美由紀と美雪6

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プレイ回数264難易度(4.4) 2869打 長文
タグ小説
自作第二弾

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問題文

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(えれべーたーでうえのかいへあがっていったはずのゆきやに)

エレベーターで上の階へ上がって行ったはずの幸也に

(うでをつかまれうごけないわたし。)

腕を掴まれ動けない私。

(「は,はなして!!」)

「は,放して!!」

(「でんわしてもでない、ばんごうはかえてしまう、)

「電話しても出ない、番号は変えてしまう、

(はなしもさせてくれないじゃないか。」)

話もさせてくれないじゃないか。」

(「だからもうはなしことはないって・・・。」)

「だからもう話事はないって・・・。」

(「おきゃくさまどうかなさいましたか?」)

「お客様どうかなさいましたか?」

(びるのけいびいんがこえをかけてくれた。)

ビルの警備員が声をかけてくれた。

(ゆきやはつかんだてをはなした。)

幸也は掴んだ手を放した。

(「けいびいんさん、わたしまちあわせしてるんです、いってもいいでしょうか。」)

「警備員さん、私待ち合わせしてるんです、行ってもいいでしょうか。」

(「どうぞ、のってください。」)

「どうぞ、乗ってください。」

(えれべーたーにのり、5かいへいそいだ。)

エレベーターに乗り、5階へ急いだ。

(「みゆきせんぱいどうしたんですか?かおいろわるいですよ。」)

「美由紀先輩どうしたんですか?顔色悪いですよ。」

(わたしはすこしふるえてすぐにははなしができなかった。)

私は少し震えてすぐには話が出来なかった。

(「とにかくすわってください。」)

「とにかく座ってください。」

(わたしはすわっておみずをひとくちのんだ。)

私は座ってお水を一口飲んだ。

(「まさか、あいつがきたんですか?」)

「まさか、アイツが来たんですか?」

(わたしはうなずいた。)

私はうなずいた。

(すこしおちついたわたしは、)

少し落ち着いた私は、

(「ちょうどえれべーたにのろうとしたときすがたをみつけて、)

「ちょうどエレベータに乗ろうとした時姿を見つけて、

など

(つぎのえれべーたーにのることにしたんだけど、)

次のエレベーターに乗ることにしたんだけど、

(おりてきたえれべーたーにのってたのよ。)

降りてきたエレベーターに乗ってたのよ。

(ちょうどけいびいんのひとがこえをかけてくれたからたすかったの。」)

ちょうど警備員の人が声をかけてくれたから助かったの。」

(「なにもなくてよかった。いっしょにいればよかったな。」)

「何もなくてよかった。一緒にいれば良かったな。」

(「なかはらくん、しょくじのかいものしてかえりましょう。」)

「中原君、食事の買い物して帰りましょう。」

(「そうですね、ここにいたらまたあうかもしれない。」)

「そうですね、ここにいたらまた会うかもしれない。」

(わたしたちはゆうしょくのざいりょうをかって、なかはらくんのいえにいった。)

私たちは夕食の材料を買って、中原君の家に行った。

(みゆきちゃんのすきなしちゅーとさらだとばーすでーけーき。)

美雪ちゃんの好きなシチューとサラダとバースデーケーキ。

(けーきにはろーそくが3ほん。)

ケーキにはローソクが3本。

(みゆきちゃんのにがおがけーきにちょこでかかれている。)

美雪ちゃんの似顔がケーキにチョコで書かれている。

(「みゆき、ふ~ってけすんだよ、せーの!」)

「美雪、フ~って消すんだよ、せーの!」

(みゆきちゃんがすこしふらいんぐぎみにろーそくをけした。)

美雪ちゃんが少しフライング気味にローソクを消した。

(「おめでとう。これみゆきちゃんにどうぞ。」)

「おめでとう。これ美雪ちゃんにどうぞ。」

(ぷれぜんとをわたすと。)

プレゼントを渡すと。

(「ありがとう」)

「ありがとう」

(とうれしそうにうけとってくれた。)

と嬉しそうに受け取ってくれた。

(「あけてみて!」)

「開けてみて!」

(みゆきちゃんとなかはらくんがつつみをひらいた。)

美雪ちゃんと中原君が包みを開いた。

(みゆきちゃんのかおがえがおでいっぱいになった。)

美雪ちゃんの顔が笑顔で一杯になった。

(「ぱぱ、これねほいくえんであそぶのたいへんなの、みんながあそぶからあそべないの。」)

「パパ、これね保育園で遊ぶの大変なの、みんなが遊ぶから遊べないの。」

(「よかったな~、おうちでたくさんあそべるな。」)

「良かったな~、お家でたくさん遊べるな。」

(「うん!あそんでいい?」)

「うん!遊んでいい?」

(「さきにごはんたべてからな。」)

「先にご飯食べてからな。」

(「は~い。」)

「は~い。」

(みゆきちゃんはほんとうにかわいらしい、)

美雪ちゃんは本当に可愛らしい、

(いっしょにいるとやさしいきもちになれる。)

一緒にいると優しい気持ちになれる。

(「おねえちゃんもいっしょにあそぼ!」)

「お姉ちゃんも一緒に遊ぼ!」

(「わたしもいいの?」)

「私もいいの?」

(「うん。」)

「うん。」

(「じゃ、あそぼ!」)

「じゃ、あそぼ!」

(「ぱぱもね。」)

「パパもね。」

(「みんなであそぼうな!」)

「みんなで遊ぼうな!」

(「みゆきちゃん、わたしのことおねえちゃんてよんでくれたよ。)

「美雪ちゃん、私の事お姉ちゃんて呼んでくれたよ。

(おばさんていわれるかとおもったわ。」)

おばさんて言われるかと思ったわ。」

(「のーこめんとです。」)

「ノーコメントです。」

(「どういういみよ!!」)

「どういう意味よ!!」

(「けんかだめ!!」)

「けんかダメ!!」

(「いかられちゃったね。」)

「怒られちゃったね。」

(みゆきちゃんにいかられてしまって、わらってしまった。)

美雪ちゃんに怒られてしまって、笑ってしまった。

(ふと、こんなおだやかなときまがいいなとおもってしまうじぶんがいた。)

ふと、こんな穏やかな時間がいいなと思ってしまう自分がいた。

(きんしんがあけしょくばにふっきしたわたしは、やすんでみんなにめいわくを)

謹慎が明け職場に復帰した私は、休んでみんなに迷惑を

(かけたぶんしごとをした。)

かけた分仕事をした。

(「ことしものこりすくなくなった、みんなのがんばりにはかんしゃしている。)

「今年も残り少なくなった、みんなの頑張りには感謝している。

(あとはふくぶくろのじゅんびのみもうひとふんばりがんばってくれ。」)

あとは福袋の準備のみもうひと踏ん張り頑張ってくれ。」

(ぶちょうからのみものとおかしのさしいれがあり、)

部長から飲み物とお菓子の差し入れがあり、

(みんながおしょうがつのふくぶくろのじゅんびにとりかかった。)

みんながお正月の福袋の準備に取り掛かった。

(「みゆき、おしょうがつどうしてる?」)

「美由紀、おしょうがつどうしてる?」

(「まいとしのことながらねしょうがつよ。」)

「毎年の事ながら寝正月よ。」

(「わたしはことしはすきーにいってくるよ。」)

「私は今年はスキーに行ってくるよ。」

(「けがしないようにね。」)

「ケガしないようにね。」

(なかはらくんはどうしてるんだろうおしょうがつ。)

中原君はどうしてるんだろうお正月。

(わたしははっとした、なにをかんがえているんだろう。)

私ははっとした、何を考えているんだろう。

(だめだめとくびをよこにふった。)

ダメダメと首を横に振った。

(「みゆきせんぱいなにきょろきょろしてるんですか?)

「美由紀先輩何キョロキョロしてるんですか?

(さがしものですか?」)

探し物ですか?」

(「なんでもないわよ。」)

「なんでもないわよ。」

(ふくぶくろのじゅんびはおおみそかまでかかった。)

福袋の準備は大みそかまでかかった。

(「おわった~!!。」)

「終わった~!!。」

(「ねえみんなでとしこしぞばたべがてらはつもうでいかない?)

「ねえみんなで年越しぞば食べがてら初詣行かない?

(みんなにいそがしいおもいさせたしごちそうさせて。」)

みんなに忙しい思いさせたしご馳走させて。」

(「おごりですか?いきます!!」)

「おごりですか?行きます!!」

(「なんにんかしらよやくするからにんずうおしえて。」)

「何人かしら予約するから人数教えて。」

(かいしゃのちかくのじんじゃへぞろぞろあるいておまいりしておみくじひいて。)

会社の近くの神社へぞろぞろ歩いてお参りしておみくじひいて。

(らいねんはいいとしになりますようにと、てをあわせてねがいした。)

来年はいい年になりますようにと、手を合わせて願いした。

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