわかりません。しかし、せんせいのだいりをつとめている)

いつお帰りともわかりません。しかし、先生の代理をつとめている

など

(こばやしというじょしゅがおりますから、そのひとでよければ、)

小林という助手がおりますから、その人でよければ、

(すぐおうかがいいたします。」)

すぐおうかがいいたします。」

(「ああ、そうですか。だが、ひじょうな)

「ああ、そうですか。だが、ひじょうな

(なんじけんですからねえ。じょしゅのほうではどうも・・・・・・。」)

難事件ですからねえ。助手の方ではどうも……。」

(こんどうしはいにんがちゅうちょしておりますと、せんぽうからは、おっかぶせるように、)

近藤支配人がちゅうちょしておりますと、先方からは、おっかぶせるように、

(げんきのよいこえがひびいてきました。)

元気のよい声がひびいてきました。

(「じょしゅといっても、せんせいにおとらぬうでききなんです。じゅうぶんごしんらい)

「助手といっても、先生におとらぬ腕ききなんです。じゅうぶんご信頼

(なすっていいとおもいます。ともかく、いちどおうかがいしてみることに)

なすっていいと思います。ともかく、一度おうかがいしてみることに

(いたしましょう。」)

いたしましょう。」

(「そうですか。では、すぐにひとつごそくろうくださるようにおつたえください。)

「そうですか。では、すぐにひとつご足労くださるようにお伝えください。

(ただ、おことわりしておきますが、あいてがたにしれてはたいへんなのです。)

ただ、おことわりしておきますが、相手方に知れてはたいへんなのです。

(ひとのせいめいにかんすることなのです。じゅうぶんごちゅういのうえ、だれにも)

人の生命に関することなのです。じゅうぶんご注意のうえ、だれにも

(さとられぬよう、こっそりとおたずねください。」)

さとられぬよう、こっそりとおたずねください。」

(「それは、おっしゃるまでもなく、よくこころえております。」)

「それは、おっしゃるまでもなく、よくこころえております。」

(そういうもんどうがあって、いよいよこばやしというめいたんていがやってくることに)

そういう問答があって、いよいよ小林という名探偵がやってくることに

(なりました。)

なりました。

(でんわがきれて、じゅっぶんもたったかとおもわれたころ、ひとりのかわいらしい)

電話が切れて、十分もたったかと思われたころ、ひとりのかわいらしい

(しょうねんが、はしばけのげんかんにたって、あんないをこいました。ひしょがとりつぎに)

少年が、羽柴家の玄関に立って、案内をこいました。秘書が取りつぎに

(でますと、そのしょうねんは、)

出ますと、その少年は、

(「ぼくはそうじくんのおともだちです。」)

「ぼくは壮二君のお友だちです。」

(とじこしょうかいをしました。)

と自己紹介をしました。

(「そうじさんはいらっしゃいませんが。」)

「壮二さんはいらっしゃいませんが。」

(とこたえると、しょうねんは、さもあらんというかおつきで)

と答えると、少年は、さもあらんという顔つきで

(「おおかたそんなことだろうとおもいました。では、おとうさんに)

「おおかたそんなことだろうと思いました。では、おとうさんに

(ちょっとあわせてください。ぼくのおとうさんからことづけがあるんです。)

ちょっと会わせてください。ぼくのおとうさんからことづけがあるんです。

(ぼく、こばやしっていうもんです。」)

ぼく、小林っていうもんです。」

(と、すましてかいけんをもうしこみました。)

と、すまして会見を申しこみました。

(ひしょからそのはなしをきくと、そうたろうしは、こばやしというなにこころあたりが)

秘書からその話を聞くと、壮太郎氏は、小林という名に心あたりが

(あるものですから、ともかく、おうせつしつにとおさせました。)

あるものですから、ともかく、応接室に通させました。

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