〜感動系物語〜 お前が居るから、俺は... 漆
ごめ〜ん!今回も、問題数40行っちゃうから、次回を待ってて〜!
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問題文
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(「それって、ぼくがきみのなまえきめていいってこと!?」)
「それって、僕が君の名前決めていいってこと!?」
(「ぼく、なづけのせんすあるんだよね!」)
「僕、名付けのセンスあるんだよね!」
(と、じまんげにいった。)
と、自慢げにいった。
(なまえをつけるって...。)
名前をつけるって...。
(おれの...。はじめての「ぷれぜんと」がもらえるってことか?)
俺の...。初めての「プレゼント」がもらえるってことか?
(でも、おれははんしんはんぎで、くちょうをあらくしてしゃべった。)
でも、俺は半信半疑で、口調を荒くして喋った。
(「はぁ!?いらねえにきまってんだよ!」)
「はぁ!?いらねえに決まってんだよ!」
(「だいたい、みずしらずのおまえになんでそんなけんりがあるんだよ!」)
「大体、見ず知らずのお前になんでそんな権利があるんだよ!」
(「えー?なんてよべばいいかわからないじゃん。」)
「えー?なんて呼べばいいかわからないじゃん。」
(「それに、これからさき、だいじになっていくぞ~?」)
「それに、これから先、大事になっていくぞ〜?」
(「なんてよんでいいかわからない」そのことばが、おれののうないでくりかえされた。)
「なんて呼んでいいかわからない」その言葉が、俺の脳内で繰り返された。
(まえまでずっと「おまえ」でよばれていたのに。)
前までずっと「お前」で呼ばれていたのに。
(ききなれたはずなのに。)
聞き慣れたはずなのに。
(なぜか、うれしくおもえてきた。)
なぜか、嬉しく思えてきた。
(それに、さいはさきのこともかんがえてくれていた。)
それに、佐氷は先のことも考えてくれていた。
(おれもしっていた。なまえがだいじなことは。)
俺も知っていた。名前が大事なことは。
(でも、そのまえに、このかおだよ。)
でも、その前に、この顔だよ。
(「お...おまえは...このかおみて、なにもおもわねえのかよ。」)
「お...お前は...この顔見て、何も思わねえのかよ。」
(「ばけものだって、おもわねえのかよ。」)
「バケモノだって、思わねえのかよ。」
(ずっとこころにとめておいたことば。)
ずっと心に留めておいた言葉。
など
(でも、くちにだしてしまった。)
でも、口に出してしまった。
(そうさ。よくみればこわがってにげるはずなのに。)
そうさ。よく見れば怖がって逃げるはずなのに。
(こいつはやさしいえがおでわらった。)
こいつは優しい笑顔で笑った。
(「ひとは、がいけんよりなかみ。きみは、やさしいはず。」)
「人は、外見より中身。君は、優しいはず。」
(そういってくれた。)
そう言ってくれた。
(「やさしい」なんて、うまれていちどもいわれたことがなかった。)
「優しい」なんて、生まれて一度も言われたことがなかった。
(きいたことのない、いちばんほしかったことばを、こいつはちょっきゅうにいった。)
聞いたことのない、一番欲しかった言葉を、こいつは直球に言った。
(そんなこといわれたら、なんてかえせばいいかわからねえよ。)
そんな事言われたら、なんて返せばいいかわからねえよ。
(でもなぜか、むねのなかに、すとんとそのことばがおちた。)
でもなぜか、胸の中に、すとんとその言葉が落ちた。
(おれはかおをあかくし、したをむいた。)
俺は顔を赤くし、下を向いた。
(そうしたら、きゃっぷのうえからたすくこおりのおおきな、あたたかいてが、)
そうしたら、キャップの上から佐氷の大きな、温かい手が、
(おれのあたまをぽんとたたいた。)
俺の頭をポンと叩いた。
(「ってことで、まずはなまえぎめするね!いいでしょ?きょひけんなし!」)
「ってことで、まずは名前決めするね!いいでしょ?拒否権なし!」
(そういって、たすくこおりはじろじろとおれのかおをみた。)
そう言って、佐氷はジロジロと俺の顔を見た。
(「うーん。やさしくて、つよくて、たよりになるから...。」)
「うーん。優しくて、強くて、頼りになるから...。」
(すこしのちんもくのあと、ひらめいたかのようにめをおおきくして、)
少しの沈黙のあと、ひらめいたかのように目を大きくして、
(にっこりとわらっておれにといかけた。)
にっこりと笑って俺に問いかけた。