小説長文10! 第四話

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投稿者投稿者白鮮まり @まりとっつぉ🎐 🩵❄️🪽✨  いいね0  お気に入り登録
プレイ回数7  難易度(4.0) 3625打 長文
サバイバル小説系です!「NØWHERE」第四話
小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!
画像協力者:AI(光の演出、衣装)

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問題文

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(よくあさ、おれたちはこうきょうしせつをでて、しょくりょうをさがすことにした。) 翌朝、俺たちは公共施設を出て、食料を探すことにした。 (さくやのできごとはわすれられなかったが、なにもたべずにすごすわけにもいかない。) 昨夜の出来事は忘れられなかったが、何も食べずに過ごすわけにもいかない。 (「ちかくにすーぱーがある。そこでしょくりょうをあつめよう。」) 「近くにスーパーがある。そこで食料を集めよう。」 (ゆうまのあんないで、おれたちはしょうてんがいのおくへむかった。) 悠真の案内で、俺たちは商店街の奥へ向かった。 (みちにはだれもいない。) 道には誰もいない。 (くるまもはしっていない。) 車も走っていない。 (それなのに、しんごうだけはきそくただしくいろをかえつづけていた。) それなのに、信号だけは規則正しく色を変え続けていた。 (やがて、おおきなすーぱーまーけっとがみえてきた。) やがて、大きなスーパーマーケットが見えてきた。 (じどうどあははんのうし、てんないのしょうめいもてんとうしている。) 自動ドアは反応し、店内の照明も点灯している。 (「ほんとうに、だれもいないんだな。」) 「本当に、誰もいないんだな。」
(ゆうまがつぶやいた。) 悠真が呟いた。 (たなにはぱんやかんづめ、のみものがすきまなくならんでいた。) 棚にはパンや缶詰、飲み物が隙間なく並んでいた。 (れいぞうけーすもせいじょうにうごいており、しょくりょうがくさっているようすもない。) 冷蔵ケースも正常に動いており、食料が腐っている様子もない。 (「とりあえず、みずとほぞんできるものをあつめよう。」) 「とりあえず、水と保存できるものを集めよう。」 (おれたちはりゅっくにひつようなものをつめはじめた。) 俺たちはリュックに必要なものを詰め始めた。 (そのとき、てんないのとけいがじゅうじじゅうはっぷんをしめした。) その時、店内の時計が十時十八分を示した。 (ちょくご、てんじょうのすぴーかーからききなれたきかいおんせいがながれた。) 直後、天井のスピーカーから聞き慣れた機械音声が流れた。 (「だいさんきそくをおしらせします。」) 「第三規則をお知らせします。」 (さんにんのてがとまった。) 三人の手が止まった。 (「しょくりょうをくちにするまえに、ほうそうにしるされたなまえをかくにんしてください。」) 「食料を口にする前に、包装に記された名前を確認してください。」
など
(「じぶんのなまえがしるされていないしょくりょうは、けっしてくちにしないでください。」) 「自分の名前が記されていない食料は、決して口にしないでください。」 (ほうそうはそれだけでおわった。) 放送はそれだけで終わった。 (「......しょくりょうになまえ?」) 「......食料に名前?」 (おれはちかくのべんとうをてにとった。) 俺は近くの弁当を手に取った。 (ほうそうのらべるには、はっきりともじがいんさつされていた。) 包装のラベルには、はっきりと文字が印刷されていた。 (「たかせそうま」) 「高瀬蒼真」 (「うそだろ......。」) 「嘘だろ......。」 (べつのべんとうをかくにんする。) 別の弁当を確認する。 (そこには「くろせあおい」とかかれていた。) そこには「黒瀬葵」と書かれていた。 (さらにとなりのしょうひんには「くせゆうま」。) さらに隣の商品には「久瀬悠真」。 (さんにんとも、じぶんのなまえがかかれたべんとうをみつけてしまった。) 三人とも、自分の名前が書かれた弁当を見つけてしまった。 (「どうしておれたちのなまえがあるんだよ。」) 「どうして俺たちの名前があるんだよ。」 (ゆうまがべんとうをもつてにちからをこめる。) 悠真が弁当を持つ手に力を込める。 (ぐうぜんでかたづけるには、あまりにもふしぜんだった。) 偶然で片づけるには、あまりにも不自然だった。 (「たべてもだいじょうぶなのかな......。」) 「食べても大丈夫なのかな......。」 (あおいがふあんそうにつぶやいた。) 葵が不安そうに呟いた。 (「きそくをまもるなら、なまえがいっちしたものだけたべるしかない。」) 「規則を守るなら、名前が一致したものだけ食べるしかない。」 (おれはそうこたえたものの、ほんとうにあんぜんなのかはわからなかった。) 俺はそう答えたものの、本当に安全なのかは分からなかった。 (けっきょく、おれたちはじぶんのなまえがしるされたべんとうをひとつずつえらんだ。) 結局、俺たちは自分の名前が記された弁当を一つずつ選んだ。 (ほうそうをあけると、どれもふつうのしょくじにみえた。) 包装を開けると、どれも普通の食事に見えた。 (おれのべんとうにははくまいとたまごやき、やきざかながはいっていた。) 俺の弁当には白米と卵焼き、焼き魚が入っていた。 (ひとくちたべる。) 一口食べる。 (あじにいじょうはなかった。) 味に異常はなかった。 (むしろ、ふしぎなくらいなつかしいあじがした。) むしろ、不思議なくらい懐かしい味がした。 (むかし、いえでたべていたりょうりによくにている。) 昔、家で食べていた料理によく似ている。 (あおいもゆうまも、だまってべんとうをたべていた。) 葵も悠真も、黙って弁当を食べていた。 (「......ふつうに、おいしい。」) 「......普通に、おいしい。」 (あおいがちいさくいった。) 葵が小さく言った。 (「だからこそ、こわいんだよ。」) 「だからこそ、怖いんだよ。」 (ゆうまはべんとうのらべるをみつめていた。) 悠真は弁当のラベルを見つめていた。 (おれたちのこのみまでしらべられているのだろうか。) 俺たちの好みまで調べられているのだろうか。 (そんなことがかのうなのだろうか。) そんなことが可能なのだろうか。 (しょくじをおえたおれたちは、のこりのしょくりょうをあつめるため、みせのおくへすすんだ。) 食事を終えた俺たちは、残りの食料を集めるため、店の奥へ進んだ。 (じゅうぎょういんようのとびらがはんびらきになっていた。) 従業員用の扉が半開きになっていた。 (なかにはじむづくえとぱそこんがあり、かべにはかんしかめらのもにたーがならんでいた。) 中には事務机とパソコンがあり、壁には監視カメラのモニターが並んでいた。 (おれはおもわずあしをとめた。) 俺は思わず足を止めた。 (がめんには、てんないのようすがうつしだされている。) 画面には、店内の様子が映し出されている。 (そして、そのうちのひとつには、べんとうをもったおれたちさんにんのすがたがあった。) そして、そのうちの一つには、弁当を持った俺たち三人の姿があった。 (「これ......いまのおれたちだよな。」) 「これ......今の俺たちだよな。」 (あおいがうなずく。) 葵が頷く。 (がめんのすみには、みなれないもじがひょうじされていた。) 画面の隅には、見慣れない文字が表示されていた。 (「しょくりょうていきょうたいしょうしゃ:さんめい」) 「食料提供対象者:三名」 (さらに、そのしたにはべつのひょうじがあった。) さらに、その下には別の表示があった。 (「しこうでーたしょうごう:かんりょう」) 「嗜好データ照合:完了」 (せすじがつめたくなった。) 背筋が冷たくなった。 (このまちは、おれたちのなまえだけでなく、たべもののこのみまでしっている。) この街は、俺たちの名前だけでなく、食べ物の好みまで知っている。 (そのとき、ぱそこんのがめんがとつぜんきりかわった。) その時、パソコンの画面が突然切り替わった。 (くろいがめんのちゅうおうに、しろいもじがうかびあがる。) 黒い画面の中央に、白い文字が浮かび上がる。 (「たかせそうま、しょくじのせっしゅをかくにんしました。」) 「高瀬蒼真、食事の摂取を確認しました。」 (いきがとまった。) 息が止まった。 (つづけて、つぎのもじがひょうじされる。) 続けて、次の文字が表示される。 (「かんさつきろくをこうしんします。」) 「観察記録を更新します。」 (おれはゆっくりとてんじょうをみあげた。) 俺はゆっくりと天井を見上げた。 (かんしかめらのれんずが、こちらをむいていた。) 監視カメラのレンズが、こちらを向いていた。 (このまちは、おれたちをとじこめているだけではない。) この街は、俺たちを閉じ込めているだけではない。 (おれたちのこうどうをきろくし、たべるものまでよういしている。) 俺たちの行動を記録し、食べるものまで用意している。 (まるで、なんらかのじっけんをかんさつするように。) まるで、何らかの実験を観察するように。 (「そうまくん、これ......。」) 「蒼真くん、これ......。」 (あおいががめんをゆびさした。) 葵が画面を指差した。 (そこには、おれたちさんにんのなまえとならんで、もうひとつのらんがあった。) そこには、俺たち三人の名前と並んで、もう一つの欄があった。 (「じかいのかんさつたいしょう:みかくてい」) 「次回の観察対象:未確定」 (そのもじがひょうじされたしゅんかん、みせのおくからものおとがした。) その文字が表示された瞬間、店の奥から物音がした。 (だれもいないはずのそうこで、なにかがうごいている。) 誰もいないはずの倉庫で、何かが動いている。 (ゆうまがかいちゅうでんとうをかまえた。) 悠真が懐中電灯を構えた。 (おれたちはたがいにかおをみあわせ、ゆっくりとそうこのとびらへちかづいた。) 俺たちは互いに顔を見合わせ、ゆっくりと倉庫の扉へ近づいた。 (そして、とびらのむこうからきこえたこえに、おれたちはこおりついた。) そして、扉の向こうから聞こえた声に、俺たちは凍りついた。 (「......まだ、さんにんしかあつまっていないのか。」) 「......まだ、三人しか集まっていないのか。」 (それは、まちがいなくにんげんのこえだった。) それは、間違いなく人間の声だった。
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