保育園 -13-

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師匠シリーズ
以前cicciさんが更新してくださっていましたが、更新が止まってしまってしまったので、続きを代わりにアップさせていただきます。
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1 osanao 4419 C+ 4.6 95.5% 546.2 2533 119 60 2026/03/26

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問題文

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(「あの・・・・・そういえばわたし、いちどがいをのぞいたんだですが、) 「あの・・・・・そういえば私、一度外を覗いたんだですが、 (そのときみたものがあるんです」) その時見たものがあるんです」 (えつこせんせいがおもいだしたようにそういった。) 悦子先生が思い出したようにそう言った。 (そとがひかってかみなりがなったときだ。) 外が光って雷が鳴った時だ。 (がらすどのところまであるいて、かーてんのすきまからそとをのぞいたら、) ガラス戸のところまで歩いて、カーテンの隙間から外を覗いたら、 (みどりいろのたおるのようなものがふぇんすぎわのきのえだにひっかかっているのが) 緑色のタオルのようなものがフェンス際の木の枝に引っかかっているのが (みえたのだという。) 見えたのだと言う。 (あめだけではなく、かぜもふいていたのでどこかからとばされてきたのだろう。) 雨だけではなく、風も吹いていたのでどこかから飛ばされて来たのだろう。 (「あおではなく、みどりだったんですね」) 「青ではなく、緑だったんですね」 (「はい」) 「はい」 (ならむかんけいか。) なら無関係か。 (いや、もとのあおいものからしてまほうじんとかんけいがあるのかよくわからない。) いや、元の青いものからして魔法陣と関係があるのかよく分からない。 (「そういえばわたしもそれ、みました」) 「そう言えば私もそれ、見ました」 (それまでずっとだまっていたゆいせんせいがくちをひらいた。) それまでずっと黙っていた由衣先生が口を開いた。 (いっさいじのたんにんのせんせいだ。) 一歳児の担任の先生だ。 (よにんのほいくしのなかでいちばんきがよわそうで、こころなしかかおいろもわるい。) 四人の保育士の中で一番気が弱そうで、心なしか顔色も悪い。 (「かみなりがなっておどろいてふりむいたら、) 「雷が鳴って驚いて振り向いたら、 (あのへんのきのえだにたおるがひっかかってるのがみえました」) あの辺の木の枝にタオルが引っかかってるのが見えました」 (そとにむかってゆびをさしたあと、「みどりいろ、だったとおもいます」と、) 外に向かって指をさした後、「緑色、だったと思います」と、 (そうつけくわえた。) そう付け加えた。
など
(ほかのせんせいにもきいたが、さん・よんさいじのたんにんのあさみせんせいはかみなりがなったとき) 他の先生にも訊いたが、三・四歳児の担任の麻美先生は雷が鳴った時 (かーてんのほうはみたが、そとはのぞかなかったといい、) カーテンの方は見たが、外は覗かなかったと言い、 (にさいじのたんにんのようこせんせいはつくえでうとうととしていたのか、) 二歳児の担任の洋子先生は机でうとうととしていたのか、 (かみなりにはきがつかなかったといった。) 雷には気がつかなかったと言った。 (「まほうじんがみつかってさわぎになったときには、そのみどりのたおるはありましたか」) 「魔法陣が見つかって騒ぎになった時には、その緑のタオルはありましたか」 (せんせいたちはかおをみあわせる。) 先生たちは顔を見合わせる。 (やがてえつこせんせいがくちをひらく。) やがて悦子先生が口を開く。 (「それどころじゃなかったから、はっきりおぼえていませんが、) 「それどころじゃなかったから、はっきり覚えていませんが、 (あったとおもいます」) あったと思います」 (おなじきのえだにひっかかっていたはずだ、とつけくわえる。) 同じ木の枝に引っかかっていたはずだ、と付け加える。 (「だれかひろった?」) 「誰か拾った?」 (などとせんせいたちははなしあい、けっきょくだれもそのあとのことはわからず、) などと先生たちは話し合い、結局誰もその後のことは分からず、 (またかぜでどこかへとばされたのかもしれない、ということにおちついた。) また風でどこかへ飛ばされたのかも知れない、ということに落ち着いた。 (「これにもうつってないかな」) 「これにも写ってないかな」 (ししょうはそういって、しゃしんをまじまじとみつめる。) 師匠はそう言って、写真をまじまじと見つめる。 (ぼくやほかのせんせいたちもかおをよせあってまほうじんはっけんちょくごのしゃしんをのぞきこむが、) 僕や他の先生たちも顔を寄せ合って魔法陣発見直後の写真を覗き込むが、 (ふぇんすぎわのきにはそれらしいものがみあたらない。) フェンス際の木にはそれらしいものが見当たらない。 (「ああ、でもみきにちかいえだのあたりだったから・・・・・」) 「ああ、でも幹に近い枝のあたりだったから・・・・・」 (えつこせんせいがいった。) 悦子先生が言った。 (なるほど、にかいからとったこのしゃしんでは、かくどてきにおいしげるはで) なるほど、二階から撮ったこの写真では、角度的に生い茂る葉で (かくれてしまってみえないのかもしれない。) 隠れてしまって見えないのかも知れない。 (けっきょくなにもわからない。) 結局なにも分からない。 (ぼくはためいきをついた。) 僕は溜め息をついた。 (「みどりねえ」) 「緑ねえ」 (そのときふとおもいついた。) その時ふと思いついた。 (そのあおいものをみた、というあきらくんがおじいちゃんご、) その青いものを見た、というアキラくんがおじいちゃん子、 (おばあちゃんごなら、もしかするとみどりいろをしたものを「あお」と) おばあちゃん子なら、もしかすると緑色をしたものを「アオ」と (いってしまうかもしれない。) 言ってしまうかも知れない。 (おとしよりのなかには「みどり」のことを「あお」というひともいるのだ。) お年寄りの中には「緑」のことを「アオ」と言う人もいるのだ。 (それをききなれていたこどもならひょっとして・・・・・) それを聞き慣れていた子どもならひょっとして・・・・・ (だがそこまでかんがえて、はた、としこうがとまる。) だがそこまで考えて、はた、と思考が止まる。 (だからなに、というかんじだ。) だからなに、という感じだ。 (いちおうくちにしてみたが、やはりししょうはそんなはんのうだった。) 一応口にしてみたが、やはり師匠はそんな反応だった。 (あきらくんがみたものがじっさいはみどりのたおるだったとしても、) アキラくんが見たものが実際は緑のタオルだったとしても、 (だれかがかさをもってそとにいたことをひていするものではない。) 誰かが傘を持って外にいたことを否定するものではない。 (もちろんかさをもってそとにでていたひとはいなかったかもしれないし、) もちろん傘を持って外に出ていた人はいなかったかも知れないし、 (いたとしてもそのだれかがまほうじんをえがくにはあしあとのもんだいがのこったままだ。) いたとしてもその誰かが魔法陣を描くには足跡の問題が残ったままだ。 (またちんもくがやってきた。) また沈黙がやってきた。 (ちちち。と、がらすどのそとをことりがなきながらとびさっていく。) チチチ。と、ガラス戸の外を小鳥が鳴きながら飛び去っていく。 (いやなしずけさだ。) 嫌な静けさだ。
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