ジグザグ　好きになってくれますか

(すきになってくれますかわずかでも)

好きになってくれますか　僅かでも

(すきになれぬというならころして)

好きになれぬというなら　殺して

(くろいかみがすきだとききました)

黒い髪が好きだと聞きました

(だからわたしはくろくそめました)

だから私は黒く染めました

(ながいかみがきらいとききました)

長い髪が嫌いと聞きました

(だからのばしてたかみきりました)

だから伸ばしてた髪切りました

(もうそろそろちょっとくらい)

もうそろそろ　ちょっとくらい

(すきになってくれていいじゃない)

好きになってくれて良いじゃない

(ほんのすこしだけでいいからねぇねぇねぇ)

ほんの少しだけでいいから　ねぇねぇねぇ

(まだみかんながら)

まだ未完ながら

(あなたしようになってまいりました)

あなた仕様になってまいりました

(すきになってくれますかわずかでも)

好きになってくれますか　僅かでも

(おきにめされたのなら)

お気に召されたのなら

(おもわせぶりでしたらうらむまで)

思わせぶりでしたら　怨むまで

(すきになれぬというならころして)

好きになれぬというなら　殺して

(せいそなこがすきだときいたから)

清楚な子が好きだと聞いたから

(あなたのまえだけせいそえんじた)

あなたの前だけ清楚演じた

(みにくいこはきらいときいたから)

醜い子は嫌いと聞いたから

(ぶざまなかおにめすをいれました)

無様な顔にメスを入れました

(まだびりょくながら)

まだ微力ながら

(あなたごのみにしあげてまいりました)

あなた好みに仕上げてまいりました

(すきになってくれますかいぜんより)

好きになってくれますか　以前より

(あまくなりましたゆえ)

甘くなりました故

(わたしのなせるすべてつくしました)

私のなせる全て尽くしました

(されどむりだというならころして)

されど無理だと言うなら　殺して

(みにくいわたしなどおよびではないでしょうか)

醜い私など　お呼びではないでしょうか

(みにくいわたしなどおあそびにもなりませぬか)

醜い私など　お遊びにもなりませぬか

(あなたにあいされたいだけの)

あなたに愛されたいだけの

(ただそれだけのじんせいでした)

ただそれだけの人生でした

(どうしてまだあなたがはなれなくて)

どうして　まだあなたが離れなくて

(ぬけぬそめられたいろ)

抜けぬ　染められた色

(あなたをいまだいてるひとはだれ)

あなたを今抱いてる人は誰

(かわりにもなれぬというならころして)

替わりにもなれぬというなら　殺して

(すきになってくれますかわずかでも)

好きになってくれますか　僅かでも

(おきにめされたのなら)

お気に召されたのなら

(おもわせぶりでしたらうらむまで)

思わせぶりでしたら　怨むまで

(すきになれぬというならころして)

好きになれぬというなら　殺して