死霊館③

(おとがきこえはじめます。えどとろれいんふさいは、えどのじょしゅどるー、)

音が聞こえ始めます。エドとロレイン夫妻は、エドの助手・ドルー、

(ぶらっどはみるとんじゅんさをよび、ぺろんけのかいきげんしょうを)

ブラッド・ハミルトン巡査を呼び、ペロン家の怪奇現象を

(さつえいしようとします。あくまばらいのきょかをえるためのしょうこあつめです。)

撮影しようとします。悪魔祓いの許可を得るための証拠集めです。

(しょうじきなところ、ちちのろじゃーはおかるとをしんじていませんでした。)

正直なところ、父のロジャーはオカルトを信じていませんでした。

(はみるとんじゅんさもどうようです。やしきのあちこちにかめらや)

ハミルトン巡査も同様です。屋敷のあちこちにカメラや

(おんどせんさーかめらをせっちし、えどたちはちかしつでおとを)

温度センサーカメラを設置し、エドたちは地下室で音を

(ひろおうとしますが、しょにちにはおおきなじたいがおきませんでした。)

拾おうとしますが、初日には大きな事態が起きませんでした。

(えどが「でてきてほしいときほど、いなくなる」というと、)

エドが「出てきてほしい時ほど、いなくなる」と言うと、

(ちかしつのどあがかってにばんとしまり、おかるとをしんじていない)

地下室のドアが勝手にバンと閉まり、オカルトを信じていない

(ろじゃーとはみるとんじゅんさは、おどろきます。)

ロジャーとハミルトン巡査は、驚きます。

(よくじつ、しーつをほしながらろれいんは、えどに)

翌日、シーツを干しながらロレインは、エドに

(「あのかぞくのことをたすけたい」ともらしました。)

「あの家族のことを助けたい」と洩らしました。

(それまではれていたそらがきゅうげきにくもると、とっぷうがふき、)

それまで晴れていた空が急激に曇ると、突風が吹き、

(しーつがひとのかたちになってとんでいきます。)

シーツが人の形になって飛んでいきます。

(２かいのかどべやにしーつがあたりました。そこがぺろんけの)

2階の角部屋にシーツが当たりました。そこがペロン家の

(ふさいのしんしつで、そのそとがわでいつもどうぶつがしんでいます。)

夫妻の寝室で、その外側でいつも動物が死んでいます。

(ろれいんがかけつけると、ははのきゃろりんはぐあいをわるくしており、)

ロレインが駆け付けると、母のキャロリンは具合を悪くしており、

(みぎうでにてのゆびのあざがついていました。)

右腕に手の指のアザがついていました。

(えどがぺろんけのくるまをしゅうりしていると、ちちのろじゃーがれいを)

エドがペロン家の車を修理していると、父のロジャーが礼を

(いいにきます。えどは「ろれいんのおかげだ」といい、)

言いにきます。エドは「ロレインのおかげだ」と言い、

(じぶんはあくまばらいのしかくをもつだけだが、ろれいんは)

自分は悪魔祓いの資格を持つだけだが、ロレインは

(のうりょくしゃだといいます。ろれいんはそののうりょくをつかいすぎて、)

能力者だと言います。ロレインはその能力を使いすぎて、

(いのちをけずっているけいこうがありました。まえのときもあくまばらいのあと、)

命を削っている傾向がありました。前の時も悪魔祓いの後、

(８にちかんいんしょくができずにいたそうです。)

8日間飲食ができずにいたそうです。

(よる、はみるとんじゅんさとどるーがみはりをしていると、)

夜、ハミルトン巡査とドルーが見張りをしていると、

(「あのおんながやらせた」というこえをはみるとんじゅんさがききます。)

「あの女がやらせた」という声をハミルトン巡査が聞きます。

(みるとろうかのおくにじょせいめいどのかげがあり、はじめてゆうれいをみた)

見ると廊下の奥に女性メイドの影があり、初めて幽霊を見た

(はみるとんじゅんさは、おどろきます。)

ハミルトン巡査は、驚きます。

(しんでぃがむゆうびょうをはじめ、２かいのいっしつにはいりますが、)

シンディが夢遊病を始め、2階の一室に入りますが、

(へやのとびらがあきません。やっとあけると、しんでぃのすがたが)

部屋の扉が開きません。やっと開けると、シンディの姿が

(ありませんでした。えどがｕｖらいとでかくにんすると、)

ありませんでした。エドがUVライトで確認すると、

(たんすにつながっています。おくにかくしどがあり、)

タンスに繋がっています。奥に隠し戸があり、

(そのおくのかくしべやに、しんでぃはかくれていました。)

その奥の隠し部屋に、シンディは隠れていました。

(それをみたえいぷりるが「ろーりーはこわいとあそこにかくれるの」)

それを見たエイプリルが「ローリーは怖いとあそこに隠れるの」

(とろれいんへいいます。かくしべやにはほこりのあとがありました。)

とロレインへ言います。隠し部屋には埃の痕がありました。

(おるごーるといっちします。ちいさなへやにはいりこんだろれいんは、)

オルゴールと一致します。小さな部屋に入り込んだロレインは、

(ひもをみつけたしゅんかんに、ゆかがぬけてちかしつまで)

紐を見つけた瞬間に、床が抜けて地下室まで

(おちてしまいました。ろれいんがそこでおるごーるをならすと、)

落ちてしまいました。ロレインがそこでオルゴールを鳴らすと、

(はいごにふといじょせいがおり、「あのおんながやらせた」といいます。)

背後に太い女性がおり、「あの女がやらせた」と言います。

(ちかしつでじがいした、うぉーかーふじんです。)

地下室で自害した、ウォーカー夫人です。

(こえのほうこうをみると、いたいのあしだけがみえました。)

声の方向を見ると、遺体の足だけが見えました。