保育園 -3-

背景
投稿者投稿者蛍☆いいね0お気に入り登録
プレイ回数32順位2147位  難易度(4.1) 2532打 長文 長文モードのみ
師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
cicciさんのアカウント
https://typing.twi1.me/profile/userId/130158
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 HAKU 7520 7.7 96.5% 324.2 2528 90 58 2026/03/20

関連タイピング

問題文

ふりがな非表示 ふりがな表示
(めもちょうにはきのこのようなものがちいさくえがかれ、) メモ帳にはキノコのようなものが小さく描かれ、 (それがごちゃごちゃしたせんでけされていた。) それがゴチャゴチャした線で消されていた。 (「これもだ」) 「これもだ」 (なにぺーじかめもをまくり、またぐいとひらかれる。) 何頁かメモを捲り、またぐいと開かれる。 (おかっぱのようなかみがたのだれかのかおがえがかれているが、) オカッパのような髪型の誰かの顔が描かれているが、 (しっぱいしたのかとちゅうでせんがとぎれている。) 失敗したのか途中で線が途切れている。 (「そしてこれ」) 「そしてこれ」 (どきりとした。) ドキリとした。 (べつのぺーじに、さっきとはまるでちがうひっちであたまのようなものがえがかれている。) 別の頁に、さっきとはまるで違う筆致で頭のようなものが描かれている。 (おかっぱあたまが。) オカッパ頭が。 (かおはえがかれていない。あたまのがいかくだけのえ。) 顔は描かれていない。頭の外殻だけの絵。 (「お・・・・・おんなのこ」) 「お・・・・・女の子」 (「そうだ」) 「そうだ」 (ししょうはにやりとわらう。) 師匠はニヤリと笑う。 (ぼくはおもわずめもちょうをうけとり、さっきのきのこのようなもののえをみる。) 僕は思わずメモ帳を受け取り、さっきのキノコのようなものの絵を見る。 (かみだ。) 髪だ。 (あらためてかくにんすると、きのこではなくあきらかにかみのけとしてえがかれていた。) あらためて確認すると、キノコではなく明らかに髪の毛として描かれていた。 (どきどきしながらぺーじをまくっていくと、) ドキドキしながら頁を捲っていくと、 (ほかにもそのおかっぱのようなかみがたがいくつかあらわれた。) 他にもそのオカッパのような髪型がいくつか現れた。 (ぐうぜん。) 偶然。
など
(にしてはおおすぎるひんどだ。) にしては多すぎる頻度だ。 (でんわぼっくすにはいったふとくていたすうのつうこうにんがむいしきににぎったぺん。) 電話ボックスに入った不特定多数の通行人が無意識に握ったペン。 (それがえがくものがたまたまおなじであるというがいぜんせいは?) それが描くものがたまたま同じであるという蓋然性は? (そしてそれがぐうぜんではないのだとすると、そこにえがかれたものはいったい・・・・・) そしてそれが偶然ではないのだとすると、そこに描かれたものは一体・・・・・ (なまつばをのんでぼくはししょうをみる。) 生唾を呑んで僕は師匠を見る。 (しかしかのじょはへら、とわらうとめもちょうをつかむようにしてとりあげた。) しかし彼女はへら、と笑うとメモ帳を掴むようにして取り上げた。 (「だいたいわかったし、もういいや」) 「だいたい分かったし、もういいや」 (そうしてめもちょうをですくのひきだしにほうりこみ、またざっしをてにとった。) そうしてメモ帳をデスクの引き出しに放り込み、また雑誌を手に取った。 (よみかけたばしょからぺーじをおいはじめる。) 読みかけた場所から頁を追い始める。 (さっきまでこうふんぎみだったのに、すっかりきょうみをうしなっているようだ。) さっきまで興奮気味だったのに、すっかり興味を失っているようだ。 (このねっしやすくさめやすいところがししょうのとくちょうのひとつだった。) この熱しやすく冷めやすいところが師匠の特徴の一つだった。 (そんなやりとりのあいだにもじむしょのなかにははっとりさんがたたくきーぼーどのおとが) そんなやりとりの間にも事務所の中には服部さんが叩くキーボードの音が (しずかにひびいていて、ぼくはふいにここがどこであるのかをおもいだす。) 静かに響いていて、僕はふいにここがどこであるのかを思い出す。 (「なんじからでしたっけ」) 「何時からでしたっけ」 (ぼくがいうと、ししょうはざっしからめをそらさずにかべをゆびさした。) 僕が言うと、師匠は雑誌から目を逸らさずに壁を指さした。 (そこにはほわいとぼーどがかかっていて、「しょちょう」と「なかおか」のらんに、) そこにはホワイトボードが掛かっていて、「所長」と「中岡」の欄に、 (「じゅうさんじはん、いらいにん」というもじがまじっくではしりがきされている。) 「十三時半、依頼人」という文字がマジックで走り書きされている。 (もうすこしでじかんだ。) もう少しで時間だ。 (「あれ、そういえばしょちょうは?」) 「あれ、そういえば所長は?」 (「あれだよ。したのぼすとんでまちあわせ」) 「あれだよ。下のボストンで待ち合わせ」 (ああ、そうか。おもいだした。) ああ、そうか。思い出した。 (こんどのいらいにんはわかいじょせいで、こんなあやしげなざっきょびるにある) 今度の依頼人は若い女性で、こんな妖しげな雑居ビルにある (こうしんじょなどというばしょに、いきなりあしをふみいれるのをちゅうちょしたのだ。) 興信所などという場所に、いきなり足を踏み入れるのを躊躇したのだ。 (きもちはわかる。) 気持ちは分かる。 (それで、まずびるのいちかいにあるきっさてん「ぼすとん」でしょちょうと) それで、まずビルの一階にある喫茶店「ボストン」で所長と (まちあわせをしていたのだった。) 待ち合わせをしていたのだった。 (そこですこしやりとりをして、たしょうなりとあんしんしてもらってから) そこで少しやりとりをして、多少なりと安心してもらってから (じむしょまでまねきいれる、というさんだんだろう。) 事務所まで招き入れる、という算段だろう。 (このれいさいこうしんじょのしょちょうであるおがわさんは、) この零細興信所の所長である小川さんは、 (ふくのきこなしからしてずいぶんくだけたおとななのだが、ひとあたりはよく、) 服の着こなしからして随分くだけた大人なのだが、人あたりは良く、 (しょたいめんのいらいにんのきんちょうをほぐすようなきゃらくたーをしていた。) 初対面の依頼人の緊張をほぐすようなキャラクターをしていた。 (「あ、やべ。おちゃきれてたんじゃないか」) 「あ、やべ。お茶切れてたんじゃないか」 (ししょうはふいにたちあがってだいどころのほうへこばしりにむかった。) 師匠はふいに立ち上がって台所の方へ小走りに向かった。 (そしてがたごとというおと。ひきだしをかきまわしているらしい。) そしてガタゴトという音。引き出しを掻き回しているらしい。 (ぼうじゃくぶじんなふるまいをしているししょうだったが、なぜかこのじむしょでは) 傍若無人な振る舞いをしている師匠だったが、何故かこの事務所では (こーひーやおちゃなどをだすかかりをとうぜんのようにひきうけている。) コーヒーやお茶などを出す係を当然のように引き受けている。 (おんなだから、などというこていがいねんでうごくひとではないはずなので、) 女だから、などという固定概念で動く人ではないはずなので、 (いがいないちめんというところだろうか。) 意外な一面というところだろうか。
問題文を全て表示 一部のみ表示 誤字・脱字等の報告

蛍☆のタイピング

オススメの新着タイピング

タイピング練習講座 ローマ字入力表 アプリケーションの使い方 よくある質問

人気ランキング

注目キーワード