小説長文10! 第六話

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投稿者投稿者白鮮まり @まりとっつぉ🎐 🩵❄️🪽✨  いいね0  お気に入り登録
プレイ回数1  難易度(4.3) 3147打 長文
サバイバル小説系です!「NØWHERE」第六話
小説なので、全然見るだけでもだいじょぶですっ!
画像協力者:AI(光の演出、衣装)

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問題文

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(たんまつにひょうじされた「ぎねんは、じゅんちょうにしんこうしています。」ということばが、) 端末に表示された「疑念は、順調に進行しています。」という言葉が、 (あたまからはなれなかった。) 頭から離れなかった。 (「とにかく、ここからでよう。」) 「とにかく、ここから出よう。」 (おれがそうこのとびらをしらべていると、とつぜん、たてものぜんたいがおおきくゆれた。) 俺が倉庫の扉を調べていると、突然、建物全体が大きく揺れた。 (「なんだ!?」) 「何だ!?」 (てんじょうからこまかなほこりがおち、しょうめいがはげしくてんめつする。) 天井から細かな埃が落ち、照明が激しく点滅する。 (ちょくご、てんないのすぴーかーからけいこくおんがなりひびいた。) 直後、店内のスピーカーから警告音が鳴り響いた。 (「きんきゅうつうち。としかんりしすてむにいじょうがはっせいしました。」) 「緊急通知。都市管理システムに異常が発生しました。」 (「げんざい、ぜんくいきのさいこうせいをかいししています。」) 「現在、全区域の再構成を開始しています。」 (「さいこうせいってなんだよ......。」) 「再構成って何だよ......。」
(ゆうまがたんまつをかくにんする。) 悠真が端末を確認する。 (がめんには、まちのちずがひょうじされていた。) 画面には、街の地図が表示されていた。 (しかし、ちずじょうのどうろやたてものが、はしからじゅんばんにしろくぬりつぶされていく。) しかし、地図上の道路や建物が、端から順番に白く塗りつぶされていく。 (「まちがきえてる......。」) 「街が消えてる......。」 (あおいがつぶやいた。) 葵が呟いた。 (おれたちはいそいでそうこからでた。) 俺たちは急いで倉庫から出た。 (みせのそとへでると、しんじられないこうけいがひろがっていた。) 店の外へ出ると、信じられない光景が広がっていた。 (しょうてんがいのたてものが、りんかくをうしなったようにしろくへんかしている。) 商店街の建物が、輪郭を失ったように白く変化している。 (どうろのむこうにあったとけいとうも、はんぶんいじょうがしろいきりにつつまれていた。) 道路の向こうにあった時計塔も、半分以上が白い霧に包まれていた。 (「ここにいたらあぶない。いどうするぞ!」) 「ここにいたら危ない。移動するぞ!」
など
(ゆうまのこえで、おれたちははしりだした。) 悠真の声で、俺たちは走り出した。 (がいとうはつぎつぎときえ、しんごうきのひょうじもみだれている。) 街灯は次々と消え、信号機の表示も乱れている。 (きのうまであたりまえにそんざいしていたまちが、) 昨日まで当たり前に存在していた街が、 (まるでさいしょからなにもなかったかのようにかわっていく。) まるで最初から何もなかったかのように変わっていく。 (そのとき、おれのすまーとふぉんがふるえた。) その時、俺のスマートフォンが震えた。 (がめんには、みおぼえのないつうちがひょうじされていた。) 画面には、見覚えのない通知が表示されていた。 (「たかせそうまさま。げんざいのかんさつかんきょうをいじできません。」) 「高瀬蒼真様。現在の観察環境を維持できません。」 (「あなたには、あたらしいくいきへのいどうをすいしょうします。」) 「あなたには、新しい区域への移動を推奨します。」 (「なんだよ、これ......。」) 「何だよ、これ......。」 (さらにがめんがきりかわる。) さらに画面が切り替わる。 (「いどうさき:とけいとう」) 「移動先:時計塔」 (おれはおもわずたちどまった。) 俺は思わず立ち止まった。 (とけいとうへいくな。) 時計塔へ行くな。 (だい2わできいた、あのこえがあたまをよぎる。) 第2話で聞いた、あの声が頭をよぎる。 (「そうまくん、どうしたの?」) 「蒼真くん、どうしたの?」 (「とけいとうにいけってひょうじされた。」) 「時計塔に行けって表示された。」 (あおいのひょうじょうがくもる。) 葵の表情が曇る。 (「でも、あそこにはいくなってこえがあったよね。」) 「でも、あそこには行くなって声があったよね。」 (「ああ。」) 「ああ。」 (ゆうまがふたりのあいだにはいった。) 悠真が二人の間に入った。 (「わなかもしれない。べつのばしょをさがそう。」) 「罠かもしれない。別の場所を探そう。」 (おれたちはちかくのとしょかんへむかった。) 俺たちは近くの図書館へ向かった。 (そこならたてものもがんじょうで、しばらくみをかくせるとおもったからだ。) そこなら建物も頑丈で、しばらく身を隠せると思ったからだ。 (しかし、とうちゃくしたときにはいりぐちがしろいかべにおおわれていた。) しかし、到着した時には入口が白い壁に覆われていた。 (とびらもまどもない。) 扉も窓もない。 (まるで、たてものそのものがぬりつぶされてしまったようだった。) まるで、建物そのものが塗りつぶされてしまったようだった。 (「もう、どこにもあんぜんなばしょがないのか......。」) 「もう、どこにも安全な場所がないのか......。」 (あおいがたちつくす。) 葵が立ち尽くす。 (そのとき、どうろのむこうからこえがきこえた。) その時、道路の向こうから声が聞こえた。 (「さんにんとも、こっちだ!」) 「三人とも、こっちだ!」 (ふりかえると、みしらぬせいねんがたてもののかげからてまねきしていた。) 振り返ると、見知らぬ青年が建物の陰から手招きしていた。 (「だれだ?」) 「誰だ?」 (「せつめいはあとだ。ここにいたらまちごとけされるぞ!」) 「説明はあとだ。ここにいたら街ごと消されるぞ!」 (おれたちはいっしゅんだけまよったが、ほかにせんたくしはなかった。) 俺たちは一瞬だけ迷ったが、他に選択肢はなかった。 (せいねんのいるたてものへかけこむ。) 青年のいる建物へ駆け込む。 (なかにはいると、かれはとびらをしめた。) 中に入ると、彼は扉を閉めた。 (「おれはあいざわれん。ここにきてから、もうにしゅうかんになる。」) 「俺は相沢蓮。ここに来てから、もう二週間になる。」 (「にしゅうかん!?」) 「二週間!?」 (ゆうまがおどろく。) 悠真が驚く。 (「ああ。おまえたちよりまえから、このまちをしらべていた。」) 「ああ。お前たちより前から、この街を調べていた。」 (れんはつくえのうえにいちまいのかみをひろげた。) 蓮は机の上に一枚の紙を広げた。 (そこには、まちのしょうさいなちずがえがかれていた。) そこには、街の詳細な地図が描かれていた。 (おれたちがみていたまっしろなちずとはちがい、たてものやどうろがすべてきろくされている。) 俺たちが見ていた真っ白な地図とは違い、建物や道路がすべて記録されている。 (「これは......。」) 「これは......。」 (「おれがつくった、このまちのちずだ。」) 「俺が作った、この街の地図だ。」 (れんはちずのちゅうおうをゆびさした。) 蓮は地図の中央を指差した。 (「そして、ここにまちのいじょうをとめるためのばしょがある。」) 「そして、ここに街の異常を止めるための場所がある。」 (そこにしるされていたなまえは、とけいとうだった。) そこに記されていた名前は、時計塔だった。 (「けっきょく、とけいとうにいくしかないのか。」) 「結局、時計塔に行くしかないのか。」 (おれがつぶやくと、れんはくびをよこにふった。) 俺が呟くと、蓮は首を横に振った。 (「ちがう。そこにあるのは、まちをとめるそうちじゃない。」) 「違う。そこにあるのは、街を止める装置じゃない。」 (「じゃあ、なんなんだ?」) 「じゃあ、何なんだ?」 (れんはすこしだまったあと、ゆっくりこたえた。) 蓮は少し黙ったあと、ゆっくり答えた。 (「このまちをつくったにんげんの、さいごのきろくだ。」) 「この街を作った人間の、最後の記録だ。」 (そのしゅんかん、たてもののしょうめいがすべてきえた。) その瞬間、建物の照明がすべて消えた。 (くらやみのなかで、すぴーかーからきかいおんせいがひびく。) 暗闇の中で、スピーカーから機械音声が響く。 (「みとうろくじんぶつのしんにゅうをかくにんしました。」) 「未登録人物の侵入を確認しました。」 (「だいよんかんさつたいしょうをけんしゅつ。」) 「第四観察対象を検出。」 (おれたちはれんのほうをみた。) 俺たちは蓮の方を見た。 (かれはおどろくようすもなく、ただしずかにめをとじていた。) 彼は驚く様子もなく、ただ静かに目を閉じていた。 (そして、ちいさくつぶやいた。) そして、小さく呟いた。 (「......ようやく、きたか。」) 「......ようやく、来たか。」
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