坊ちゃん(11)

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難易度(4.5) 2733打 長文タグ小説 長文 坊ちゃん 夏目漱石
夏目漱石の坊ちゃん(11)です。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 りんご 7107 7.3 97.3% 370.3 2706 74 50 2020/10/02
2 subaru 6855 S++ 7.2 95.4% 376.5 2711 130 50 2020/09/25
3 HAKU 6690 S+ 6.9 96.1% 392.2 2733 109 50 2020/09/26
4 おっ 6316 S 6.6 95.2% 407.0 2707 136 50 2020/10/02
5 LIZI 5421 B++ 5.5 97.7% 485.3 2693 62 50 2020/10/05

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問題文

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(それからえいごのきょうしにこがとかいうたいへんかおいろのわるいおとこがいた。)

それから英語の教師に古賀とか云う大変顔色の悪い男が居た。

(たいがいかおのあおいひとはやせてるもんだがこのおとこはあおくふくれている。)

大概顔の蒼い人は瘠せてるもんだがこの男は蒼くふくれている。

(むかししょうがっこうへいくじぶん、あさいのたみさんというこがどうきゅうせいにあったが、)

昔小学校へ行く時分、浅井の民さんと云う子が同級生にあったが、

(このあさいのおやじがやはり、こんないろつやだった。)

この浅井のおやじがやはり、こんな色つやだった。

(あさいはひゃくしょうだから、ひゃくしょうになるとあんなかおになるかときよにきいてみたら、)

浅井は百姓だから、百姓になるとあんな顔になるかと清に聞いてみたら、

(そうじゃありません、あのひとはうらなりのとうなすばかりたべるから、)

そうじゃありません、あの人はうらなりの唐茄子ばかり食べるから、

(あおくふくれるんですとおしえてくれた。)

蒼くふくれるんですと教えてくれた。

(それいらいあおくふくれたひとをみればかならずうらなりのとうなすをくったむくいだとおもい)

それ以来蒼くふくれた人を見れば必ずうらなりの唐茄子を食った酬いだと思

(このえいごのきょうしもうらなりばかりくってるにちがいない。)

この英語の教師もうらなりばかり食ってるに違いない。

(もっともうらなりとはなにのことかいまもってしらない。)

もっともうらなりとは何の事か今もって知らない。

(きよにきいてみたことはあるが、きよはわらってこたえなかった。)

清に聞いてみた事はあるが、清は笑って答えなかった。

(おうかたきよもしらないんだろう。)

大方清も知らないんだろう。

(それからおれとおなじすうがくのきょうしにほったというのがいた。)

それからおれと同じ数学の教師に堀田というのが居た。

(これはたくましいいがぐりぼうずで、えいざんのあくそうとというべきつらがまえである。)

これは逞しい毬栗坊主で、叡山の悪僧とと云うべき面構である。

(ひとがていねいにじれいをみせたらみむきもせず、)

人が叮寧に辞令を見せたら見向きもせず、

(やあきみがしんにんのひとか、ちとあそびにきたまえあはははといった。)

やあ君が新任の人か、ちと遊びに来給えアハハハと云った。

(なにがあはははだ。そんなれいぎをこころえぬやつのところへだれがあそびにいくものか。)

何がアハハハだ。そんな礼儀を心得ぬ奴の所へ誰が遊びに行くものか。

(おれはこのときからこのぼうずにやまあらしやというあだなをつけてやった。)

おれはこの時からこの坊主に山嵐やという渾名をつけてやった。

(かんがくのせんせいはさすがにかたいものだ。きのうおつきで、さぞおつかれで、)

漢学の先生はさすがに堅いものだ。昨日お着きで、さぞお疲れで、

(それでもうじゅぎょうをおはじめで、だいぶごれいせいで、)

それでもう授業をお始めで、大分ご励精で、

など

(ーーとのべつにべんじたのはあいきょうのあるおじいさんだ。)

ーーとのべつに弁じたのは愛嬌のあるお爺さんだ。

(ががくのきょうしはまったくげいにんふうだ。)

画学の教師は全く芸人風だ。

(べらべらしたすきやのはおりをきて、せんすをぱちつかせて、)

べらべらした透綾の羽織を着て、扇子をぱちつかせて、

(おくにはどちらでげす、え?とうきょう?そりゃうれしい、おなかまができて)

お国はどちらでげす、え?東京?そりゃ嬉しい、お仲間が出来て

(わたしもこれでえどっこですといった。)

私もこれで江戸っ子ですと云った。

(こんなのがえどっこならえどにはうまれたくないもんだとしんじゅうにかんがえた。)

こんなのが江戸っ子なら江戸には生れたくないもんだと心中に考えた。

(そのほかひとりひとりについてこんなことをかけばいくらでもある。)

そのほか一人一人についてこんな事を書けばいくらでもある。

(しかしさいげんがないからやめる。)

しかし際限がないからやめる。

(あいさつがひととおりすんだら、こうちょうがきょうはもうひきとってもいい、)

挨拶が一通り済んだら、校長が今日はもう引き取ってもいい、

(もっともじゅぎょうじょうのことはすうがくのしゅにんとうちあわせをしておいて、)

もっとも授業上の事は数学の主任と打ち合せをしておいて、

(あさってからかぎょうをはじめてくれといった。)

明後日から課業を始めてくれと云った。

(すうがくのしゅにんはだれかときいてみたられいのやまあらしであった。)

数学の主任は誰かと聞いてみたら例の山嵐であった。

(いまいましい、こいつのしたにはたらくのかおやおやとしつぼうした。)

忌々しい、こいつの下に働くのかおやおやと失望した。

(やまあらしは「おいきみどこにとまってるか、やましろやか、)

山嵐は「おい君どこに宿ってるか、山城屋か、

(うん、いまにいってそうだんする」といいのこしてはくぼくをもってきょうじょうへでていった。)

うん、今に行って相談する」と云い残して白墨を持って教場へ出て行った。

(しゅにんのくせにむかうからきてそうだんするなんてふけんしきなおとこだ。)

主任の癖に向うから来て相談するなんて不見識な男だ。

(しかしよびつけるよりはかんしんだ。)

しかし呼び付けるよりは感心だ。

(それからがっこうのもんをでて、すぐやどへかえろうとおもったが、)

それから学校の門を出て、すぐ宿へ帰ろうと思ったが、

(かえったってしかたがないから、すこしまちをさんぽしてやろうとおもって、)

帰ったって仕方がないから、少し町を散歩してやろうと思って、

(むやみにあしのむくほうをあるきちらした。)

無暗に足の向く方をあるき散らした。

(けんちょうもみた。ふるいぜんせいきのけんちくである。)

県庁も見た。古い前世紀の建築である。

(へいえいもみた。あさぶのれんたいよりりっぱでない。)

兵営も見た。麻布の聯隊より立派でない。

(おおどおりもみた。かぐらざかをはんぶんにせまくしたぐらいなみちはばでまちなみはあれよりおちる。)

大通りも見た。神楽坂を半分に狭くしたぐらいな道幅で町並はあれより落ちる。

(にじゅうごまんごくのじょうかだってたかのしれたものだ。)

二十五万石の城下だって高の知れたものだ。

(こんなところにすんでごじょうかだなどといばってるにんげんは)

こんな所に住んでご城下だなどと威張ってる人間は

(かわいそうなものだとかんがえながらくると、いつしかやましろやのまえにでた。)

可哀想なものだと考えながらくると、いつしか山城屋の前に出た。

(ひろいようでもせまいものだ。これでたいていはみつくしたのだろう。)

広いようでも狭いものだ。これで大抵は見尽したのだろう。

(かえってめしでもくおうとかどぐちをはいった。ちょうばにすわっていたかみさんが、)

帰って飯でも食おうと門口をはいった。帳場に坐っていたかみさんが、

(おれのかおをみるときゅうにとびだしてきておかえり・・・といたのまへあたまをつけた。)

おれの顔を見ると急に飛び出してきてお帰り・・・と板の間へ頭をつけた。

(くつをぬいであがると、おざしきがあきましたからとげじょがにかいへあんないをした。)

靴を脱いで上がると、お座敷があきましたからと下女が二階へ案内をした。

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