ちょっと難しい四字熟語とその説明-16-

(いんじゅんしゅきゅうきゅうしゅうをまもってあらためようとしないこと)

因循守旧 旧習を守って改めようとしないこと

(はくちゅうのかんりょうしゃのちからがゆうれつをつけにくいほどせっきんしていること)

伯仲之間 両者の力が優劣をつけにくいほど接近していること

(むげんならくぶっきょうのはちだいじごくのひとつじごくのなかでももっともくるしいじごく)

無間奈落 仏教の八大地獄の一つ 地獄の中でも最も苦しい地獄

(ぎゅうとうかっけいとるにたりないちいさなことをしょりするのにおおげさなほうほうをもちいるたとえ)

牛刀割鶏 取るに足りない小さな事を処理するのに大げさな方法を用いるたとえ

(はくじつしょうてんせんにんになることまたきゅうにふうきになるきゅうにしゅっせすること)

白日昇天 仙人になること また急に富貴になる 急に出世すること

(かんかそうらんせんそうなどのさわぎがおこってよのなかのちつじょがみだれること)

干戈騒乱 戦争などの騒ぎが起こって世の中の秩序が乱れること

(あんじょうしょじゅんへいおんなひびになればんじがうまくいっているきょうぐうであること)

安常処順 平穏な日々に慣れ万事がうまくいっている境遇であること

(なだいかんばんかぶきげきじょうのおもてかんばんのひとつでじょうえんきょうげんのだいめいをしるしたもの)

名題看板 歌舞伎劇場の表看板の一つで上演狂言の題名を記したもの

(ばしごじょうきょうだいがみなそろってゆうしゅうなことをあらわすことば)

馬氏五常 兄弟が皆揃って優秀なことをあらわす言葉

(しょうりぞうとうおもてむきはにゅうわでありながらこころのそこはいんけんそのものであること)

笑裏蔵刀 表向きは柔和でありながら心の底は陰険そのものであること

(けいがいちきはじめてであったものどうしがいぜんからのしんゆうのようにしたしくなるたとえ)

傾蓋知己 初めて出会った者同士が以前からの親友のように親しくなるたとえ

(けいせいけいこくそのうつくしさゆえにくにをほろぼすほどのびじょ)

傾城傾国 その美しさゆえに国を滅ぼすほどの美女

(はいしんきぎしんようとどうぎをまもらないことしんらいにそむきどうぎをすてさること)

背信棄義 信用と道義を守らないこと 信頼に背き道義を捨て去ること

(いちぶついっけいものごとやけしきのひとつひとつまですべて)

一物一景 物事や景色の一つ一つまですべて

(いんせいまいめいせいめいをかくしぎめいでよわたりすることかいめいしてたきょうにとうぼうするたとえ)

隠姓埋名 姓名を隠し偽名で世渡りすること 改名して他郷に逃亡するたとえ

(そっせんれいこうひとにさきだってはげみおこなうこと)

率先励行 人に先立って励み行うこと

(きょうかんじゃくしちゅうおうせいふにけんりょくをしゅうちゅうさせてちほうのけんげんをおさえよわめるたとえ)

強幹弱枝 中央政府に権力を集中させて地方の権限を抑え弱めるたとえ

(だんきんのまじわりきんぞくをたちきるほどかたいきずなといういからこのうえなくしんみつなゆうじょうのこと)

断金之交 金属を断ち切るほど固い絆という意からこの上なく親密な友情のこと

(れいりしつそそのひとのちょうしょやとくぎをいかしてつかうたとえ)

令狸執鼠 その人の長所や特技を生かして使うたとえ

(しょうりだいそんわずかなりえきをえようとしてよりおおきなりえきをのがしてしまうこと)

小利大損 わずかな利益を得ようとしてより大きな利益を逃してしまうこと