ペットの話 -3-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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問題文

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(しかたがないのでおやつをすこしだけあげることにして、だいすきなひまわりの) 仕方がないのでオヤツを少しだけあげることにして、大好きなひまわりの (たねをいくつかよーこにもたせ、それをとりかごごしにてずからたべさせた。) 種をいくつかヨーコに持たせ、それを鳥籠越しに手ずから食べさせた。 (ぴーちがくちばしをのばしてくるたびに、よーこはきゃあきゃあとさわぐ。) ピーチがくちばしを伸ばしてくるたびに、ヨーコはきゃあきゃあと騒ぐ。 (そのさわぎをききつけてまたらざるすがしっぽをふりながらりびんぐにやってきて、) その騒ぎを訊きつけてまたラザルスが尻尾を振りながらリビングにやってきて、 (ふんふんとよーこのあしのあたりをかいでまわる。) ふんふんとヨーコの足のあたりを嗅いで回る。 (「ねえ、ぴーすけちゃんはどこかでかったの?ひとにもらったの?」) 「ねえ、ピースケちゃんはどこかで買ったの?人にもらったの?」 (「ああ、しんせきからもらった。さんさいのときにもらってきて、) 「ああ、親戚からもらった。三歳の時にもらって来て、 (いまにねんめだから、よんさいかごさいくらいだな」) 今二年目だから、四歳か五歳くらいだな」 (「ふうん。うちもきゅうかんちょうとかおうむをかいたいなあ」) 「ふうん。うちも九官鳥とかオウムを飼いたいなあ」 (むじゃきにそういうよーこに、かるいいじわるのつもりでわたしはこんなことをいった。) 無邪気にそう言うヨーコに、軽いいじわるのつもりで私はこんなことを言った。 (「でも、こいつはたまにきもちのわるいことをいうぞ」) 「でも、こいつはたまに気持ちの悪いことを言うぞ」 (「ええ?きもちのわるいことってなに」) 「ええ?気持ちの悪いことってなに」 (「・・・・だれもおしえてないこと」) 「・・・・誰も教えてないこと」 (それをきいてよーこはすこしきみわるそうなかおをした。) それを聞いてヨーコは少し気味悪そうな顔をした。 (そもそもぴーちはしんせきのいえでかわれていたが、そのいえのおじいちゃんが) そもそもピーチは親戚の家で飼われていたが、その家のお祖父ちゃんが (なくなったあと、きみょうなことばをさえずりはじめたのだ。) 亡くなった後、奇妙な言葉をさえずり始めたのだ。 (「めしがまずい。あじがしない。めしがまずい」) 「メシガマズイ。アジガシナイ。メシガマズイ」 (「たばこながい。たばこをすいたい。たばこすわせろ」) 「タバコナガイ。タバコヲスイタイ。タバコスワセロ」 (いずれもなくなるまえのにゅういんちゅうにそふがくちにしていたことだ。) いずれも亡くなる前の入院中に祖父が口にしていたことだ。 (そんなことばをせいぜんのそふはいえでくちにしたこともなかったのに。) そんな言葉を生前の祖父は家で口にしたこともなかったのに。
など
(それだけではなく、まるでそふそのもののようにこごとめいたことを) それだけではなく、まるで祖父そのもののように小言めいたことを (しゃべることもあった。) 喋ることもあった。 (「といれの、とは、ちゃんとしめなさい」) 「トイレノ、トハ、チャントシメナサイ」 (「やさいは、さいごの、ひとかけまで、つかいなさい」) 「ヤサイハ、サイゴノ、ヒトカケマデ、ツカイナサイ」 (などのようなことばだ。) などのような言葉だ。 (それらだけならば、ふだんからそふがくちにしていたので、) それらだけならば、普段から祖父が口にしていたので、 (ぴーちがおぼえていてもおかしくはないのだが、そふがなくなって) ピーチが覚えていてもおかしくはないのだが、祖父が亡くなって (まだひとつきとたっていないころに、ふいにこんなことばをはっしたのだ。) まだひと月と経っていないころに、ふいにこんな言葉を発したのだ。 (「かみだなには、ちゃんと、しろいかみを、はりなさい」) 「カミダナニハ、チャント、シロイカミヲ、ハリナサイ」 (たしかにぴーちは、かみだなにしろいかみをはれ、といった。) 確かにピーチは、神棚に白い紙を貼れ、と言った。 (かぞくははじめなんのことかわからなかったが、) 家族は始めなんのことか分からなかったが、 (あまりそのことばをくりかえすのできみがわるくなり、) あまりその言葉を繰り返すので気味が悪くなり、 (きんじょのとしよりにきいてみると、それはこらいからふうしゅうのひとつだった。) 近所の年寄りに訊いてみると、それは古来から風習の一つだった。 (かみだなふうじ、といって、そのいえからしにんがでると、しじゅうくにちがあけるまで) 神棚封じ、と言って、その家から死人が出ると、四十九日があけるまで (しろいかみでかみだなをふうじ、おがんだりもしてはいけないのだそうだ。) 白い紙で神棚を封じ、拝んだりもしてはいけないのだそうだ。 (くろふじょう、つまりしのけがれをかみだなにちかづけないためだ。) 黒不浄、つまり死の穢れを神棚に近づけないためだ。 (しかし、そんなことはかぞくのだれもしらなかった。) しかし、そんなことは家族の誰も知らなかった。 (そんなかんしゅうをしっているのは、ふるいひとであるそふくらいだったからだ。) そんな慣習を知っているのは、古い人である祖父くらいだったからだ。 (ぴーちはまるでそふがのりうつったかのように、) ピーチはまるで祖父が乗り移ったかのように、 (そのことをおしえてくれたのだった。) そのことを教えてくれたのだった。 (そんなことがつづき、きみわるがったそのしんせきのいえは、ぴーちをてばなすことにした。) そんなことが続き、気味悪がったその親戚の家は、ピーチを手放すことにした。 (そこでどうぶつずきのわたしのりょうしんのわるいくせがでててをあげ、) そこで動物好きの私の両親の悪い癖が出て手を挙げ、 (うちにもらわれてきたというけいいだ。) うちにもらわれてきたという経緯だ。 (まえのいえでしゃべっていたようなこともだんだんとくちにしなくなり、というよりも) 前の家で喋っていたようなことも段々と口にしなくなり、というよりも (うちのかぞくみんながこぞってすきかってなことをおぼえさせようとするので、) うちの家族みんながこぞって好き勝手なことを覚えさせようとするので、 (ところてんしきにわすれていった。) トコロテン式に忘れていった。 (とくに、しんせきがこわがっていた、なくなったおじいちゃんのようなくちぶりのことばは、) 特に、親戚が怖がっていた、亡くなったお祖父ちゃんのような口ぶりの言葉は、 (うちにきてからはぴたりととまり、) うちに来てからはピタリと止まり、 (ほんとうにそんなことをいっていたのかとぎゃくにうたがったものだった。) 本当にそんなことを言っていたのかと逆に疑ったものだった。 (しかし、しんせきのはなしのうらづけはべつのところからやってきた。) しかし、親戚の話の裏付けは別のところからやってきた。 (ぴーちがうちのかぞくになってからはんとしほどたったとき、) ピーチがうちの家族になってから半年ほど経った時、 (きゅうに「ころしてやる」というきたないことばをさえずりはじめたのだ。) 急に「コロシテヤル」という汚い言葉をさえずり始めたのだ。 (ほんにんはいたってたのしそうにさえずっているのだが、きいているほうはぞっとした。) 本人はいたって楽しそうにさえずっているのだが、聞いている方はゾッとした。 (だれがおしたのか、はんにんさがしがおこなわれたのだが、かぞくみんながしらないという。) 誰が推したのか、犯人探しが行われたのだが、家族みんなが知らないという。 (わたしもみにおぼえはなかった。) 私も身に覚えはなかった。 (てれびをおいていないへやでかっていたので、かってにおぼえることはない。) テレビを置いていない部屋で飼っていたので、勝手に覚えることはない。 (かぞくのだれかがおしえたはずなのだ。) 家族の誰かが教えたはずなのだ。 (はんにんとうたがわれたいもうとがふんがいして、ぷちいえでをしたのをおぼえている。) 犯人と疑われた妹が憤慨して、プチ家出をしたのを覚えている。
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