フランツ・カフカ 変身⑫

投稿者nyokesi プレイ回数679
難易度(4.5) 4953打 長文 長文モード可 タグ長文 小説 文豪 フランツ・カフカ
順位名前スコア称号打鍵/秒正誤率時間(秒)打鍵数ミス問題日付
1 Yuu 8643 8.9 96.9% 548.3 4893 154 78 2020/06/14
2 nash 8295 8.5 97.5% 582.0 4950 122 78 2020/06/04
3 ぺこっぱ 7740 7.9 97.0% 620.0 4950 151 78 2020/06/12
4 おっ 7399 7.7 95.9% 637.9 4926 206 78 2020/06/05
5 berry 7165 7.4 96.0% 654.9 4892 199 78 2020/06/01

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問題文

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(こういうふうにしてまいにちぐれごーるはしょくじをあたえられた。いっかいはあさ、)

こういうふうにして毎日グレゴールは食事を与えられた。一回は朝、

(りょうしんとじょちゅうとがまだねむっているときで、にかいめはみんなのちゅうしょくがおわったあとだ。)

両親と女中とがまだ眠っているときで、二回目はみんなの昼食が終ったあとだ。

(というのは、しょくじご、りょうしんはしばらくひるねをし、じょちゅうはいもうとからなにか)

というのは、食事後、両親はしばらく昼寝をし、女中は妹から何か

(ようじをいいつけられてつかいにだされる。たしかにみんなはぐれごーるを)

用事を言いつけられて使いに出される。たしかにみんなはグレゴールを

(うえじにさせようとはしなかったが、おそらくかれのしょくじについてはただ)

飢え死させようとはしなかったが、おそらく彼の食事についてはただ

(いもうとのくちからつたえきくといういじょうのがまんはできなかったのだろう。)

妹の口から伝え聞くという以上の我慢はできなかったのだろう。

(またきっといもうとも、なにしろほんとうにりょうしんはじゅうぶんくるしんでいるのだから、)

またきっと妹も、なにしろほんとうに両親は十分苦しんでいるのだから、

(おそらくほんのわずかなかなしみだけであってもはぶいてやろうと)

おそらくほんのわずかな悲しみだけであってもはぶいてやろうと

(しているのだろう。)

しているのだろう。

(あのさいしょのあさ、どんなこうじつによっていしゃとかぎやとをいえからおいかえしたのか、)

あの最初の朝、どんな口実によって医者と鍵屋とを家から追い返したのか、

(ぐれごーるはぜんぜんしることができなかった。というのは、かれのいうことは)

グレゴールは全然知ることができなかった。というのは、彼のいうことは

(あいてにはききとれないので、だれひとりとして、そしていもうとまでも、)

相手には聞き取れないので、だれ一人として、そして妹までも、

(かれのほうではたにんのいうことがわかる、とはおもわなかったのだ。そこで、)

彼のほうでは他人のいうことがわかる、とは思わなかったのだ。そこで、

(いもうとがじぶんのへやにいるときにも、ただときどきいもうとがためいきをもらしたり、)

妹が自分の部屋にいるときにも、ただときどき妹が溜息をもらしたり、

(せいじんたちのなまえをとなえるのをきくだけでまんぞくしなければならなかった。)

聖人たちの名前を唱えるのを聞くだけで満足しなければならなかった。

(のちになっていもうとがすこしはすべてのことになれるようになったときにはじめて、)

のちになって妹が少しはすべてのことに慣れるようになったときにはじめて、

(ーーかんぜんになれるというようなことはむろんけっしてもんだいとはならなかったーー)

ーー完全に慣れるというようなことはむろんけっして問題とはならなかったーー

(ぐれごーるはしたしさをこめたことばとか、あるいはそうかいしゃくされることばとかを)

グレゴールは親しさをこめた言葉とか、あるいはそう解釈される言葉とかを

(ときどきこみみにはさむことができた。ぐれごーるがしょくじをさかんに)

ときどき小耳にはさむことができた。グレゴールが食事をさかんに

(かたづけたときには、「ああ、きょうはおいしかったのね」と、いもうとはいい、)

片づけたときには、「ああ、きょうはおいしかったのね」と、妹は言い、

など

(しだいにかずしげくくりかえされるようになったそれとはんたいに)

しだいに数しげくくり返されるようになったそれと反対に

(てをつけていないばあいには、ほとんどかなしげにこういうのがつねだった。)

手をつけていない場合には、ほとんど悲しげにこういうのがつねだった。

(「またみんなてをつけないであるわ」)

「またみんな手をつけないであるわ」

(ところで、ぐれごーるはちょくせつにはにゅーすをきくことができなかったけれども、)

ところで、グレゴールは直接にはニュースを聞くことができなかったけれども、

(りんしつのはなしごえをいろいろききとるのだった。ひとごえがきこえると、かれは)

隣室の話し声をいろいろ聞き取るのだった。人声が聞こえると、彼は

(すぐそれにちかいどあのところへいそいでいき、からだぜんたいをどあにおしつける。)

すぐそれに近いドアのところへ急いでいき、身体全体をドアに圧しつける。

(ことにはじめのうちは、たといただこそこそばなしにしろ、なにかかれについての)

ことにはじめのうちは、たといただこそこそ話にしろ、何か彼についての

(ことでないようなはなしはなかった。ふつかのあいだ、さんどさんどのしょくじに、)

ことでないような話はなかった。二日のあいだ、三度三度の食事に、

(どうしたらいいのだろう、というそうだんをやっているのがきかれた。)

どうしたらいいのだろう、という相談をやっているのが聞かれた。

(ところで、しょくじとしょくじとのあいだのじかんにも、おなじわだいがかたられるのだった。)

ところで、食事と食事とのあいだの時間にも、同じ話題が語られるのだった。

(というのは、だれひとりとしてひとりだけるすをしようとしなかったし、)

というのは、だれ一人としてひとりだけ留守をしようとしなかったし、

(またどんなことがあってもじゅうきょをすっかりからにすることはできなかったので、)

またどんなことがあっても住居をすっかり空にすることはできなかったので、

(いつでもいえにはすくなくともかぞくのうちのふたりがのこっているのだ。じょちゅうも)

いつでも家には少なくとも家族のうちの二人が残っているのだ。女中も

(さいしょのひにーーじょちゅうがこのできごとについてなにをしっているのか、)

最初の日にーー女中がこのできごとについて何を知っているのか、

(またどのくらいしっているのかは、あまりあきらかではなかったがーーすぐに)

またどのくらい知っているのかは、あまり明らかではなかったがーーすぐに

(ひまをくれるようにとひざをついてははおやにたのみ、そのじゅうごふんごにいえを)

ひまをくれるようにと膝をついて母親に頼み、その十五分後に家を

(でていくときには、なみだながらにひまをだしてもらったことのれいをいった。)

出ていくときには、涙ながらにひまを出してもらったことの礼をいった。

(まるでこのいえでしめしてもらったさいだいのおんけいだとでもいうようなちょうしだった。)

まるでこの家で示してもらった最大の恩恵だとでもいうような調子だった。

(そして、だれもかのじょにもとめたわけでもないのに、ほんのすこしでもひとには)

そして、だれも彼女に求めたわけでもないのに、ほんの少しでも人には

(もらしませんから、などひどくほんきでちかうのだった。)

もらしませんから、などひどく本気で誓うのだった。

(じょちゅうがひまをとったので、いまではいもうとがははおやといっしょにりょうりもしなければ)

女中がひまを取ったので、今では妹が母親といっしょに料理もしなければ

(ならなかった。とはいっても、それはたいしてほねがおれなかった。なにしろ)

ならなかった。とはいっても、それはたいして骨が折れなかった。なにしろ

(ほとんどなにもたべなかったのだ。ぐれごーるはくりかえしきいたのだが、)

ほとんど何も食べなかったのだ。グレゴールはくり返し聞いたのだが、

(だれかがほかのものにむかってたべるようにとうながしてもむだで、)

だれかがほかの者に向って食べるようにとうながしてもむだで、

(でてくるへんじといえばただ「いや、たくさん」とかいうようなことばだけに)

出てくる返事といえばただ「いや、たくさん」とかいうような言葉だけに

(きまっていた。さけるいもおそらくぜんぜんのまないようだった。しょっちゅういもうとは)

きまっていた。酒類もおそらく全然飲まないようだった。しょっちゅう妹は

(ちちおやに、びーるをのみたくないかとたずね、じぶんでとりにいくから、と)

父親に、ビールを飲みたくないかとたずね、自分で取りにいくから、と

(こころからもうしでるのだが、それでもちちおやがだまっていると、ちちがせけんていを)

心から申し出るのだが、それでも父親が黙っていると、父が世間態を

(はばかってしんぱいしているきもちをとりのぞこうとして、もんばんのおかみさんに)

はばかって心配している気持を取り除こうとして、門番のおかみさんに

(びーるをとりにいってもらってもいいのだ、というのだった。ところが)

ビールを取りにいってもらってもいいのだ、というのだった。ところが

(ちちおやはさいごにおおきなこえで「いらない」と、いう。そして、それでもうにどと)

父親は最後に大きな声で「いらない」と、いう。そして、それでもう二度と

(びーるのことははなされなかった。)

ビールのことは話されなかった。

(さいしょのひのうちに、ちちおやははやくもははおやといもうととにむかってざいさんじょうたいと)

最初の日のうちに、父親は早くも母親と妹とに向って財産状態と

(これからのみとおしとについてすっかりはなしてきかせた。ときどき)

これからの見通しとについてすっかり話して聞かせた。ときどき

(てーぶるからたちあがって、ごねんまえにじぶんのみせがはさんしたときにすくいだした)

テーブルから立ち上がって、五年前に自分の店が破産したときに救い出した

(ちいさなきんこからなにかかきつけやちょうぼをもってくるのだった。)

小さな金庫から何か書きつけや帳簿をもってくるのだった。

(てのこんだかぎをあけ、つぎにさがしているものをとりだしたあとで)

手のこんだ鍵を開け、つぎに探しているものを取り出したあとで

(かぎをしめるおとがきこえてきた。ちちおやのそのときのせつめいは、いちめんでは、)

鍵を閉める音が聞こえてきた。父親のそのときの説明は、一面では、

(ぐれごーるがかんきんせいかつをするようになっていらいはじめてうれしくおもったこと)

グレゴールが監禁生活をするようになって以来はじめてうれしく思ったこと

(だった。ぐれごーるはそれまで、あのみせからちちおやのてにのこされたものは)

だった。グレゴールはそれまで、あの店から父親の手に残されたものは

(ぜんぜんないのだ、とかんがえていた。すくなくともちちおやはぐれごーるにたいして)

全然ないのだ、と考えていた。少なくとも父親はグレゴールに対して

(そのはんたいのことはぜんぜんいわなかった。もっともぐれごーるもそのことについて)

その反対のことは全然いわなかった。もっともグレゴールもそのことについて

(ちちおやにたずねたことはなかったのではあった。ぐれごーるがそのころ)

父親にたずねたことはなかったのではあった。グレゴールがそのころ

(きをつかっていたことは、かぞくぜんいんをかんぜんなぜつぼうへおいこんだしょうばいじょうのふこうを)

気を使っていたことは、家族全員を完全な絶望へ追いこんだ商売上の不幸を

(できるだけはやくかぞくのものたちにわすれさせるためにぜんりょくをつくす)

できるだけ早く家族の者たちに忘れさせるために全力をつくす

(ということだった。そこであのとうじかれはとくべつにねっしんにはたらきはじめ、)

ということだった。そこであの当時彼は特別に熱心に働き始め、

(ほとんどいちやにしてつまらぬてんいんからたびまわりのせーるすまんとなった。)

ほとんど一夜にしてつまらぬ店員から旅廻りのセールスマンとなった。

(せーるすまんにはむろんかねもうけのちゃんすがいろいろあり、しごとのせいかは)

セールスマンにはむろん金もうけのチャンスがいろいろあり、仕事の成果は

(すぐさまぶあいのかたちでげんきんにかわり、それをいえにもちかえって、おどろきよろこぶかぞくの)

すぐさま歩合の形で現金に変わり、それを家にもち帰って、驚きよろこぶ家族の

(めのまえのてーぶるのうえにならべてみせることができた。)

眼の前のテーブルの上にならべて見せることができた。

(あれはすばらしいじきだった。)

あれはすばらしい時期だった。

(ぐれごーるはあとになってからも、かぞくぜんたいのけいひをまかなうことができ、)

グレゴールはあとになってからも、家族全体の経費をまかなうことができ、

(また、じじつまかなっただけのかねをもうけはしたが、あのはじめのころの)

また、事実まかなっただけの金をもうけはしたが、あのはじめのころの

(すばらしいじきは、すくなくとも、あのころのかがやかしさでにどくりかえされることは)

すばらしい時期は、少なくとも、あのころの輝かしさで二度くり返されることは

(なかった。かじんもぐれごーるもそのことになれ、かじんはかんしゃしてかねをうけとり、)

なかった。家人もグレゴールもそのことに慣れ、家人は感謝して金を受け取り、

(かれもよろこんでかねをだすのだったが、とくべつなきもちのあたたかさというものは)

彼もよろこんで金を出すのだったが、特別な気持の温かさというものは

(もうおこらなかった。)

もう起こらなかった。

(ただいもうとだけはぐれごーるにたいしてまだちかいかんけいをもちつづけていた。)

ただ妹だけはグレゴールに対してまだ近い関係をもちつづけていた。

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