王子とこじき 40

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投稿者投稿者ローズマリーいいね0お気に入り登録
プレイ回数8難易度(4.4) 3635打 長文
作者 マーク・トウェイン

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((わたしははくしゃくだ。このちょうしでいけば、もししばりくびになるときは) (私は伯爵だ。この調子でいけば、もししばり首になる時は (こうしゃくさまになれるかもしれない。ありがたいことだ。) 侯爵様になれるかもしれない。ありがたいことだ。 (もらったくらいは、どこにもつうようしないかもしれない。) もらった位は、どこにも通用しないかもしれない。 (あたまのおかしいこがくれたのだからな。しかし、あたまのおかしいこだといって) 頭のおかしい子がくれたのだからな。しかし、頭のおかしい子だと言って (けっしてばかにはしないぞ。あのこのめはすんでいる。) けっして馬鹿にはしないぞ。あの子の目は澄んでいる。 (ひとをしんじているめで、そのこがこころのそこからわたしをそんけいして、くれた”はくしゃく”さまだ) 人を信じている目で、その子が心の底から私を尊敬して、くれた”伯爵”さまだ (よのなかにはえらいやつにたのみこんで、) 世のなかにはえらいやつに頼み込んで、 (かねをつぎこんでもらうはくしゃくがたくさんいる。) 金をつぎ込んでもらう伯爵がたくさんいる。 (そういうはくしゃくより、わたしのはくしゃくのほうがなんばいもすばらしいのだ)) そういう伯爵より、私の伯爵のほうが何倍も素晴らしいのだ) (こうおもっているうちに、へんどんのけいはおわった。) こう思っているうちに、ヘンドンの刑は終わった。
(やっとのことで、くびかせてかせがはずされた。) やっとのことで、首かせ手かせがはずされた。 (そして、けんとにとうのうまをやくにんはかえしてくれた。) そして、剣と二頭の馬を役人は返してくれた。 (「よいか。このうまにのって、とっととどこへでもでていきやがれ。) 「よいか。この馬に乗って、とっととどこへでも出て行きやがれ。 (きさまたちのようなやどなしを、このむらでかっておくことはできないんだ」) 貴様たちのような宿無しを、この村で飼っておくことはできないんだ」 (このひどいいいかたに、えどわーどがまたなにか) このひどい言い方に、エドワードがまたなにか (つっかかっていきそうになったので、へんどんはあわててうまにのせた。) つっかかっていきそうになったので、ヘンドンは慌てて馬に乗せた。 (そして、いそいでむらをでると、はじめてめにはいったみちをすすんでいくことにしたのだ。) そして、急いで村を出ると、初めて目に入った道を進んでいくことにしたのだ。 (うまのうえでへんどんは、やしきやえでぃすもとられたじぶんは) 馬の上でヘンドンは、屋敷やエディスも取られた自分は (これからどうするか、そればかりかんがえた。) これからどうするか、そればかり考えた。 ((わたしのけんりはどうなったのだ。それにきぞくとしてのめいよもいまはうばわれている)) (私の権利はどうなったのだ。それに貴族としての名誉も今は奪われている)
など
(そのうちに、ふとおもいだしたことがあった。) そのうちに、ふと思い出したことがあった。 (それはろうやまでしのんできて、ふたりのせわをやいてくれた) それは牢屋まで忍んできて、二人の世話を焼いてくれた (あのろうじんのめしつかいがいったことばである。) あの老人の召使いが言った言葉である。 (「こんどのあたらしいおうさまは、いくらかあたまがへんだといううわさもありますが) 「今度の新しい王様は、いくらか頭が変だという噂もありますが (まえのおうさまとはうってかわった、やさしいおひとがらだといううわさでございますよ。) 前の王様とは打って変わった、優しいお人柄だという噂でございますよ。 (なにしろ、みぶんがたかかろうがひくかろうが、じかにそのひとからはなしをきいて) なにしろ、身分が高かろうが低かろうが、直にその人から話を聞いて (ごじしんで、もめごとをおさばきになるそうですよ」) ご自身で、もめごとをお裁きになるそうですよ」 ((そうだとすれば、わたしのやしきがひゅーに、ふせいなしゅだんでのっとられたことを) (そうだとすれば、私の屋敷がヒューに、不正な手段で乗っ取られたことを (こくおうへいかにうったえでてみよう。きっとみちがひらけるにちがいない。) 国王陛下に訴え出てみよう。きっと道が開けるに違いない。 (それに、うぇすとみんすたーきゅうでんへいけば、) それに、ウェストミンスター宮殿へ行けば、 (ちちうえのむかしのゆうじん、はんふりーまろーきょうもおいでになる)) 父上の昔の友人、ハンフリー・マロー卿もおいでになる) (これで、へんどんのこころはきまった。) これで、ヘンドンの心は決まった。 (が、そのときめにはいったのはえどわーどのすがただった。) が、そのとき目に入ったのはエドワードの姿だった。 ((そうだ。じぶんのことばかりかんがえていた。) (そうだ。自分のことばかり考えていた。 (もし、このこをろんどんのまちへつれもどったら、あのじょんとかいう) もし、この子をロンドンの町へ連れ戻ったら、あのジョンとかいう (いやなこじきのちちおやにつれもどされるかもしれない。) 嫌な乞食の父親に連れ戻されるかもしれない。 (もし、そうはならなくても、ひどいめにあわされ) もし、そうはならなくても、ひどい目にあわされ (びんぼうにないたろんどんへ、かえりたくないというかもしれない。さて・・・)) 貧乏に泣いたロンドンへ、帰りたくないというかもしれない。さて・・・) (そこでおもいきって、へんどんはえどわーどにきいてみた。) そこで思い切って、ヘンドンはエドワードに聞いてみた。 (「おそれいります、へいか。わたしたちはただめのまえのみちをあるいておりますが・・・。) 「恐れ入ります、陛下。私たちはただ目の前の道を歩いておりますが・・・。 (どちらへおいでになりたいのか、それをうかがうのをわすれておりました」) どちらへおいでになりたいのか、それをうかがうのを忘れておりました」 (すると、えどわーどははっきりといった。) すると、エドワードははっきりと言った。 (「ろんどんだ。ろんどんへいって、あたらしいこくおうというのがいったいだれなのか、) 「ロンドンだ。ロンドンへ行って、新しい国王というのが一体誰なのか、 (このめでみなければならない。) この目で見なければならない。 (なぜかといえば、このわたしがほんとうのいぎりすこくおうだからだ」) なぜかと言えば、この私が本当のイギリス国王だからだ」 ((またはじまった。これだからめがはなせない。) (また始まった。これだから目が離せない。 (しかし、ろんどんへいきたいというのは、もっけのさいわいだ。あたってくだけろだ。) しかし、ロンドンへ行きたいというのは、もっけの幸いだ。当たって砕けろだ。 (わたしがろんどんで、ひゅーのふせいをあばいて、あのやしきにかえることになれば) 私がロンドンで、ヒューの不正をあばいて、あの屋敷に帰ることになれば (このこをかならずしあわせにしてやれるのだからな)) この子を必ず幸せにしてやれるのだからな) (そこでふたりは、いきさきについてまったくいっちした。) そこで二人は、行き先について全く一致した。 (そうなると、うまのすすめかたもはやくなる。) そうなると、馬の進め方も早くなる。 (ついににがつじゅうくにち、ぶじにたびをおえたふたりはろんどんについて) ついに二月十九日、無事に旅を終えた二人はロンドンに着いて (あのなつかしいろんどんばしをわたって、まちへはいったのだ。) あの懐かしいロンドン橋を渡って、町へ入ったのだ。 (ろんどんばしは、いつものようににぎやかだったが) ロンドン橋は、いつものようににぎやかだったが (そのひはとくに、おまつりきぶんがただよっていた。) その日は特に、お祭り気分が漂っていた。 (さけをのんで、うかれているれんちゅうがおおかった。) 酒を飲んで、浮かれている連中が多かった。 (ちょうどふたりのうまが、はしのかざりのどうぞうのしたをとおったときだった。) ちょうど二人の馬が、橋の飾りの銅像の下を通った時だった。 (よっぱらいが、いしでたたきおとしたのかもしれない。) 酔っ払いが、石で叩き落したのかもしれない。 (とつぜん、そのどうぞうのくびがおちてきた。) 突然、その銅像の首が落ちてきた。 (「お、なんてあぶないことだ」へんどんがさけんだ。) 「お、なんて危ないことだ」ヘンドンが叫んだ。 (そのくびは、へんどんのてをかすめてあしもとにころがった。) その首は、ヘンドンの手をかすめて足元に転がった。 (そして、それにさけをのんでちどりあしのよっぱらいがつまずいて) そして、それに酒を飲んで千鳥足の酔っ払いがつまずいて (まえをあるいているおとこのせなかにぶつかった。) 前を歩いている男の背中にぶつかった。 (そのおとこもよっぱらっていたから、ただではすまないことになった。) その男も酔っぱらっていたから、ただでは済まないことになった。 (いきなり、うしろをふりかえるとなぐりかかった。) いきなり、後ろを振り返ると殴りかかった。 (はじめにつんのめったおとこは、しがみついてきた。) はじめにつんのめった男は、しがみついてきた。 (よっぱらいのむれのなかでは、いみのないけんかが) 酔っ払いの群れの中では、意味のない喧嘩が (またもうひとつの、いみのないけんかをうみ、それがどんどんひろがって) またもうひとつの、意味のない喧嘩を生み、それがどんどん広がって (てがつけられなくなるものだ。) 手が付けられなくなるものだ。 (ろんどんばしのうえで、もみあい、わめきあいがはじまったおかげでたいへんなことがおきた) ロンドン橋の上で、もみ合い、喚き合いが始まったおかげで大変なことが起きた (へんどんとえどわーどがひとなみにもまれて) ヘンドンとエドワードが人波にもまれて (はなればなれになってしまったのである。) 離れ離れになってしまったのである。
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