未 -5-(完)

cicciさんのアカウント
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順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | berry | 7405 | 光 | 7.5 | 98.3% | 263.2 | 1983 | 34 | 39 | 2025/10/09 |
2 | りく | 6338 | S | 6.5 | 97.1% | 312.7 | 2042 | 60 | 39 | 2025/10/06 |
3 | Jyo | 5869 | A+ | 5.9 | 98.6% | 333.6 | 1985 | 27 | 39 | 2025/10/04 |
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問題文
(それにはふかいじじょうがあってだな。とししょうがもったいぶりながら)
それには深い事情があってだな。と師匠がもったいぶりながら
(はなしたところをようやくすると、ようするにばいとだった。)
話したところを要約すると、要するにバイトだった。
(おがわちょうさじむしょというなまえのこうしんじょでししょうはちょうさいんのばいとをしているのだが、)
小川調査事務所という名前の興信所で師匠は調査員のバイトをしているのだが、
(なかでもおかるとがらみのみょうないらいをせんもんにうけおっていた。)
中でもオカルト絡みの妙な依頼を専門に請け負っていた。
(たったひとりのせいしょくいんにしてけんしょちょうのおがわさんにしても、そうしたあやしげないらいを)
たった一人の正職員にして兼所長の小川さんにしても、そうした怪しげな依頼を
(せっきょくてきにもとめているわけではないのだが、いままでししょうがたずさわったけーすの)
積極的に求めているわけではないのだが、今まで師匠が携わったケースの
(かんけいしゃからのくちこみで、ひましにそんなしごとがふえつつあった。)
関係者からの口コミで、日増しにそんな仕事が増えつつあった。
(そしてそんなくちこみのたいはんをになっているとおもわれるおばあさんが)
そしてそんな口コミの大半を担っていると思われるお婆さんが
(いるらしいのだが、そのひとのしょうかいでこのとしのせにころがりこんできたいらいだった。)
いるらしいのだが、その人の紹介でこの年の瀬に転がり込んできた依頼だった。
(「ばあさんがひいきにしてるなじみのやどということだけど、)
「婆さんが贔屓にしてる馴染みの宿ということだけど、
(どうもでるらしいんだな」)
どうも出るらしいんだな」
(「でる、とは、あれですか」)
「出る、とは、あれですか」
(「うん。これが」)
「うん。これが」
(ししょうはりょうてくびをひきつけてからむねのまえでおった。)
師匠は両手首を引き付けてから胸の前で折った。
(めをほそめて、にゅっとしたもだす。)
目を細めて、にゅっと下も出す。
(「そんなにおおきなりょかんじゃないみたいだけど、)
「そんなに大きな旅館じゃないみたいだけど、
(まいとししょうがつをそこですごすおとくいさまがなんくみかいるらしくてな。)
毎年正月をそこで過ごすお得意様が何組かいるらしくてな。
(そのまえに、つまりねんないにどうにかしたいんだと」)
その前に、つまり年内にどうにかしたいんだと」
(「おはらいとかしてもだめだったんでしょうか」)
「お祓いとかしても駄目だったんでしょうか」
(「ああ。だめだったらしい。そのあたりがちょっとわけありみたいでな。)
「ああ。駄目だったらしい。そのあたりがちょっと訳ありみたいでな。
(くわしくはまだきいてないんだけど」)
詳しくはまだ聞いてないんだけど」
(ぼくはゆびをおってみた。ねんまつまでそれほどゆうよがない。)
僕は指を折ってみた。年末までそれほど猶予がない。
(だからくりすますにとまりこみでしごとがはいっているのか。)
だからクリスマスに泊まり込みで仕事が入っているのか。
(でもどうしてぼくにあらかじめそのはなしがこなかったのだろう。)
でもどうして僕にあらかじめその話が来なかったのだろう。
(れいさいこうしんじょであるおがわちょうさじむしょのばいとのじょしゅというりっぱなかたがきが)
零細興信所である小川調査事務所のバイトの助手という立派な肩書きが
(あるというのに。)
あるというのに。
(「さすがにじゅうだいのわかものにくりすますにしごとしろとはいえないからなあ」)
「さすがに十代の若者にクリスマスに仕事しろとは言えないからなあ」
(「そんな・・・・・」)
「そんな・・・・・」
(あなたといっしょにいなくて、なんのくりすますか。とはさすがにいえなかった。)
あなたと一緒にいなくて、なんのクリスマスか。とはさすがに言えなかった。
(「じゃあじょしゅをひとりつれていくっていっとくから」)
「じゃあ助手を一人連れて行くって言っとくから」
(ししょうはそれだけをつげるとまたねんがじょうをかくさぎょうにもどった。)
師匠はそれだけを告げるとまた年賀状を書く作業に戻った。
(ぼくはそれをみて「そろそろかえります」とたちあがる。)
僕はそれを見て「そろそろ帰ります」と立ち上がる。
(くりすますいぶにししょうとふたり、いなかのおんせんやどでおばけたいじか。)
クリスマスイブに師匠と二人、田舎の温泉宿でお化け退治か。
(まふゆだというのに、からだのしんにひがはいったようなかんじがした。)
真冬だというのに、身体の芯に火が入ったような感じがした。
(ぼくはなかばむいしきにちいさくこぶしをにぎる。それをみたししょうが、)
僕は半ば無意識に小さく拳を握る。それを見た師匠が、
(「やるきだな。よろしくたのむよ」ときのぬけたようなこえでいった。)
「やる気だな。よろしく頼むよ」と気の抜けたような声で言った。
(まふゆだというのに、からだのしんにひがはいったようなかんじがした。)
真冬だというのに、身体の芯に火が入ったような感じがした。
(ぼくはなかばむいしきにちいさくこぶしをにぎる。それをみたししょうが、)
僕は半ば無意識に小さく拳を握る。それを見た師匠が、
(「やるきだな。よろしくたのむよ」ときのぬけたようなこえでいった。)
「やる気だな。よろしく頼むよ」と気の抜けたような声で言った。