バスカヴィル家の犬15

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プレイ回数1847難易度(4.5) 4809打 長文 長文モード可
シャーロックホームズシリーズ
アーサーコナンドイルの作品です。句読点以外の記号は省いています。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 いも 6083 A++ 6.2 97.4% 765.0 4777 123 69 2024/03/13

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問題文

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(もしこちらのゆうじんがひきうけてくれたら、こんなんなじょうきょうにあるとき、これいじょう、)

「もしこちらの友人が引き受けてくれたら、困難な状況にある時、これ以上、

(そばにいてこころづよいじんぶつはおりません。わたしはほかのだれよりもかくしんをもって、)

そばにいて心強い人物はおりません。私は他の誰よりも確信をもって、

(このようにもうしあげることができます わたしはこのもうしでにきょをつかれた。しかし)

このように申し上げる事ができます」私はこの申し出に虚をつかれた。しかし

(へんじをするまもなく、ばすかヴぃるはわたしのてをとってあたたかくにぎりしめた。)

返事をする間もなく、バスカヴィルは私の手をとって暖かく握り締めた。

(それは、ほんとうにありがたいことです。わとそんはかせ かれはいった。あなたは)

「それは、本当に有難いことです。ワトソン博士」彼は言った。「あなたは

(わたしのことをごぞんじですし、このじけんについてもおなじようによくしっている。)

私の事をご存知ですし、この事件についても同じようによく知っている。

(もしばすかヴぃるかんまできてくださって、きけんをきりぬけさせていただければ、)

もしバスカヴィル館まで来て下さって、危険を切り抜けさせていただければ、

(このごおんはいっしょうわすれません わたしは、ぼうけんがきたいできそうなじょうきょうにはいつでも)

このご恩は一生忘れません」私は、冒険が期待できそうな状況にはいつでも

(きょうみをしめしてきたし、ほーむずのことばと、ばすかヴぃるじゅんだんしゃくがわたしを)

興味を示してきたし、ホームズの言葉と、バスカヴィル準男爵が私を

(どうはんしゃとしてねっしんにかんげいするのに、ほだされた。よろこんでごいっしょしましょう)

同伴者として熱心に歓迎するのに、ほだされた。「喜んでご一緒しましょう」

(わたしはいった。これいじょうすばらしいしごとはほかにありません こまかくほうこく)

私は言った。「これ以上素晴らしい仕事は他にありません」「細かく報告

(してくれ ほーむずはいった。もしじゅうだいなきょくめんがくれば、 きっと)

してくれ」ホームズは言った。「もし重大な局面がくれば、―きっと

(くるだろうが 、ぼくはきみがどのようにこうどうするかしじする。みなさんは、)

来るだろうが―、僕は君がどのように行動するか指示する。皆さんは、

(どようまでにしゅっぱつのじゅんびができますか?わとそんはかせはそれで)

土曜までに出発の準備ができますか?」「ワトソン博士はそれで

(かまいませんか?もちろんです ではどようびできまりですね。なにかべつの)

構いませんか?」「もちろんです」「では土曜日で決まりですね。何か別の

(れんらくがないかぎり、ぱでぃんとんえき1030はつのれっしゃでおちあうことに)

連絡がない限り、パディントン駅10:30発の列車で落ち合うことに

(しましょう わたしとほーむずがしつれいしようとたちあがったとき、ばすかヴぃるは)

しましょう」私とホームズが失礼しようと立ち上がった時、バスカヴィルは

(かちほこったようにさけび、へやのすみにとっしんすると、たなのしたからちゃいろのくつを)

勝ち誇ったように叫び、部屋の隅に突進すると、棚の下から茶色の靴を

(ひっぱりだした。なくなっていたくつだ!かれはさけんだ。あらゆるこんなんが)

引っぱり出した。「無くなっていた靴だ!」彼は叫んだ。「あらゆる困難が

(これほどよういにしょうめつせんことを!しゃーろっくほーむずがいった。)

これほど容易に消滅せんことを!」シャーロックホームズが言った。

など

(しかしこれはひじょうにきみょうなことです もーてぃまーはかせがいった。)

「しかしこれは非常に奇妙な事です」モーティマー博士が言った。

(わたしはこのへやをちゅうしょくまえ、にゅうねんにさがしたのです わたしもおなじです)

「私はこの部屋を昼食前、入念に探したのです」「私も同じです」

(ばすかヴぃるはいった。すみからすみまでさがしました そのときにはまちがいなく)

バスカヴィルは言った。「隅から隅まで探しました」「その時には間違いなく

(くつはなかった ということは、わたしたちがちゅうしょくをとっているあいだにうえいたーが)

靴はなかった」「という事は、私たちが昼食をとっている間にウエイターが

(そこにおいたにちがいない どいつじんぽーたーがよばれたが、かれはこのけんに)

そこに置いたに違いない」ドイツ人ポーターが呼ばれたが、彼はこの件に

(ついてはなにもしらないといいはった。そしてほかのちょうさでもはっきりしなかった。)

ついては何も知らないと言い張った。そして他の調査でもはっきりしなかった。

(こんなにもみじかいあいだにつぎからつぎへとわきおこる、いみふめいのちいさななぞのれんぞくに、)

こんなにも短い間に次から次へと沸き起こる、意味不明の小さな謎の連続に、

(またひとつあらたななぞがくわわった。さーちゃーるずがしんだおそるべきじけんに)

また一つ新たな謎が加わった。サー・チャールズが死んだ恐るべき事件に

(ついてはのぞくとしても、このふつかかんにせつめいのつかないいちれんのできごとがおきた。)

ついては除くとしても、この二日間に説明のつかない一連の出来事が起きた。

(たとえば、かつじをつかったてがみがきたこと、ばしゃにのったくろいあごひげのついせきしゃ、あたらしい)

例えば、活字を使った手紙が来た事、馬車にのった黒い顎髭の追跡者、新しい

(ちゃいろのくつのふんしつ、ふるいくろいくつのふんしつ、そしてあたらしいちゃいろのくつがかえってきたことだ。)

茶色の靴の紛失、古い黒い靴の紛失、そして新しい茶色の靴が返って来た事だ。

(ほーむずは、べいかーがいにもどるとき、つじばしゃのなかで、むごんのまますわっていた。)

ホームズは、ベイカー街に戻る時、辻馬車の中で、無言のまま座っていた。

(しかしわたしはかれのひきよせられたまゆとするどいかおつきからそうぞうがついた。かれはわたしと)

しかし私は彼の引き寄せられた眉と鋭い顔つきから想像がついた。彼は私と

(おなじように、このおたがいにむかんけいにおもえるきみょうなできごとが、ぜんぶきちんと)

同じように、このお互いに無関係に思える奇妙な出来事が、全部きちんと

(せつめいできるりろんをなにかこうちくできないかと、ひっしになっていたのだ。)

説明できる理論を何か構築できないかと、必死になっていたのだ。

(ごごいっぱいからよるになるまで、かれはすわってたばこをすいながらいっしんに)

午後いっぱいから夜になるまで、彼は座って煙草を吸いながら一心に

(かんがえこんでいた。ゆうしょくのちょくぜんになってにつうのでんぽうがやってきた。さいしょにきたのは)

考え込んでいた。夕食の直前になって二通の電報がやって来た。最初に来たのは

(これで ばりもあはやかたにいるとのこと ばすかヴぃ につうめはこれだった。)

これで バリモアは館に居るとのこと バスカヴィル 二通目はこれだった。

(しじどおり23のほてるをたずねたが、ざんねんながらたいむずのきりぬきの)

指示どおり23のホテルを訪ねたが、残念ながらタイムズの切抜きの

(てがかりなし かーとらいと てがかりのいとがにほんきれたな、わとそん。)

手がかりなし カートライト 「手がかりの糸が二本切れたな、ワトソン。

(うつてがことごとくしっぱいするじけんほどしげきてきなものはないな。べつのてがかりを)

打つ手がことごとく失敗する事件ほど刺激的なものはないな。別の手がかりを

(さがさなければならないか まだついせきしゃをのせたぎょしゃがいる そのとおり、)

探さなければならないか」「まだ追跡者を乗せた御者がいる」「その通り、

(とうろくじょからなまえとじゅうしょをおしえてもらえるようにでんぽうをうっている。もしあれが)

登録所から名前と住所を教えてもらえるように電報を打っている。もしあれが

(ぼくのといあわせにたいするかいとうでもふしぎじゃないな しかし、そのべるのおとは、)

僕の問い合わせに対する回答でも不思議じゃないな」しかし、そのベルの音は、

(しつもんのかいとうよりもっときたいできるものだった。とびらがあき、そぼうなかんじのおとこが)

質問の回答よりもっと期待できるものだった。扉が開き、粗暴な感じの男が

(はいってきた。あきらかにさがしているぎょしゃじしんだった。このじゅうしょのしんしが)

入ってきた。明らかに探している御者自身だった。「この住所の紳士が

(2704ばんのといあわせをしているとほんぶからきいた かれはいった。おれはななねん)

2704番の問い合わせをしていると本部から聞いた」彼は言った。「俺は七年

(ばしゃをはしらせているが、いちどもくじょうはない。おれはめんとむかってあんたがどんな)

馬車を走らせているが、一度も苦情はない。俺は面と向かってあんたがどんな

(くじょうをいうのかかくにんするため、ばしゃおきばからまっすぐここにきた)

苦情を言うのか確認するため、馬車置き場から真っ直ぐここにきた」

(きみにくじょうはないよ、ぎょしゃさん ほーむずはいった。それどころか、もし)

「君に苦情はないよ、御者さん」ホームズは言った。「それどころか、もし

(ぼくのしつもんにはっきりこたえてもらえれば、はんそぶりんしんていしよう きょうはぜったいに)

僕の質問にはっきり答えてもらえれば、半ソブリン進呈しよう」「今日は絶対に

(ついてるな ぎょしゃはにっこりしていった。なにをおききになりたいんです、)

ついてるな」御者はにっこりして言った。「何をお聞きになりたいんです、

(だんな? まずもういちどたずねたくなったときのために、きみのなまえとじゅうしょを)

旦那?」「まずもう一度尋ねたくなった時のために、君の名前と住所を

(おしえてくれ じょんくれいとん、ばろーたーぺいどおり3です。おれの)

教えてくれ」「ジョン・クレイトン、バロー・ターペイ通り3です。俺の

(つじばしゃはうぉーたーるーえきちかくのしっぷれいそうしゃじょうからでています)

辻馬車はウォータールー駅近くのシップレイ操車場から出ています」

(しゃーろっくほーむずはそれをめもした。では、くれいとん、けさの10じに)

シャーロックホームズはそれをメモした。「では、クレイトン、今朝の10時に

(このいえにきてみはり、そのあとりーじぇんとがいでふたりのしんしをつけたじょうきゃくについて)

この家に来て見張り、その後リージェント街で二人の紳士をつけた乗客について

(ぜんぶはなしてくれ おとこはおどろいてちょっととうわくしたようにみえた。もうなにをはなして)

全部話してくれ」男は驚いてちょっと当惑したように見えた。「もう何を話して

(いいかわからんな。おれがしっていることはぜんぶしっているみたいだが かれは)

いいかわからんな。俺が知っていることは全部知っているみたいだが」彼は

(いった。じつはあのおとこはおれに、じぶんはたんていだからだれにもじぶんのことを)

言った。「実はあの男は俺に、自分は探偵だから誰にも自分のことを

(はなさないようにといっていたんだ くれいとん、これはひじょうにじゅうだいなじけんだ。)

話さないようにと言っていたんだ」「クレイトン、これは非常に重大な事件だ。

(そしてもしおまえがなにかかくせば、おまえはひじょうにまずいたちばになりかねないぞ。)

そしてもしお前が何か隠せば、お前は非常にまずい立場になりかねないぞ。

(おまえのきゃくはじぶんがたんていだといったんだな?ええ、そうです いつそれを)

お前の客は自分が探偵だと言ったんだな?」「ええ、そうです」「何時それを

(いった?ばしゃからおりたときです ほかになにかいっていたか?じぶんの)

言った?」「馬車から降りた時です」「他に何か言っていたか?」「自分の

(なまえをいいました かれはかちほこったしせんをさっとわたしになげかけた。ほお、)

名前を言いました」彼は勝ち誇った視線をさっと私に投げかけた。「ほお、

(なのった?なんとけいそつな。なんとなのったんだ? なまえは ぎょしゃはいった。)

名乗った?なんと軽率な。何と名乗ったんだ?」「名前は」御者は言った。

(しゃーろっくほーむずです わたしは、このぎょしゃのへんとうをきいたときほどほーむずが)

「シャーロックホームズです」私は、この御者の返答を聞いた時ほどホームズが

(かんぜんにふいをつかれたのはみたことがない。いっしゅん、かれはことばもでずにぼうぜんとして)

完全に不意をつかれたのは見たことがない。一瞬、彼は言葉も出ずに呆然として

(すわっていた。そのあと、ゆかいそうにどっとわらいだした。)

座っていた。その後、愉快そうにどっと笑い出した。

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