保育園 -2-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 HAKU 7635 7.8 96.8% 358.7 2832 93 57 2026/03/20
2 ku- 5041 B+ 5.2 95.7% 529.4 2792 123 57 2026/03/21

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問題文

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(だいがくにかいせいのはるだった。) 大学二回生の春だった。 (ぼくははんかがいからすこしはずれたとおりをあしばやにすすみ、) 僕は繁華街から少し外れた通りを足早に進み、 (たちならぶざっきょびるのひとつをえらんでかいだんをのぼっていった。) 立ち並ぶ雑居ビルの一つを選んで階段を上っていった。 (そのびるのさんかいにはばいとさきであるおがわちょうさじむしょというこうしんじょがある。) そのビルの三階にはバイト先である小川調査事務所という興信所がある。 (どあをのっくしてなかにはいると、かたかたというおとがしずかなしつないにひびいていた。) ドアをノックして中に入ると、カタカタという音が静かな室内に響いていた。 (ふろあにはかんようしょくぶつのむこうにですくがいくつかならんでいて、) フロアには観葉植物の向こうにデスクがいくつか並んでいて、 (ふたりのじんぶつのかおがみえる。) 二人の人物の顔が見える。 (「おつかれ」) 「お疲れ」 (ばいとなかまであり、おかるとどうのししょうであるところのかなこさんが、) バイト仲間であり、オカルト道の師匠であるところの加奈子さんが、 (やるきなさそうにですくにあしをのせたままざっしをひらいている。) やる気なさそうにデスクに足を乗せたまま雑誌を開いている。 (「・・・・・」) 「・・・・・」 (もうひとり、わーぷろをたたいていたはっとりさんがぼくのほうにいっしゅんだけしせんをむけ、) もう一人、ワープロを叩いていた服部さんが僕の方に一瞬だけ視線を向け、 (そしてまたなんのきょうみもうしなったようにでぃすぷれいにめをおとす。) そしてまた何の興味も失ったようにディスプレイに目を落とす。 (あいかわらずつめたいめつきだ。) 相変わらず冷たい目つきだ。 (いやなくうきがただよっている。) 嫌な空気が漂っている。 (おなじあるばいとのみではあるが、はっとりさんはしょちょうであるおがわさんの) 同じアルバイトの身ではあるが、服部さんは所長である小川さんの (ほんらいのじょしゅである。) 本来の助手である。 (それにたいしてししょうとぼくはいれぎゅらーなそんざいであり、) それに対して師匠と僕はイレギュラーな存在であり、 (あるとくしゅないらいがあったときだけよびだされる。) ある特殊な依頼があった時だけ呼び出される。 (このかいわいのこうしんじょぎょうかいでは「おばけ」とかげぐちをたたかれているきみょうな、) この界隈の興信所業界では「オバケ」と陰口を叩かれている奇妙な、
など
(そしてときにこうとうむけいないらい、つまりしんれいげんしょうがかかわるようなじけんのときにだ。) そして時に荒唐無稽な依頼、つまり心霊現象が関わるような事件の時にだ。 (れいかんなどとはむえんのはっとりさんからすれば、ししょうのやっていることなど) 霊感などとは無縁の服部さんからすれば、師匠のやっていることなど (うさんくさいだけで、くちさきでいらいしゃをだましてかいけつしたようにみせかけている) 胡散臭いだけで、口先で依頼者を騙して解決したように見せかけている (こそくなやりくちにみえることだろう。) 姑息なやり口に見えることだろう。 (もともとむくちなはっとりさんはじっさいのところなにをかんがえているのかわからないのだが、) 元々無口な服部さんは実際のところ何を考えているのか分からないのだが、 (ししょうとなかがよくないのはまちがいない。) 師匠と仲が良くないのは間違いない。 (「めもは?」) 「メモは?」 (ししょうはざっしをおいて、さいそくするようにみぎてをのばした。) 師匠は雑誌を置いて、催促するように右手を伸ばした。 (ぼくはぽけっとからさっきでんわぼっくすからかいしゅうしたばかりの) 僕はポケットからさっき電話ボックスから回収したばかりの (めもちょうとぼーるぺんをとりだしてですくのうえにおいた。) メモ帳とボールペンを取り出してデスクの上に置いた。 (「ほほう」) 「ほほう」 (ししょうはみをのりだしてですくのうえのめもちょうをめくりはじめた。) 師匠は身を乗り出してデスクの上のメモ帳を捲り始めた。 (どのぺーじにもごちゃごちゃとせんがはしり、いろいろならくがきがのこっている。) どのページにもゴチャゴチャと線が走り、色々な落書きが残っている。 (さんかっけいがいくつもかさなったずけいもあれば、ぐるぐるとまるをつづけたもの、) 三角形がいくつも重なった図形もあれば、グルグルと丸を続けたもの、 (そしてわりとじょうずなどらえもんのかおや、かわいいこっくさんをしっぱいして) そして割と上手なドラえもんの顔や、かわいいコックさんを失敗して (ぐちゃぐちゃにけしてあるえ・・・・・) グチャグチャに消してある絵・・・・・ (かんしんしたようなためいきをつきながらめもをながめるししょうに、ようやくこえをかける。) 感心したような溜め息をつきながらメモを眺める師匠に、ようやく声をかける。 (「それがなんなんですか」) 「それがなんなんですか」 (「うん」) 「うん」 (なまへんじでかおをあげもしない。) 生返事で顔を上げもしない。 (ぼくがしっているのはただ、あのでんわぼっくすにひとりではいっていると、) 僕が知っているのはただ、あの電話ボックスに一人で入っていると、 (めにみえないなにかにかたをたたかれたりものすごいさむけにおそわれたり、) 目に見えない何かに肩を叩かれたり物凄い寒気に襲われたり、 (あるいはあしをつかまれたりする、といううわさだけだった。) あるいは足を掴まれたりする、という噂だけだった。 (そしてししょうがこっそりとそのでんわぼっくすにめもちょうとぼーるぺんをもちこみ、) そして師匠がこっそりとその電話ボックスにメモ帳とボールペンを持ち込み、 (まるでそなえつけのものであるかのようにぎそうしてほうちしてからみっかめのきょう、) まるで備え付けのものであるかのように偽装して放置してから三日目の今日、 (ぼくにかいしゅうにいかせたのだ。) 僕に回収に行かせたのだ。 (かいしゅうしためもちょうはでんわぐちできいたようけんをめもしたのであろう、) 回収したメモ帳は電話口で訊いた要件をメモしたのであろう、 (やぶりとられたぺーじもあったが、ほとんどがらくがきちょうとかしていた。) 破り取られた頁もあったが、ほとんどが落書き帳と化していた。 (「むいしきにだ」) 「無意識にだ」 (ししょうがめもからしせんをきらずにくちをひらく。) 師匠がメモから視線を切らずに口を開く。 (「にんげんはでんわちゅうにぺんをとるとき、でんわのないようや、そこかられんそうしたもの、) 「人間は電話中にペンを取る時、電話の内容や、そこから連想したもの、 (あるいはまったくかんけいがないような、そのときあたまにうかんだものをかきつける。) あるいは全く関係がないような、その時頭に浮かんだものを書きつける。 (たいていはいみのないらくがきだ。あとからそれをみると、) たいていは意味のない落書きだ。後からそれを見ると、 (じぶんでもえがいたかどうかおぼえていないようなもようがのこっていたりする」) 自分でも描いたかどうか覚えていないような模様が残っていたりする」 (いきなりししょうがめもちょうをひらいてぼくのまえにつきつける。) いきなり師匠がメモ帳を開いて僕の前に突きつける。 (「そんなむいしきかにおきたげんしょうがこれだよ」) 「そんな無意識下におきた現象がこれだよ」 (そのみょうなあつりょくのあることばにいきをのむ。) その妙な圧力のある言葉に息を呑む。
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